「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。
そこにはサタンの王座がある。]
黙示録2:13
わたしは、あなたの住んでる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。聖書でエジプトと言えば、これはこの世を表わしています。この世は、悪魔の力のもとにある世界です。神から離れてる世界です。
モーセはこのエジプトで生まれ、エジプトで教育を受け、エジプトの環境で生活しました。しかし、いったいだれがモーセをエジプトに導き給うたでしょうか。神ご自身です。
パロのもと、サタンの影響の下に導かれるとは、何という導きでしょう。四十年間、神はエジプトにモーセを留め置いて、訓練しました。そこでモーセは色々な苦しみを通らせられました。それは、まことの神のしもべとなるための、尊い訓練だったのです。
もし、エジプトにおける訓練がモーセに無かったなら、モーセは決して、神に用いられるしもべとはならなかったでしょう。主なる神は、私たちにも、「わたしは、あなたの住んでる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。」と、言っておられます。
全世界は悪魔の王座です。ですから私たちがどんなに暗い所を通らされても、不思議ありません。私たちは、サタンの王座のある所に住んでるのですから。
しかし、忘れてはいけないのは、そのような所に導き給もうたのは神である。永遠の愛をもって、私たちを愛しておられる全能の神であるということです。サタンの座の上に光り輝く神の座があるのです。
いったいどうして主なる神は、訳の分からない所を、暗い所を、通らせるのでありましょうか。それは私たちが、悪魔の支配に落ちてる人々を、神の光の中に、導き入れることのできる主イエス様の、満たしにあずかった神のしもべとなるためなんです。
わたしは、あなたの住んでる所を知っている。そこにはサタンの王座があるとありますが、しかしこれは、尊い主の学校です。主なる神は、私たちが示されてる使命にかなう者となることを望んでおられます。
私たちが救われた恵みに留まらず、キリストの満たしに至ることを、主は心から願っておられます
ベック兄