スポーツ平和党とバイタル平和党
平和党結党の当初から四年にわたり、悩まされたことは、「平和党」と検索すると、必ずスポーツ平和党が1位で出てくることであり、さらには「ふんどし平和党」「バイタル平和党」というものも上位に示されることであった。ふんどしやバイタルは難なくこした。ふんどし平和党は、政治の世界とは無関係で単なるマニアサイトである。わが党のためにもぜひ「ふんどし自由民主党」に改称してくださいと頼みこんだところ、「マジ政党である平和党に喧嘩を売られた」とか書かれたことがあった。■クラシックパンツ 褌(ふんどし) 遊 唐獅子/てぬぐい ふろしき千点以上 送料一律500円しかしながらスポ平については、なかなか超すことができないでいた。しかし同党のHPは閉鎖、そのうえ昨年政治団体の解散届を出したので、トップを占めるにいたった。■俺の魂今にして思うと、ふんどし平和党はともかく、スポーツ平和党・バイタル平和党についていえば、武勇を基準とするところで、幾分我が党はこれらに近くなってきているのではないかと感ずる。スポーツ平和党は、アントニオ猪木氏の結党した政党で、政党助成法の2パーセント条項を満たした政党であった。猪木党首は参議院比例区で89年に立候補し、次の裏の選挙92年にはプロ野球解説者の江本孟紀氏を当選させており、92年から95年の間2議席を持っていた。95年の参議院選挙の時、私は新党さきがけで中村敦夫氏のところにいたが、このときの選挙でスポーツ平和党は、アントニオ猪木党首の改選をむかえ、新宿駅の街頭演説ではち合わせしたことがあった。【DVD】木枯し紋次郎(27) ~新・木枯し紋次郎編~/中村敦夫肉体屈強なるレスラーやその弟子たちがビラ配りしており、ビラを受け取ってくれるまで強引なまでに巨体の男たちが頭をさげ続け、通行人を追いかけまわしている光景をみて、「あ、これはだめだな」と思ったのが、最初の印象であった。さらにくわえて、元社会党の上田哲氏率いる護憲新党あかつきとスポ平は合流しており、もはやマイナスイメージで急降下中だった上田氏との合流は彼らにとって自殺行為以外なにものでもなかろうと、そして案の定、猪木氏は落選した。我が方も、中村敦夫氏は次点、全国比例区は鳩山由紀夫代表幹事の連れてきた元西武百貨店社長・水野誠一氏と、現職の堂本暁子氏の二名のみを当選させただけであるから、えらそうなことを言う筋でもないが。その後、江本議員一人になってしまったスポ平は、自由連合の徳田虎雄・小泉晨一両氏の政務により、二人の無所属議員(小島慶三、田村公平)を集め、新たな自由連合として再スタートしている。■日本インディーズ候補列伝スポーツ平和党はこのときに自由連合に合流したのだが、スポーツ平和党自体は存続しており、猪木氏の兄・猪木快守氏によって引き継がれた。猪木快守二代党首は自由連合で立候補したこともある。アントニオ猪木初代党首の活躍の第一は、湾岸戦争の際、人質となっていた在イラク日本人を解放したことである。外務省でできなかったことを政治家、しかも野党の議員により成功させたという点で、大きな成果を上げた。故サダム・フセイン大統領が、なぜ猪木氏を迎え入れたのか。猪木氏は、アクラム・ベールワンという格闘家と対戦し勝利している。また、ボクシングのモハメド・アリとの異種格闘技戦では世界各国に中継されている。モハメド・アリはアメリカ出身であるが、リング名を預言者ムハンマドに由来していることからムスリムである。結果は引き分けであったが、これはイスラム国家であるイラクにとっては同朋意識を持つ要因ともなったのではないか。■四角いジャングル 格闘技世界一(DVD) ◆20%OFF!知識人官僚である外務省にできないことをプロレスラーである武人出身の政治家は成し遂げてしまう。猪木氏はフセイン大統領をぶん殴って、人質を解放したのではなく、彼の武人たる経歴がそれを成功させたのである。自由連合系統の人脈から、旧スポーツ平和党の人たちとつながることもできないではないが、やはりこの党はアントニオ猪木氏一人のパーソナリティによって成り立っており、理念・政策は猪木氏に追随している形だから、猪木氏が政界復帰をしない限りは意味のないことだろうと思う。次にバイタル平和党というものを紹介したい。http://www005.upp.so-net.ne.jp/vital/2006年10月14日で更新が止まっているが、このあたりまでが平和党を検索エンジン上で悩まされた期間だった。このサイトは、以前は「岡野総裁を尊敬していますか」というのがトップに出てきて、「はい」「いいえ」のボタンが設置されており、「はい」を押さないとサイトが見れない仕組みになっていた。なんともいやらしいサイトであるとの印象があった。しかもこの「バイタル」という意味がさっぱりわからない。岡野氏は柔道家であるらしい。柔道のノリで、悪しき政治家をぶっとばすという、そのような印象であった。主に政治よりも柔道のほうを軸においているようなので、我々とは無関係であると思った。政策面でも、政治活動家からすれば実に不真面目な印象がぬぐえない。しかしながら武道の精神で持って、政治にあたるというのは我が党においても共通することであり、このバイタル平和党のように、柔道のほうに脱線しすぎなければ十分まともな政党になり変わるとも期待できる。そしてこの岡野功という人は、東京オリンピックの金メダリストであるということも最近知った。また大学では経済学部で教えている教授であるということもだ。これは岡野氏がバイタル柔道というものを広めるため、著書を出していることから知った。更新を再開してもらいたいものである。■バイタル柔道(投技編)新装版■バイタル柔道(寝技編)新装版