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カテゴリ:事件・事故
JR北海道・中島社長、遺体で発見
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110918-00000028-jnn-soci 海への入水自殺は、比較的ご遺体が発見されやすいという話を聞いたことがある。浮力で水面に浮くこと、加えて漁場が近かったりすると、地元の漁師さんなどはかえって積極的にご遺体の収容にあたったりすることもあるという。さまよっていた魂を成仏させることで、豊漁大漁につながると考えられているらしいのだ。 一人の人間…それも、一家の主が亡くなったという現実は、ご家族の方には痛恨であることはいうまでもない。それでもこうして、もしかしたら海の藻屑と消えていたかもしれないご遺体が見つかったことは、せめてもの救いになったのではないだろうか。悲しいことではあるが、その人が亡くなったという現実を直視し、供養することで気持ちの整理もひと段落つけることができるのだから。 2006年春、当時某商社の専務だったワタシの父も、忽然とその姿をくらませている。親会社である大手ゼネコンの不透明な出資の件から、父の社にも法の手が延びる中、その中心人物として公にできないことを一人で抱え、闇に葬ったのだと思われる。失踪の数日後、遺書めいた父の手紙が同封された、沼津局の消印が押された封書が届いた。とっさに、富士の樹海での自死や錦ヶ浦の断崖からの投身が頭をよぎったのだが、冒頭でお話ししたようなことや、もともと水があまり得意ではなかったことと合わせて考えても、父が海に身を投げた可能性は低いようにも思えた。義弟がすぐに沼津へ飛び捜索してくれたが、これといった手掛かりは見つけられなかった。 1年ほど経ったころ、意を決した母が警察に身元不明遺体を確認しに行ったこともあった。幸か不幸か該当するものはなく、以後はただひたすら何かしらの連絡を待ち続ける日々。いわゆる“ワンギリ”の非通知着信にも「ひょっとしてお父さんからかしら?」と目を輝かせる母に希望を失わせないために、無駄と知りつつ「そうかもね」と相槌を打ちつづけたワタシ。 ご遺族の心痛察して余りある一方で、亡骸が見つかったことで感じた安堵。失踪から5年以上経った今も、ワタシの父は遺体発見はおろか、その生死すら明らかになっていない。 ぎっちょ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 19, 2011 09:27:34 AM
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