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カテゴリ:モラハラ旦那
後姿が、そこにある。
足元に糸が、落ちている。 諍いの後の夜。 糸でよかったね。紐だったら 衝動的に縊りに行ったかもよ。 まあ返り討ちになるのが自明か。 但し、彼は私を殺せはしない。 支配できそうな唯一の人間だから。 物騒な話、力さえあれば 鼻紙一枚針一本で人は死ぬ。 (梅安さんの読みすぎか?) でも、私はしない。 だって、一生そんなの背負うの、嫌。 意識で振り切っても、 地中に伸びる木の根のような無意識は、 わすれずたゆまず私を刺戟するだろう。 それに、耐え切れないから、では無く、 耐えられそうな、自分が、怖い。 携帯もビデオも車も、 みんな便利な道具なのに、 人を傷つけたりできる兇器にもなる。 いざとなれば、糸一本で 人を苦しめる事だってできる。 知識はあっても、殆どの人は、しない。 わたしも、したく、ない。 相手が悪いのでは無い、 傷つけたい衝動を持っているのは、私。 傷つけられた、と思っているのも私。 わたししか、いないのだ。 糸を拾う。ふと、おもう。 青椒肉絲、食べたいな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.21 02:01:51
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