カテゴリ:音楽
平成24年11月9日(金)
午前4時起床。晴れ。終日デスクワーク。夕方、難題協議。ミイラ取りがミイラになるの気分です。真っ暗になって会社を出ました。こうなると、走ろうという気持ちが萎えます。一度はハンドルを運動公園向けに切りましたが、途中で心が折れました。 セルゲイ・エデルマンを聴きました。スターデジオから録音した中の1枚でした。BWV903です。この曲には「半音階的幻想曲とフーガ」という名前がついています。いい曲です。特に前半はドラマチックな流れです。このため、誰の演奏であってもCDの解説は、「激流のアルペジオ」とか「渾身のフーガ」といった表現になります。劇的な演奏を意味する言葉が並びます。そのせいか、演奏者は、聴く人により強い緊張と感激を与えようと一層抑揚を効かせようとします。演歌にこぶしをきかせた歌い方、というのがありますが、そんな感じです。ただし、グレン・グールドはこの曲を嫌ったといわれています。 さて、エデルマン。彼の名を検索すると「ロシアピアニズムの継承者たち」という言葉が出てきます。ウクライナ生まれだからそうなるのでしょう。ギレリス、リヒテル、ホロヴィッツ。巨星輩出の地です。ピアニストに大艦巨砲という言葉が許されるなら、3人はまさにそうです。それゆえ継承者と言われるのでしょう。当然、激しいタッチでバラバラ弾く演奏を想像します。しかし、聴くと違うのです。爽やかで軽い。サラリとした感じです。「また逢う日まで」を尾崎紀世彦の代わりに由紀さおりが歌った感じです。でも悪くない。新鮮な感じがしました。もっと言えば、透明感があって、宗教的安息を感じるということでしょうか。教会に行くと心が落ち着き洗われるような感覚になる感じです。いっぺんにファンになりました。 毎日、朝礼の際、各人に1分スピーチをお願いしています。1日に1人です。今日、S君曰く。「自分が学生の時、ゼミの教授が学生に1分スピーチを強いた、砂時計を使った、嫌らしい、内容に乏しいと『フーン』の一言だけで終わり、皆『フーン』を避けようと努力した、昔も今も1分スピーチのネタ集めに苦労している」これを聞いた邪の部下が「フーン」一同、大笑い。 ついでに昨日のも。チーフのK曰く「先日、或るシンポジウムを聴いた、『おもてなし』とはなんぞやという話になった、結論は『割に合わないことを提供すること』だそうな。お客様へのサービスはかくあるべし」これには頷首。この話を聞いてブロ友のnkucchanさんを思いました。先日、何時間も割いて、わざわざ名古屋駅まで会いに来てくれました。まさにおもてなしでした。 風邪をひいて会社を休んでいるとのメールが息子からありました。心配する妻の繰り言に閉口。なかなか子離れできません。 今日の写真は映画音楽のレコードです。時にはよいです。 もう一枚。トラです。意志を持ったような顔です。飼い主より飼い猫のほうが偉そうに見えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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