|
テーマ:好きな絵本教えて下さい(709)
カテゴリ:今日の絵本
おはようございます
今日は仕事に行く前に、昨日のバレンタインデーに、サキ(小6)とヒデキ(小3)に読み聞かせをした絵本を紹介します。 お姉ちゃんのサキに読んだ本は、 ●『銀河鉄道の夜』(講談社) 宮沢賢治・原作 藤城清治・影絵、文 宮沢賢治の作品はとてもスケールが大きく(自然観、宇宙観)、宗教色も強いので、子ども時代の私にはさっぱり理解できませんでした。 娘のサキは、好きなんです。 自分から手を伸ばすことはないけれど、作品を読んであげるとじっと耳を傾けています。 ただ文章は少し難解なので、絵本の方が入りやすいようです。 『銀河鉄道の夜』は、有名な作品ですから、絵本もたくさん出ています。 私が選んだ一冊は、美しい影絵のもの。 見開きの大きさはA3の紙よりひとまわり大きいので、かなり大きい絵本です。 幻想的な影絵は、ストーリーにとてもよく合っていて、子どもでもすんなり賢治の世界へ入っていくことができます。 サキの一番好きな影絵はこれ。 他にもこんなページがあります。 絵も素晴らしいのですが、やはり賢治の世界、文章の力はすごいですね。 時代を越えて、人々の心を揺さぶり続ける作品。 最初のうちは面倒臭そうに聴いていたサキも、いつしか身を乗り出しています。 犠牲愛。 つい最近、一人の警察官の方が人を助けようとして亡くなられたニュースが私の頭をよぎります。難しいテーマだと思いますが、サキには心に強く響いたものがあったようです。 最後のページには、宮沢賢治氏直筆の文字で、 「世界がぜんたい 幸福に ならないうちは 個人の幸福は あり得ない 賢治」 と、書かれていました。 娘は、 「いつまでも心に残るお話だね」 と、言いました。 そして、息子ヒデキに読んであげた本は、 ●『おでんくん2』(愛ってなんですかの巻)小学館 リリー・フランキー作 最近ヒデキが大好きなおでんくんシリーズ。 テレビアニメにもなっていますね。 (毎週金曜日18:20~19:00NHK教育テレビ「天才ビットくん」アニメコーナー) 以下、ネタバレあり。 主人公は餅きんちゃくのおでんくん。 こんにゃくん、たまごちゃん、だいこん先生、ちくわぶーなど、楽しいおでんの具たちがおでんくんの仲間。 おでん屋さんにやってくる人間たちの身体の中に入っていっては、冒険したり、問題を解決したり… その展開はまるで『アンパンマン』のようでもあり、 人情味あふれるほのぼのしたストーリーは『ちびまる子ちゃん』のようでもあります。 この第2巻では、愛ってなんだろう?というテーマでストーリーが展開していきます。 最初は必ずこんなことばで始まります。 「みんな、なんでも知ってるつもりでも ほんとは知らないことが たくさんあるんだよ」 おでんくんは、離れ離れになっているお母さんといつか一緒に暮らせることが夢で、毎回最後にはお母さんに宛てて手紙を書く場面があります。 「おかあさん、きょうは愛についておそわりました。 でも、ぼくはまだ、わからない。 ・・・・・・ ・・・・・・ 愛って なんですか? しあわせって なんですか? いろんなことは かわってゆくのかな? かわらないことは ないのかな? ・・・・・・ ・・・・・・ でも、ぼくは思うよ。 ぼくは、おかあさんのことを ずっと、ずっと好き。 それは、ぜったい、かわらなく、 ずっと大好きです。ずっと大切だよ。 おかあさんと いっしょにくらせたら、 ぼくはしあわせ。 それは、 わかるんだ」 油断して読んでいると、泣かされる絵本です(^^; やっぱりこれは、他の誰のものでもない、『東京タワー』のリリーさんの作品です。 お母さん想いの優しい子ども。 ここでも親子のあったかい愛情が溢れています ヒデキはこの巻が特に大好きで、何度も「読んで」とせがみます。 サキは、彼のイラストにとても興味を持っていて、何で色をつけているのか、とか、キャラクターのデザインについて細かいチェックをしています(笑)。 宮沢賢治の愛。 リリー・フランキーの愛。 バレンタインデー。私は子どもたちに2人の作家が描いたそれぞれの愛の絵本を読みました。 ひとくちに「愛」と言っても、いろんな愛がありますね。 ひなたまさみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日の絵本] カテゴリの最新記事
銀河鉄道の夜を読んだのは小学校の高学年だったかな?
銀河鉄道といえば、メーテルと鉄郎だったので全然違うことにとまどいつつもせつなさを感じてました。 (2007年02月15日 08時41分45秒)
あずみよしきさん
お久しぶりです。 お元気ですか? >銀河鉄道の夜を読んだのは小学校の高学年だったかな? さすがですね~。 小学生のときに読みましたか。 >銀河鉄道といえば、メーテルと鉄郎だったので全然違うことにとまどいつつもせつなさを感じてました。 ああ、アニメですね♪ 私はどちらもちゃんと理解していなかったのですが、まったく違っていたのですね。 原作は本当にせつないお話ですね☆ (2007年02月15日 09時16分09秒)
こんな挿絵があるなら今でも読んでみたいっ!
それから、おでんくんは少し前に知りましたが みんなに愛されるキャラクターという意味で ヒデキくんみたい☆^^ (2007年02月15日 10時33分18秒)
「世界がぜんたい
幸福に ならないうちは 個人の幸福は あり得ない 賢治」 『自分が幸せと 思えないうちは 皆を幸せにする事は出来ない 一人一人の幸せが 世界中を幸福で包む』 幸せって、愛を感じる力だと思う 愛されていても、感じる力が無い人は、不幸せ 愛している人が、側に居るだけで幸せ 何もしなくても、愛されていると感じると幸せになる サキもヒデキも、愛を感じる力がいっぱいあるから 幸せだね!ハッピーファミリーに触れ合うと、皆も幸せになるから、いっぱいの人が『ひなたまさみとひなたぼっこ』に来るんだよね! (2007年02月15日 11時12分36秒)
たーくん.さん
>こんな挿絵があるなら今でも読んでみたいっ! これは、大人も十分に楽しめる絵本だと思います♪ >それから、おでんくんは少し前に知りましたが >みんなに愛されるキャラクターという意味で >ヒデキくんみたい☆^^ えっ、ほんと? 嬉しいな(*^^*) ありがとうございます☆ (2007年02月15日 12時21分46秒)
ヒーロー164さん
>「世界がぜんたい >幸福に >ならないうちは >個人の幸福は >あり得ない > 賢治」 >『自分が幸せと > 思えないうちは > 皆を幸せにする事は出来ない > 一人一人の幸せが > 世界中を幸福で包む』 なるほど~。 ヒーローさんらしい表現ですね♪ >幸せって、愛を感じる力だと思う >愛されていても、感じる力が無い人は、不幸せ >愛している人が、側に居るだけで幸せ >何もしなくても、愛されていると感じると幸せになる 仰るとおりです! >サキもヒデキも、愛を感じる力がいっぱいあるから >幸せだね!ハッピーファミリーに触れ合うと、皆も幸せになるから、いっぱいの人が『ひなたまさみとひなたぼっこ』に来るんだよね! ありがとうございます(*^^*) こんなコメントをいただけると、ますますハッピーになっちゃいます♪ (2007年02月15日 12時23分25秒)
最近仕事が忙しかったり試合前のトレーニングが忙しかったりして息子となかなか一緒にすごせません。もし一緒に過ごせるときは絵本よんでやろう
(2007年02月16日 00時39分46秒)
くうふう3さん
>私、以前、宮沢賢治記念館に行った話しましたっけ? >(してたらゴメン。アルツなモンで。。。^^;) > >すごいです。浸れますよ~♪ それは初耳です☆ あ、でも以前に聞いたかも? 私もアルツなもんで…(笑) どこにあるんでしょう? まずは調べてみなくっちゃ♪ ぜひ行ってみたいです(^^) (2007年02月16日 22時18分07秒)
闘うバイオリン弾きさん
>最近仕事が忙しかったり試合前のトレーニングが忙しかったりして息子となかなか一緒にすごせません。もし一緒に過ごせるときは絵本よんでやろう うんうん♪ それは大賛成です(*^^*) お父さんに絵本が読んでもらえるなんて、幸せですね☆ 息子さんと、いっぱい素敵な時間を過ごしてください(^^) (2007年02月16日 22時19分47秒) |