カテゴリ:野良仕事
平成28年12月3日(土) 午前5時起床。晴れ。やっと週末が来たという感じです。未明は読書に没頭。ウィークデーは出勤前の追い立てられるような感じなので、どうも腰が据わりません。土日ならではのこの感じ、何にましての至福です。 日中は、吸い込まれるような青空が広がりました。 ![]() 昨日、親方に「明日は山に行く」ということを約しました。午前8時過ぎ、襤褸を着て地下足袋を履きました。チェーンソーを丁寧に研ぎました。軽トラを波越向けに走らせました。堅田街道を折れ、集落を抜けたら林道です。辺りを濡らした夜露が朝日に温められて水蒸気になっていました。 ![]() 今日も愛機ハスクバーナが活躍しました。写真は倒した大木の上で一休みの図。ヘルメットを脱いで汗を拭きました。ちなみにそのヘルメット、耳当てが付いています。ヘッドホンと同じ形状をしています。チェーンソーの音から耳を守るためです。 ![]() 写真は親方です。あまり書きたくはないのですが、矢を打たずにすむよう、親方の乗ったユンボで押しながら切っていきます。平場ならではの作業です。此の方がずっと効率がいいんです。向こうに写っているのが今日倒した30本です。いい仕事をしました。 ![]() 今日の駄賃はブロッコリーとお菓子でした。嬉しいな。 ![]() 帰りに何時ものスーパーへ寄りました。日向木挽ブルーとiichikoを買いました。今夜の当てにと鯵のパックも。次いでNのT君宅へ廻りました。裏山の木を切ったので薪にどうかと声をかけられていました。樫と椎の混じりでした。樫だけ選るわけにはいきません。眺めていたら、庭にいた奥さんのYちゃんが声をかけてくれました。ありがたく戴きますと言いました。旦那のT君に飲んで下さいと日向木挽ブルーを渡しました。とりあえず荷台を薪で満車にしました。 積み込んでいたら、Yちゃんがやってきて問わず語りに曰く「もう娘二人は片付いたのよ。Y(娘さんも同じイニシャル)には養子をとったの、となりまちからよ、もう孫が3人いるわ、旦那は缶ビールと焼酎よ、牛の世話は私がするの、糞の始末は欠かすと牛舎が汚れるので旦那の酒と一緒、毎日よ、肥育じゃーないのようちは、繁殖のみよ、今2頭が孕んでいるの、獣医は隣まち豊後大野市からやって来るわ、佐伯に畜産農家が減ったせいだわ・・・」。ふーん、娘のYちゃんは、私が少年野球の監督をしていた折、入部していました。よく覚えています。そうか、もう母親か。 私も、あと2年と少しで退職の年齢になったこと、若いころはクルマエビやタイ、アワビの放流をしていたけれど、歳がいってネクタイをするようになっていよいよのこと、などを話しました。今の会社に勤める前、築地でセリをしていたことを話したら驚きました。札幌、函館に住み、東京の魚河岸で働き、今ここにいることが不思議と言えば不思議なんでしょう。勃然、池波正太郎のよく使う文章が頭を過ぎりました。 「ま、てまえの生涯と申すのも、先ず、こんなところでございましょう」 写真は彼女の飼う牛です。角の辺りや顎を掻くと喜ぶとのこと。そうしてやりました。おーよしよし。可愛いです。この2頭が妊婦とのこと。人も牛も妊娠中は美しい。 ![]() 帰宅したら作業倉庫のところに父が座っていました。大根を全部吊し終えたところでした。心臓如何。問いました。「この前は辺りが真っ暗になった、立ちくらみとは違う、座り込んで15分ほどしたらだんだん明るさが戻った、死ぬとはこういう感じなんだろう、恐怖感はなかった、もう長くはないな、ところでお前、芋を掘るから蔓を切っておけ、それとそこの杉株を浜木綿の上に載せておけ、これは蔓延るとろくなことがない、蒟蒻に悪い・・・」。まずい、このままでは仕事をあれこれ言いつけられてしまう。適当なところで話を逸らしました。写真は彼の干した大根です。 ![]() ん?猫の喧嘩?ニャゴニャゴの声が聞こえました。台所に上がるとメモが。トラが脱走とのこと。妻は友人とランチでした。ラーメンうまかっちゃんを作り、キムチを当てに食べました。写真はトラと隣の家の飼い猫ミーコです。顔の見えているのが隣猫。玄関先で対峙。尻尾がタヌキのようになっていました。 ![]() 午後はエンドウの支柱作り。次いでエンジンバリカンを回しました。茶の生け垣に刈り残しがありました。これをやっつけ、ついでに兄夫婦の住む窓下の茶畑も刈り込んでやりました。軽トラに積んだ薪を降ろすのを忘れていました。これを始末。帰ってきた妻が里芋を掘って欲しいというので、そうしました。 ![]() 掘り終えたところをトラクターで耕耘して今日の作業は打ち止め。あー疲れた。写真はエンドウの支柱です。安直仕事にみえますが、結構手間が掛かるんです。竹の枝は去年、堅田から持ち帰ったのを取り置いていました。 ![]() 午後5時半、襤褸を脱いで、手を洗いました。風呂に入る前、出羽桜の底溜まりをコップ酒でちびりやりながら鯵をチャチャッ。終えて湯に浸かりました。この疲労感、心地よいです。サッパリして菊水ふなぐちをプシュッ。1リットル缶です。 ![]() 当ては勿論最前の鯵刺し。 ![]() 酒をなめていたらトラ帰還。とっておいた鯵のおこぼれを与えました。お腹が空いていたのでしょう、ものも言わずとはこのことでした。満腹になってバタンキューの図です。喧嘩疲れなんでしょうか。好い一日でした。わたしもバタンキュー。 ![]() 今日の一句 大根を吊る父の背や冬の空 今日の写真は庭先に咲いた一輪です。何だか年がら年中ですが、この時期のそれが一番いいようです。 ![]() 近所に住む花好きのおばちゃんが育てた菊です。広い屋敷はもとより、路傍にもあれこれを植えています。 ![]() 花ではありませんがもう1枚。コンニャク畑の端に植えた無花果です。2本しかありませんが、実をつけて、妻が食べる分には事欠きません。私は食べず嫌いです。
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