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カテゴリ:ドキュメンタリー・ノンフィクション
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その497・490冊目】 ・紹介する本 ・サノーさん一言コメント 「有名銀行だから、大企業だから、そんな理由で信用していたのでは、虎の子の資産する守れる時代ではない。正しい知識が、正しい選択を生む」 【サノーさんおすすめ度★★★★☆】 ・ウノーさん一言コメント 「金融商品の規約なんて、読んだことがありませんでした。パンフレットに書かれない、本当の目的を知ります」 【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):「オレオレ詐欺」は、社会問題となってからずいぶん経つが、いまだに根絶されない。 ウノーさん(以下ウ):金融機関でも対策が施され、水際で防げるようになってきたはずですが、いまだに驚くほどの金額が「詐欺」によって奪われています。 サ:「親心」や「罪悪感」という「心理」を利用し、徹底的に弱点を突くことによって、第三者からみたら明らかな「ウソ」が、当事者にとっては疑うべくもない「本当」に変換される。 ウ:顔の見えない電話ですら、誘導が可能なのですから、これが「社会的信用」がある機関、銀行や証券会社で行われた場合は「イチコロ」です。しかも、巨額の広告費をかけ、社会的認識を高めていば、ほとんどの人が信じてしまいます。 サ:もちろん、この本の著者も「金融商品」が「詐欺」だとは言ってない。合法的な商品であり、社会に認められた「売り物」だ。でも、それを「買う」人にとって、あまりに「誤解」されるような「売り方」が行われているから、このタイトルとなる。 ウ:少し前の本なので、現在はパンフレットや商品内容が若干異なりますが、大筋では、それほど変化してません。 サ:銀行は、預金者の「金の動き」を把握している。大きな収入があったとき、すぐに案内があるのが「資産運用」だ。 ウ:預金してても、マイナス金利です、さあ、安全に投資しましょう、というのは、銀行にとってもお客様にとっても、悪くない話です。 サ:だが、それを売る際に「都合の悪い情報」を伝えていない。 ウ:だって、それをしっかりと伝えたら、「それほど良い投資ではない」ことに気が付きますから。 サ:リスクとリターンで考えれば、パンフレットにある記載とはかけ離れた「投資」だ。 ウ:でも、それを銀行も証券会社も「売りたい」のは、なぜでしょう? サ:他の「商品」に比べ、売り側にとっての短期的なリスクが少なく、安定した手数料収入が見込めるからだ。 ウ:投資で勝っても儲かるし、やられても、手数料は確保できる。ある意味、金融機関にとっては理想の商材です。 サ:それが事実なのは、この本がいまだに売られている事実が証明している。 ウ:まあ、売る側としては反論したくなるような表現もありますが、しないですね。 サ:しないのではなく、できない、が正解だ。 ウ:事実を学ばないと、大切なお金を守れないという、よい一例です。 【了】
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最終更新日
2018年07月14日 09時18分03秒
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