いっしょうもの
おばあさんになっても使うつもりの大切なアクセサリーと出会いました。一昨年、とある老婦人の告別式でのこと。上品で優雅な老婦人が3人ほどいらしたのですが、そのたたずまいがとても素敵でした。黒のフォーマル、白髪の髪にほっこりとした優雅な微表情。。。3人ともふんわりとした輝きを放つパールのネックレスをしていました。美しくて素敵でした。1年後、自分の結婚式の準備のため、パールのネックレスを見てまわりました。パール専門のブランド店から、御徒町の宝石店まで見てまわったのですが、高いものはよさそうなのですが、ピンとくるものと出会えませんでした。結局買えず、母親のものを借りることにしたのでした。また1年後、身近な方が亡くなり喪服を着ることになりました。ネックレスは自分のもので済ませ、直前にぶどう石の数珠を購入しました。大事な方だったので、できるだけきちんとした身支度でお見送りをしたいと思いました。かなしいことの準備は前もってしてはいけないと言いますが、大人の女性の身だしなみとして、ある程度揃えておかないと、随分とあわただしくなってしまうのだなと実感しました。探したときには見つからないのに、スーパーバックに食材かなんか入った状態で、ふらっと通り過ぎたデパートのコーナーできらきらと輝くパールに出会いました。伊勢の真珠専門店さんの出店でした。決して安くない価格ですが、ブランド品として販売されているものの半額ほどの値段。商品についていろいろと教えて頂くとなかなかの掘り出しものでした。その日はそのまま帰りましたが、帰って考えてみて、これ以上の品物でこの価格では今後出会えないのでは…と思えました。たまたまその近所のお魚やさんに寄ったので、お魚の入ったスーパーバックを持ったまま、またデパートのその売り場へ行き、結局買ってしまいました。お魚と同時進行するようなお買い物ではないのですが、これも出会いです。最初に見たものはなくなっていたのですが、お店の人が覚えていてくれて、もう1ランク上のものを探しだしてくださって、しかもこの間のものと同じ値段でいいと言ってくれました。大きさも8mmサイズで大きめのものにしたので、あの優雅なお年寄りのような年のとり方をしたら、私もあんな風に素敵な雰囲気をかもし出せるはず。。。です。パールはおめでたいたい席も悲しみの席も、フォーマルな場もつけられるアクセサリー。大事にお手入れをして、一生美しく使いたいと思います。