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『橋と堀』
黒羽城の本丸に入る方法は2つ。 1つ目は、駐車場側の虎口を抜け、橋を渡って行く方法。 この橋は後から、観光客用に懸けられたものだべな。人が大勢で渡っても、びくともしないコンクリートでつくられた頑丈な橋だど。 2つ目は、「芭蕉の館」っていう資料館が建っている、三の丸方向から入る方法。 こっちからだと、堀あとみたいな崖を登って、橋を渡らなくっちゃなんない。 こっちは木を使ってるけんど、やっぱし観光客用に作られた橋だべな。 補強もされてっから、安全性は問題なさそうだべ。 そんでも、足で叩いてみる。 「よかった、揺れない」 ほっと胸をなでおろし、前進!だっぺ。 橋以外に入れる場所はないみたいだね。 今回は、震災の影響で、崖が崩れてて、見れなかったんだけんど、本丸の周りは30メートルほどの崖になってんだ。 もし、崖が崩れていなかったとしても、こっからの侵入は無理そうだど。 そうすっと、橋の重要性が、さらに高くなんな。 守る側からすれば、橋を落としてしまえば、敵は簡単に侵入できなぐなる。 攻めるがわからすっと、橋を抑えてしまえば、敵を逃がす心配がない。 兵糧攻めって手もあんな。 橋の下はどうだんべ? 思い切って、下をのぞきこんでみた。高いとこは苦手なんだ。だから、手すりを握って、遠くから、ちら見した。 橋の下は深い堀になってる。これは、駐車場に近い橋の下。 10メートルぐらい、あんのかな。 こっちは、木の橋の下。 黒羽城の堀は一番深いとこで15メートル近くあんだって。 きっとこの辺りが一番深いとこだね。 反対側の土塁の壁には、紫陽花が植えてある。 今の黒羽城は、紫陽花が綺麗で有名な公園なんだ。開花の時期には、大勢の花見客が来るんだよ。 だども、戦国時代。城として使われていた時代は、紫陽花もなかった。だから、紫陽花を伝って、土塁を登るなんて出来なかったよね。 胴衣や槍も持っていただろうし、こったら深い堀は、登り越えるんは難しいべな。 第一、のんびり登ってたっくれ、頭の上から敵が攻撃してくっと。 実際に黒羽城が戦場になったかどうか。 まだ、勉強しはじめたばっかしなんで、わかんないけど、攻め落とすには手ごわい城だったろうな~。 なんてことを、橋の手摺りにつかまって、考えてたんだよ。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.10.21 12:52:26
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