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今年の夏、博多湾に浮かぶ能古島を訪ねたことがある。
そのとき、「檀一雄の家」という案内板を偶然見かけて興味を抱いて見に行った。山の中腹にある一軒の廃屋がそれだった。この家の庭からは、船着場と博多湾を挟んだ対岸の百地の海岸の建物が遠望できて気持ちがいい。その時、こういうところに別荘でも持つと幸せだろうなあと思った。

この家のことを書いたエッセイを偶然見かけて読んだ。長女の檀ふみの「父の縁側、私の書斎」という文庫の冒頭に「能古島の家 月壺洞」という短い素敵な文章がそれである。「火宅の人」の著者である父・檀一雄は、気ままでわがままな人で「新しい環境を、その都度自分の流儀で埋め尽くし、埋め終わると同時に別の天地に遁走したくなる」と本人が書いているように、この家も短い期間しか住んでいない。檀ふみは、一度だけ父の住むこの家で語り合ったことがあるそうだ。

どうしてこの家を「檀一雄記念館」にしないのかなあと思っていたら、このやはり地元からも要望があり福岡市に寄贈しようかとも考えたらしいが、「いつか能古島に、月の光がいっぱい入るような家を建てよう。大きな窓にもたれて、父の好きだった音楽を聴きながら、静かにお酒を飲もう。そのとき、きっと父は私のかたわらにいる。なんだかそんな気がしてならない」という結びの文章にあたった。

檀ふみは、女優、タレントなどの顔で登場したが、現在はNHKの「日曜美術館」の司会で着物を着た姿で全国の美術館の名画を紹介する姿を見かけるように、美人でありながら多彩な才能と親しみやすい人柄で人気が高い。
「バリアフル」「風呂と日本人」「屋根裏から」「おこたの間」「理想の書斎」「イヌ小屋?ウサギ小屋?」「スープのぬれない距離」「こころの縁側」「春を忘るな」「あたりはずれ」「
名画の見つけかた」などの家にまつわるエッセイのテーマの選び方でもわかるように、観察眼が鋭く、かつ暖かく、そして素晴らしく文章がうまい。この人の本籍は物書きではないだろうか。





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Last updated  2006/10/18 07:19:42 AM
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