Ｂ級映画ジャケット美術館

2193　ふたりかくれんぼ


※ジャケット（オモテ面）

【スタッフ】
・監　　督　　久本　樹
・製　　作　　張江　肇
　　　　　　　鈴木ワタル
・プロデューサー　宮田生哉
　　　　　　　磯田修一
・脚　　本　　久本　樹
　　　　　　　神谷　修
・撮影・照明　櫻井栄希
・録　　音　　川出浩一
　　　　　　　財津俊介
・音楽・音響効果　ポン
・ヘアメイク・特殊メイク　大竹敦子
・制作担当　　中野渡大土
・助 監 督　　神谷秀人

【キャスト】
・藤本　泉
・奈沙
・水野神菜
・神田絵里梨
・細井　学
・片宮あやか
・池谷直子
・三輪花恵
・新井由羽
・藤井義典
・渡　大士


※ジャケット（ウラ面）

【仕　　様】
・型　　番　　BWD-01379R
・製作年度　　2010年
・製 作 国　　日本
・原　　題　　----
・発　　売　　株式会社ブロードウェイ
・販 売 元　　株式会社プロードウェイ
・提　　供　　----
・価　　格　　----
・字幕翻訳　　----
・吹替翻訳　　----
・吹替演出　　----
・制作協力　　----
・日本公開　　----
・リリース　　----
・収　　録　　60分
・サ イ ズ　　16: 9 LB ビスタサイズ
・音　　声　　１．日本語
・字　　幕　　----
・そ の 他　　片面１層、COLOR、MPEG-2、複製不能、
　　　　　　　DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
　　　　　　　DVD VIDEO、レンタル専用
・映像特典　　----


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面：『ひとりかくれんぼ』よりも…
　　　　　　もっと怖いことが起こるって…
・ウラ面　：そのルールは決して…
　　　　　　破っては…いけない…決して。
　　　　　　　　心霊ゲームが
　　　　　　　　増殖する今…
　　　　　　　　本当の恐怖は
　　　　　　　　すぐそばに存在する。

ジャケットのオモテ面は、女の子。その肩の後ろ辺りに、もう一人、隠れているのが見える。どことなく不気味なイラストだ。ただ、この女の子が誰なのか分からない。幼いように見えるが、ハッキリしない。(溜息)
ジャケットと本編内容がマッチしていないことは多々あるが、本編に出て来ない女の子がデカデカとジャケットのオモテ面を飾っているのは、違和感がある。
どうして、主人公の女の子の画像を使わなかったんだろ？　可愛くないワケでもないのに。(苦笑)

【感　　想】
「願いごとを叶えてくれる幽霊」

『リアル隠れんぼ３(09)』『／ファイナル(10)』を撮った久本樹監督の作品。なので、またまた狭い世界で物語が展開する。然も、今回も《ひとりかくれんぼ》を題材にしているので、新味は全く感じられない。
『３』は貸し別荘を舞台に知らずに《ひとりかくれんぼ多人数版》をやってしまった女子大生 2人のお話しだった。『／ファイナル』では、一緒に《ひとりかくれんぼ》をやったと嘘をついた男女が、事故物件で悪霊に襲われた。本作品では、《ひとりかくれんぼ》を呪いの道具として使う。それなりにアプローチを変えて来ているが、奏功しているとは言い難い。(溜息)

――久美の携帯電話に、よう子からメールが送られて来る。それは、「明日、久美が死ぬ」という予告メールだった。逃れるには、《ふたりかくれんぼ》をするしかない。一抹の不安を抱きながら、親友のみずきもゆり子も信じなかった。
しかし、翌日、久美は学校にも塾にも姿を見せなかった。そして、ゆり子の携帯電話にも死の予告メールが届く。そこへ久美の訃報がもたらされる。ゆり子は、みずきに「一緒に《ふたりかくれんぼ》をやって欲しい」と頼む。彼女が生き残るには、それしか方法がなかった。
けれど、よう子のメールの内容から推して、一緒に《ふたりかくれんぼ》をした友だちは死ぬかも知れない。みずきは逡巡するが、ゆり子のために《ふたりかくれんぼ》に参加することを決意する。
しかし、よう子の怨霊が「死より恐ろしいことが待っている」とささやく。みずきの心は揺れ動く。
……というお話し。

『リアル隠れんぼ３』にもあったように《ふたりかくれんぼ》では、「午前 3時33分を過ぎたら会話してはならない」というルールになっている。
しかし、本作品では、女の子たちに届いたメールに「午前 3時33分を過ぎたら会話をしなければならない」と記されていた。
よう子の怨霊は、みずきたちを陥れようとしているわけだ。なのに、よう子は何故、みずきに「死より恐ろしいことが待っている」とささやいたのだろう？
案の定、みずきはビビって、よう子と会話しなかった。つまり結果的にルールを守った訳だ。なのに、どうして塾で自殺した少女の霊に殺されるんだ？　ダメじゃん。(苦笑)
それとも《ひとりかくれんぼ》も《ふたりかくれんぼ》も、やれば漏れなく呪い殺される遊びだってことなのだろうか？　或いは、《ひとりかくれんぼ》は関係ないってことだろうか？　意味が解らない。(溜息)

よう子は、深夜、塾に忍び込んで《ひとりかくれんぼ》を行って、かつて塾で自殺した少女の霊に、「この 3人を殺して下さい」と頼む。ここから本作品のストーリーが始まる。でも、何故、よう子が 3人を恨んでいるのか、本編中では一切語られない。 3人は「一緒に遊園地に行こうよ」と、よう子を誘っているのに訳がわからない。メーカーのＨＰの紹介文には「イジメられていた」とあるが、そんな素振りもセリフも映像もなかったぞ。だいたい、頼みごとをきいてくれる霊だなんて、随分と親切じゃないか。（自分も死んじゃうらしいけど……）　私も呪い殺したい相手なら１ダースくらいいるから、やってみるかな。願いごとは、幾つまでかなえて貰えるんだろ？　フツーは三つくらいだよな。ひとつ目は12人を呪い殺して欲しい、ふたつ目は私を殺さないで、三つ目はカワイイ女子高生12人にかしづかれたい。それならリスクをおかす甲斐があるな♪


……待てよ。

女子高生12人も養うんじゃ、それなりにお金持ちじゃないとムリだ。

願いごとは七つにしよう。『７ウィッシュ(17)』でも、七つだったもんね。（三つじゃ少ないよなぁ）
残りの四つは、お金と地位と体力と知力だな。簡単じゃん。それだけあれば、残りの人生を楽しく送れそうだ♪

これは、取り引きだから、霊には何か差し出さないといけないな。友人知人（男）を１ダースでは、どうだろ？　彼らを生贄に差し出す。私が幸せになれるんなら安いものだ。(笑)

みずき役を演じたのは、藤本泉さん。鼻筋が通ったキレイな顔立ちの女の子だった。彼女ならかしづかれたい♥
他の女の子たちは、いまいちキャラが描かれていなかったので今回は割愛。（おいおい）

と言うことで、そんな願いごとを叶えてくれるなら、本作品をオススしたいけど、ま、ムリだよなぁ。(溜息)


【　『リアル隠れんぼ』シリーズ　】
『2189　リアル隠れんぼ』
『2190　リアル隠れんぼ２』
『2191　リアル隠れんぼ３』
『2192　リアル隠れんぼ／ファイナル』

【　『ひとりかくれんぼ』作品　】
『2145　ひとりかくれんぼ』
『2146　ひとりかくれんぼ　［劇場版］』
『2147　ひとりかくれんぼ　［新劇場版］』
『2148　ひとりかくれんぼ　［劇場版］　－真・都市伝説－』
『2149　ひとりかくれんぼ／黄泉がえり遊び』
『1550　物呪／モノロイ』

【　片宮あやかさん出演作品　】
『1548　コワバナ８／コ・ワ・イ女 戦慄のショートショート』