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ひなたまさみとひなたぼっこ

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2007年02月02日
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カテゴリ:ヒッポ
今日はとても遅い帰宅でした。
職場で、先日子どもたちの病気のために参加できなかった坂田明さんの会のビデオを見てきました。


坂田明さんは、(ジャズ)サックス奏者で、ミジンコの研究でも有名な方。ヒッポファミリークラブのシニアフェロウの一人として、先日、高校生、大学生たちに向けてお話をしてくださる会が開かれたのです。

もうすぐ62歳になる」と話されていた坂田さんは、ちょびヒゲのお爺ちゃまでしたが、2時間にわたるお話と演奏のパワーはド迫力で、帰ってきた今も頭がクラクラしています。

忘れないうちに、感想などをまとめておきたいと思います。

はじめに

音楽をやるのは人間だけです
よく小鳥のさえずりを聞いて「歌を歌っている」なんて言う人がいるけど、あれは人間が音楽をやるからそう解釈するだけで、実際に音楽をやるのは人間だけですよ。

学校で音楽の方法は教えられるけど、音楽(恐らく”表現”の意味)は教えられない。

これから私の話すことをメモなんて取らなくていい。
私が話した中で、みなさんの心に残ったものだけが残っていく。それでいいんです。
書くのなんかやめなさい、って言いたいですね。
今日私は、この時間を一生懸命しゃべるだけですから。


幼少時代

私は瀬戸内海(広島県)の呉市で生まれ育ちました。
え~~っ!?私と一緒じゃない?

ド田舎の港町。
漁師やヤクザがいっぱいいました。
昔はね~、悪い人は一目で”悪い”ってわかったもんです。

うんうん。確かに呉にはヤクザがいっぱいいた!
今のヤクザはそこらのサラリーマンと変わらないスーツなんか着てるから、わかりにくいね(笑)。

毎朝、井戸へ行って水を汲み、山から木の枝を集めたり、薪を作ったりしていました。
親戚のおじさんのところは乳牛を飼っていたんだけど、オスの仔牛は要らないんだね。
私が13歳のときに、オスの仔牛を私はそのおじさんからもらって飼うようになりました。


それからはその牛のために豆腐屋へ行っては豆腐の汁をもらってきたり、山で草を取ってきたりして、牛の世話をするようになって…1年半経って立派な牛に成長したときに、家計のために売りに出すことになったんだね。

オート三輪に牛を乗せるとき、その牛がでっかい目玉から涙を流してね…

それがとても辛かった。


みんな、牛や豚を食べると思うけど、誰が殺してるか知ってる?
どこで殺してるか知ってる?


家の前が海だったからね、父に買ってもらった小さな伝馬船を自分で漕いで、学校へ通っていたよ。台風になると、大人たちはみんな大騒ぎしていたけど、私は石で作った2Mくらいの堤防を見ては、

あれが崩れないかなぁ~?

テレビで時々見るように、町じゅうが水浸しにならないかな~?


って、ワクワクしながら窓から外を眺めていたりして…。

そしたらあるとき、本当にその堤防が崩れて、あっという間に覗いていた窓ガラスが割れて、ほんとに水浸しになった!下駄がプカプカ浮いていたよ(笑)。

田植えの時期になると、おばさんたちが一列に並んでおしゃべりしながら苗を植えてね…。
やがて機械を使って、一人でも田植えができるようになっていった。


わかりますか?
日本でも”協同社会”がついこの間までは生きる基本だったんだよ。


そんな漁村で暮らしていた中学生の頃。
ちょうど子どもと大人の境目の頃だったね、ラジオでフランスはヌーベルバーグの映画のモダンジャズを聴いたのは…。
聴いた瞬間、ヤバイ!と思ったね。
これは大人の音楽だ、って。


考えることについて

とりあえず言いたいことは「考えるな」ってことね。

考えてもダメなことは、考えない。
考えなくちゃいけないことを考えなさい。

そしてその判断を自分でできる能力をつけなさい。

それが「生きる力」なんです。


モンゴルで…

見渡す限り、地平線。
上は空、下は草原。
それだけ。

たまにず~っと向こうの方に羊の群れなんかが小さく見える…それがモンゴルでした。


音楽は、いつ生まれましたか?

当時のモンゴルの子どもたちは、みんなみたいに勉強をしなくちゃいけないわけじゃない。
でもみんな10歳になる頃には、親と同じ仕事はできるようになっている。


あるとき、羊を殺すところに居合わせた。
彼らはまず、羊のおヘソのあたりを切り、そこから手を入れて心臓付近の太い血管を切る。
そうすると羊は”出血多量”で死ぬわけだ。


みんなで手を合わせて、その羊に米や塩をまき、祈りを捧げる。
みんなで羊の魂をあの世へ送る。
そのかわり、その羊の肉(命)を感謝していただく、という儀式なんだね。


そんな暮らしの中に、喜びも悲しみもある。
故郷の風景、おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、
馬、羊…
そこからそれらの音楽が生まれてきたんだね。


モンゴル民族の生きざまを見ていると、
人間がどうやって生きるのかが、よくわかる。


今の私たちの社会では、生物を殺すところは見えないけど、

人間は生き物を殺さないと生きていけないんだ

ということを、はっきりと認識しよう。


多様な音楽

これは、チベタンベル。チベットのお坊さんが使うベルです。

「耳を澄まして、この音の中に入ってごらん」

というと、坂田さんは、チーーーーン!とそのベルを鳴らす。
静かに聞き入る若者たち。

続いて、別の鈴を出し、

「これは、インドの鈴です」

シャリン、シャリン…

「死んだ男の~残したものは~~」

鈴をふりながら、谷川俊太郎さんの詩「死んだ男の残したものは」を朗読。

(朗読というより、絶叫に近い。

魂が強く揺さぶられ、涙が溢れるような感動)


サックスで即興音楽を披露。
楽譜のない音楽。
ときには激しく、ときには優しく、坂田さんご自身の叫びのように響き渡る。


やがてその音の中から、

「浜辺のうた」
「赤とんぼ」


が始まる。

更に

「昔の日本人は、手拍子さえあればいつまでも歌を歌えたもんです。
今はカラオケボックスへ行って、お金を払わないと歌えない。

今からCall&Responseで”Dance"という曲をやります。私が言ったとおりを大きな声で言ってみてください。

音程なんて関係ない。大きな声を出して、最後の音をしっかりのばしながら、周りの人たちの声をよく聞いてみてください。きれいなハーモニーになっているはずですから」


と告げると、

「踊れホ~~イ!

踊れ踊れホイホ~~イ!…」


会場全体が、ひとつにまとまっていく。
ひとりひとりの腹の底から出てくる声が重なり合い、”みんなで生きている”実感が湧き上がっていく。


「それぞれの風景の中に、それぞれの音楽ができるんです。

音楽は風景であり、

魂の乗り物でもあります


私の心が揺れる、震えると、その音(振動)に魂が乗っちゃう。
そしてみんなの心の中に魂の乗った音が飛んでいき、みんなの心も揺れる。


ラジオの受信機とおんなじだね。
高周波や低周波があるけど、音楽が高い波の方だとすると、魂は低い波。
みんなはメロディー(高周波)を聞いているような気がしているけど、

大切なのは魂(低周波)を受け取る力。
それを受け取ることができて初めて、人はそれに感動したり、なんやかんやするのであります。


坂田明さん、62歳。
ヤバイです。

このことばは音楽の世界で生まれた、とか?で、連発されてました。笑

現代の若者たちを目の前に、
命の話、みんなで生きる話、魂を伝える話を見事にしてくださいました。


また一人、素敵な大人の人に出逢いました☆
(ミジンコの話はまた次回…)

ひなたまさみ






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最終更新日  2007年02月03日 00時25分27秒
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