ぎっちょの『ひとりたわむれ』

猛威をふるいながら東日本を縦断していった台風15号は今日の午後、温帯低気圧になった。

死者12人、不明4人＝台風15号、温帯低気圧に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000083-jij-soci

一昨日の午後、名古屋市内で大規模な避難勧告が出され、テレビが一斉に緊急報道態勢をとるのを見て、まず浮かんだのは名古屋在住の友人。ご家族も含めた無事は確認できたものの、川に近い鉄道が軒並み運行を休止しはじめているとの報に、帰宅は大丈夫かと一抹の不安がよぎった。どうやら大事には至らなかったようで何より・・・

そのまま北上を続けた台風は、昨日の午後には浜松に上陸。夕刻には、我が家のある埼玉は所沢でも徐々に雨風が強さを増していった。家の窓越しに見える交通標識を取り付けた、コンクリート製のポールが折れてしまうのではというくらいしなっているのが見えたり、何より５時を過ぎた頃には分厚い雨雲のせいで、まるで真夜中のような暗闇が押し寄せてきたのが、言いようのない不安を煽った。

ネットで交通情報を確認すると、続々と運行を停止する路線が増えていく。テレビのニュースでは、帰宅時間とあって勤め先から家路を急ごうとした“帰宅困難者”が押し寄せる主要駅の様子が映し出される。思わず脳裏をよぎる、あの【３・11】の記憶。１年のうちに都心の交通機関が完全に麻痺する事態に二度も出くわすなんて、年の初めに誰が予想し得たであろう。今年の年末、清水寺のぼんさんが書き記す一文字は『災』で決まりだな・・・なんて考えていたら、2004年にもこの文字が選ばれていたりするんだな・・・

十数名の死者も出した今回の台風、前の12号との“合わせ技”で、近畿南部にできた土砂ダム決壊の危険性もさらに高めて去っていった。読者のみなさまのお住まいでは実害などなかっただろうか。また、土砂ダム決壊の脅威に脅かされたりはしていないだろうか。心よりお見舞いを申し上げたい。



ぎっちょ