|
テーマ:暮らしを楽しむ(383720)
「落ち武者像」 (これは、『鑁阿寺』のイチョウ。今頃は、紅葉してるかな) 『栃木県立博物館』で、『足利尊氏展』さ、やってんだけど。 尊氏公といえば、かならず、頭に浮かぶ映像があんだ。 『落ち武者像』っつってな。 昔は尊氏公の自我像、って言われててな。 歴史の教科書に、デ~ンと乗ってたもんなんだ。 今回の『足利尊氏展』では、本物が見れるんだけと。 公開は、11月4日までだったべかな。 そのあとは、模写が展示されるみたいだど。 んで。『落ち武者』の実物さ、初めてみたんだけんどな。 掛け軸みたいに、綺麗に表装されててな。 紙の4分の3ぐらいに、 髪さダラリと垂らした落ち武者が、書かれてんだ。 武者は身分の高いかたらしく、頑丈そうな鎧さつけて、馬に跨がってる。 兜は落したのか、とられっちまったのか。 絵の中には、書かれてない。 昔、教科書で見たときも、 自画像だったら、変な絵だべな~、って思ってたんだけど。 本物見ても、やっぱし、変な絵だっぺ。 いったいなんの目的で、描かれた絵なんだべな? だども、一番変なもんは、武者の頭の上さあったんだ。 ええと。何つったかな。花押だっけ? 当時の武士が、手紙の最後に書き入れるサインがあんべ。 あれが、武者の頭の上さ書かれてんだ。 模写の絵には、花押は書かれてない。 昔、教科書で見た尊氏像にも、こんなんなかったど。 手抜きだなw。 実はこの花押が、『落ち武者像』の謎をとく、手掛かりになったんだ。 頭上に書き込まれた花押の持ち主は、『足利義詮』。 尊氏の息子のもんだど。 もし、武者が尊氏を描いたもんなら、 息子の花押が、頭の上さあったら、とっても失礼なことになんだ。 だもんで、研究者の間では、かなり昔から、 あやしいど~ って言われてたんだそうだべ。 そして、さらに細かい点さ調べていくと。 腰に吊した太刀の目貫や馬具の紋が、足利家の『二つ引両』紋じゃない。 『輪違紋』っつって、高家の家紋だったんだって。 だもんで、『足利尊氏像説』は否定されてな。 今は『高師直』か息子の『高師詮』説が有力になってんだと。 ふんふん。そうすっと、どうなんだ? 『高師直』が、逃げてくとこさ描いて、 どんな効果さ、狙ったんだべか。 さっぱし、わかんないけんど。 歴史に詳しい人なら、わかんかな? ちなみに、この『輪違紋』。 模写のほうの『落ち武者像』には、描かれてないらしい。 手抜きだべ~ww。 手抜きっつっても、模写はかなり細かいとこまで書き込まれてんで、 見応えはあんだけど。 本物のほうが、迫力さあったっぺ。 驚いて、立ち止まったように見える馬なんか、 見入っちゃ~べ。 本物は、なかなか見れないかも、しんないけんど。 機会さあったら、是非。 見といたほうがいいど。 《参考》 「足利尊氏 その生涯とゆかりの名宝 (開館30周年記念特別企画展・図録)」 (栃木県立博物館で購入) 最後まで読んでもらって、うれしい~ど~♪ あんがと~。 ランキング参加中! ぽちっと 押しとこれ~! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.03 22:54:49
コメント(0) | コメントを書く
[] カテゴリの最新記事
|