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ぎっちょの『ひとりたわむれ』

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August 22, 2010
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カテゴリ:事件・事故
次から次に表出する"行方不明高齢者"問題。今度は大田区で、生きていれば104歳となる女性の白骨化した遺体が見つかった。女性の長男である64歳の男性が「葬式の費用がなかった」との理由から届を怠り、以前住んでいた文京区から転居する際には遺骨を砕いて持ち歩いていたという。

どんな事情があるにせよ、実の母親の骨を砕けるものなのかと震撼するが、実はワタシ、目の前で母親の遺骨を砕く人物を見たことがある。

2003年春、ワタシの母方の祖母が亡くなった時のことである。祖母は90を少し過ぎて亡くなったのだが、80過ぎまで京都から一人で東京まで出てきて、オカンと出掛けていろんなところを歩いたりしていた。晩年は施設に入っていたのだが、病気などで苦しんでいたワケではなく動脈瘤の破裂による急死だったこともあって、対面した遺体は見慣れた祖母の顔とほとんど違和感がなく、火葬した際の遺骨も老人とは思えないほどしっかり残って出てきていた。

オカンには兄(伯父)と弟(叔父)がいるのだが、特に伯父のシルエットは頭髪の寂しさも含めてワタシそっくりでw帰省して伯父に会うたびワタシは自分がオカンの実の子であることを実感していた。また温厚そうな人柄もあって、母方の親戚の中では伯父に対してはかなり親近感を持って接していたのだが、祖母の晩年はその扱いなどで長男のクセに余所へ嫁いだオカンに難題を吹っ掛けるようなこともたびたびで、かねてから抱いていた彼の人間性に対して少し疑問符がつくようなことも多かった。

祖母の葬儀でのこと。喪主を務めた伯父は出棺の挨拶で、涙ながらに自分が母をいかに愛していたかを訴え、参列者の涙を誘っていた。祖母の生前にはいろいろあったが、彼の母を思う心に触れたことで、オカンに対して無理難題を吹っ掛けたことなど水に流そうと、その時は思っていたのだが…

彼のことを許し難い男とする決定打となる事件は、火葬場で起こった。

ほとんど崩れることなく出てきた祖母の遺骨。係員の説明などひとしきり聞いたあとで、骨壺に遺骨を納める段になった。告別式であれほど涙に暮れていた伯父は、気持ちの整理がついたのか淡々とした表情で、横にいたワタシからはむしろ薄ら笑いすら浮かべているようにも見えた。ひとしきり納骨の儀式が終わり、あとはご自由にお納めくださいという係の声に、みな口々に祖母への別れの言葉をつぶやきながら、丁寧に遺骨を拾っていた。すると、藪から棒に伯父は少し大きめの遺骨の一部を箸で拾い上げ、しげしげと眺めながら
「これは入らへんなぁ…」
とつぶやくやいなや、その遺骨を骨壺の口に渡すように置き、持っていた箸でそれを突いてヘシ折ったのだった…

「!」

これがつい数時間前、告別式での喪主挨拶で母への愛を涙ながらに語っていた者のやることか!…伯父の人間としての本質を目の当たりにした一瞬。これ以降、ワタシは伯父とは帰省した際も会いも話もしておらず、昨年の結婚式においても招待状すら出していない。



ぎっちょ





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Last updated  August 23, 2010 09:13:37 AM
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