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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2023年03月21日
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カテゴリ:ジャズ

この前ニッキ・ヤノフスキのレビューで触れた、ダイアナ・パントンの新作を聴く。
2xHDからのリリースだが、一番安い92.6kHzのflacを購入した。
日本版では「~さよならを云うために」という副題がついている。
色彩3部作の掉尾を飾るアルバム。
管理人は「レッド」(2014)のみ聞いたことがある程度。
「レッド」もそれほど印象に残っているわけではない。
「ピンク」のリリースが2009年なので、あしかけ13年ほどかかったようだ、というかよく最後まで続いたという印象だ。
「レッド」では「色彩3部作」などというコピーはなく、今回の「ブルー」で出てきたようで唐突感が拭えない。
ジャズ批評のジャズ・オーディオ・ディスク・大賞2022のヴォーカル部門では何と銀賞を受賞している。
金賞のサマラ・ジョイのヴァーブ盤とは5点差の48点で、3位のローレン・ヘンダーソンとは20点も差がある。
サマラ・ジョイがダントツかと思ったが、以外に僅差で驚いた。
彼女の歌を聴くのは久しぶりだが、インティメートで素朴な歌唱は変わらない。
凄くうまいというヴォーカルではないが、聴き手の心に、やさしく寄り添ってくれるヴォーカルだ。
音程が甘く、一向にうまくならないと思うのは管理人の個人的な感想だろうが、上手くなったらなったで、今の素朴な持ち味が消えてしまうかもしれない。
以前気になっていた縮緬ビブラートがあまり目立たなくなっていたのは好印象。
ちょっと癖のあるフレージングは個人的には気になる。
彼女の選曲したトーチソング集だそうだが、いい曲が多くしみじみとした味わいが感じられる。
パントンが好きな方はどっぷりと嵌ってしまいそうだ。
全編スローバラードなので、時には速いテンポの曲も欲しいところ。
バックは曲毎に変わり、ドラムレスのピアノ、ギター、ベースのトリオやストリングスが加わる。
ストリングスが入ると、インティメートな雰囲気がより一層増す。
ただ、ピアノやギターとのデュオのほうがしっくりくる。
バックでは、レグ・シュワガー(1962-)のギターがいい。
特にパントンとのデュオ「ノーバディズ・ハート」でのアルペジオが心に染み入る。
track6やtrack15での、フィル・ウッズを思い出させるようなスインギーなフィル・ドワイヤー(1965-)のアルトもいい味出している。
イントロが無伴奏のヴォーカルで始まるトラックが多いが、ノイズ感が皆無で実に素晴らしくいい。
いつもながらこのレーベルはブックレットが付いていて、とても有難い。
ブックレットに「The Trouble with Hello」、「To Say Goodbye」、「Just Sometimes」の3曲がお薦めとして載っている。
手始めにこれらを配信でチェックするのもいいと思う。

Diana Panton:Blue(2xCD)24bit96kHz Flac

1.Alan Bergman;Marilyn Bergman;Johnny Mandel;Charles Strouse;Lee Adams:Medley: Where do You Start? Once Upon a Time
2.John Winston Lennon;Paul James McCartney:Yesterday
3.Fred Stryke;Johnny Lange:Without Your Love
4.Stephen Sodheim:Losing My Mind
5.Irene Higginbotham:This Will Make You Laugh
6.Alan Bergman;Marilyn Bergman;David Grusin:The Trouble with Hello Is Goodbye
7.Cy Coleman;Joseph Allan McCarthy:I'm Gonna Laugh You right Out of My Life
8.Lani Hall;Edu Lobo;Torquato Pereirade;Araujo Neto:To Say Goodbye
9.Bobby Troup;Leah Worth:Meaning of the Blues
10.Sammy Cahn;Jimmy Van Heusen:I'll Only Miss Him When I think of Him
11.Ron Anthony;Sammy Cahn:It's Always 4 Am
12.Armando Manzanero Canche;Norma Winstone:Just Sometimes
13.Gladys Shelley;Abner Silver:How Did He Look?
14.Richard Rodgers;Lorenz Hart:Nobody's Heart
15.Frank Loesser:Spring Will Be a Little Late This Year
16.David L. Frishberg;Johnny Mandel:You Are There

Diana Panton(vo)
Jim Vivian(p,rhodes)
Phil Dwyer(sax)
Reg Schwager(g)
Don Thompson(b)

Penderecki String Quartet(track2,4,6,7,9)





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Last updated  2023年03月21日 16時46分35秒
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