カテゴリ:音楽
晴れ、霜降。薪のストックが底をついた。午前7時過ぎ、軽トラで波越の工房へ。ついでに椎茸も一袋。まだ凍っていた。
北九州には午前10時出発。途中、妻の実家に寄り、レガシーを借りた。軽トラに乗ってで北九州まで行くのは、ちょっと気分が重い。妻も断固反対した。 午後、早いうちに旦過近くのタガワホテルに投宿、コンサートの始まる時間まで周囲を散策。無法松の碑があり、今日の夕方、太鼓がたたかれるという。時間が合わず、見ることができない。残念。旦過市場を冷やかした後、井筒屋の九階で遅い食事。妻はざるそばセット、私はニシンそば。身欠きニシンが半身、入っていた。そばが出てくるまで冷酒の小瓶を一本。 話は逸れるが、学生時代、実験に使ったニシンでこれを作ったことを思いだした。三枚に下ろし、針金を通して窓の外に吊し、寒風に晒したら出来上がり。美味しかった。今日のそれも同じ味がした。 そば屋で妻と別れ、来た道を通りホテルへ。途中、市場の中で、立ち飲み屋を見つけた。相当古い建物、勿論木造。山師風のおっさんたちが黙々と飲んでいた。吊られて入り、大吟醸を一杯。当てはおでんのスジと里芋。ものが出されると、その都度、現金と交換だ。酒の種類は日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、何でもあり。流石にワインは置いていないが。ここでワインを注文すると、つまみ出されそう。さて、つまみはつまみでも店のつまみはというと、おでん、焼き鳥(これは既に焼かれていて、出すときは電子レンジで温めると思われる)、各種缶詰、海苔、梅干しなど。 ホテルでウトウトしていたら、妻が帰ってきた。春物のコートを買ったらしい。 シャワーを浴びて、早速出かける。北九州芸術劇場。リバーウォークの六階。ホテルからは歩いて一五分。夕陽が美しかった。読響のプログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲二番とチャイコの交響曲四番。Tさんからの招待券は一階中央、私が求めたものは三階の端。妻に招待券を渡し、三階へ双眼鏡を持って上った。指揮は渡邊一正、ピアノがセルジオ・ダニエル・ティエンポ。テクニック抜群。細く長い指がスタンウェイの鍵盤をバラバラと弾いていく。超絶技巧。私には判らないが、妻に言わせると、疾風怒濤の中にあってもタッチの強弱があるらしい。天才とはこのような人を言うのかと、ひとりごちた。 コンサートが跳ねた後、Tさんと会い、三人で小倉の繁華街へ。店に入り、まず香典と手記を渡した。その後、シャルドネを開け、お父さんの思い出話をし、オーケストラの裏話などを聞く。別れたのは午後十過ぎ。いい一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年03月06日 06時58分48秒
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