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カテゴリ:ビジネス名著
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その528・520冊目】 ・紹介する本 ・サノーさん一言コメント 「世界的な大企業も、変化し続ける世界に翻弄される。戦略転換点の実例を学び、そこから知恵を得る」 【サノーさんおすすめ度★★★★☆】 ・ウノーさん一言コメント 「人の心が変わるから、世の中は変わるのでしょうか。ビジネスにおける勝者と敗者をわける理由を知ります」 【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):世界中に製品が行き渡り、世界中に関連会社が存在し、国家予算にも匹敵するほどの売上を維持する。これが現代の「企業における地球規模の成功」だと判定する要因となる。 ウノーさん(以下ウ):もちろん、全ての会社が目指す「条件」ではありませんが「大企業」を目指すなら、それは「判定基準」ではなく「維持するための条件」となっています。 サ:もはや「日本」という縮小する市場では「維持することすらできない」という時代なわけだ。 ウ:そして、その条件をクリアした「大企業」も、それだけでは「維持」できない世界となっているわけです。 サ:「インテル」は、日本でも「知らない人はいない」企業だ。 ウ:ほとんどのパソコンに「Intel inside」のシールが貼ってありますから。 サ:そこまで成長しても「変化」という「法則」の前に、滅びの危機に直面するわけだ。 ウ:この本では「メモリ市場」で支配者となったインテルが、どう衰退し、危機を迎え、それを乗り越えて「マイクロプロセッサー」というジャンルで再び君臨することができたのかが、克明に書かれています。 サ:キーワードは「SIP」、「戦略転換点」だ。 ウ:製品のクオリティー、顧客満足、ブランディング、物流、それらは高い水準で維持できているのに、なぜか「衰退」していく企業が、その「根本」に気づき、「転換」する決断を行う必要性を説いています。 サ:どれだけ頭のいい人たちが集まって、最高のテクノロジーを開発しても、この「転換点」は発生する。 ウ:その事実は、歴史として確認できる「国の栄枯盛衰」や「文化、文明の栄枯盛衰」と同じ感覚を引き起こします。 サ:この本を読んで考えたのは「なぜ、この世界は、あらゆることで変化を求めているのだろう?」という疑問だ。 ウ:不思議です。「変化がない」ほうが、合理的で効率的なこともあるのに、全てにおいて「変化」が発生し、それに対応する「必然性」が生まれます。 サ:その辺りは「存在」という言葉を考えるときの、大きなヒントとなる。 ウ:そうなると、それは「ビジネス書」のジャンルではなく「哲学」になりますね。 サ:本質においては、どちらも同じ、ということなのかもしれない。 【了】
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最終更新日
2018年08月14日 07時46分23秒
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