カテゴリ:日記
平成31年2月24日(日) 午前4時起床。曇り。未明の外気温7℃。 週末の朝、珈琲片手に新聞と読書は格別の時間。写真はガルシア・マルケス「わが悲しき娼婦たちの思い出」です。彼の本はこれでお終い。5冊読んで、何を解ったのかしれたものですが、一応解ったことにしておきます。 ![]() 「あなた、今日は一日、手伝って頂戴。菜園の整理をしたいの。宜敷ね」 合点承知の助。午前10時、襤褸に着替えて野良に出ました。水菜に花が付いていました。なるほど、冬野菜の終わりです。 ![]() 「青梗菜も大根も人参も、全部こぐのよ」 そうしました。 「あら、春菊も残してはだめよ」 この植物、根の張り方が凄い。引き抜くには力が要ります。女手には無理かと。それを始末。次の写真はこれも今年最後の収穫になった菠薐草です。 ![]() 人参や大根。こちらも打ち止め。 ![]() 高菜は残しました。昨日、友人・知人に配った妻ですが、今日収穫はこうして干しました。拙宅用。漬物になります。 ![]() 「あなた、石を篩(ふる)ってね」 そうしました。拙宅の菜園は石ころが多いんです。雨が降ると、土が流れ、石が浮き出てきます。その都度、妻が松葉掻きで集めていました。それを篩に掛けて一輪車に乗せるの図。篩っても篩っても後から後から湧いてきます。鼬ごっこのような気分になりますが、いつかきっと石のない畑になると思い定め、面倒を厭わず、でした。ちなみに集めた石は茶の根元に零します。草を生やさないためです。 ![]() 始末を終えた野菜畑をトラクターで耕耘。ついでにジャガイモを植えるところも。妻は今日植えようと張り切っていましたが、一昨日の雨がせいで、土にまだ湿り気が残っていました。もう一両日くらい間隔を開けた方がよいと言うことで延期。 「あんた、何をぼんやりしているの。玄関前のヤブランを切って頂戴。それと豌豆には支柱をもう数本追加してね。お父さんの切った梅やリンゴ、それに金木犀の枝も集めて燃やして頂戴。カラスノエンドウが巻き付くと面倒になるわ」 へい、分かりました。そうしました。写真は草刈り機でヤブランを始末した折、気づかずに傷めた蟷螂の卵です。ごめんなさい。 ![]() 「あなた、まだ仕事は沢山あるわ。昨日お父さんの西瓜畑で剥いだマルチシート、破れてても構わないから持ってきて頂戴。そいでもって豌豆と高菜の間に敷くのよ。わかって?」 そうしました。 昼を挟んで午後5時まで妻の小取りに徹しました。その時刻になって、まずい。自転車の練習は暗くなるとアウトです。急いで鍬と熊手を洗いました。着替えて畑野浦峠のタイムトライアル。亀ノ甲橋から坂上のトンネルまで力一杯、ゼコゼコやりながら登りました。今日のタイムは22分6秒。汗が噴き出ました。下る折、スピードが出て、身体が一気に冷えました。 家に戻り、湯船に飛び込みました。今日の当ては融かしておいた鹿肉。刺身にしました。 ![]() 冷酒で流していたら、これが出て来ました。イノホルです。煮込んだものを冷凍していました。妻がそれを解凍、野菜を混ぜて炒めたくれました。絶品。 ![]() おっ、菠薐草とブロッコリーです。青物は身体に優しい。 ![]() いい気色になりました。フランク・ミルズを聴きました。一昨日、送別会の夜、Mさんが個人的に楽しんで下さいとCDのコピーを沢山くれた中の一枚です。カラベリやポール・モーリア、レイモン・ルフェーブルなど20枚あまり。続いてリチャード・クレイダーマン掛けたら 「あなた、この音楽、いいわ。寝るのならそのまま流し続けて頂戴」 これからなお料理の時間だそうでした。そうしました。ちなみに妻がI小学校に新任教師として赴任した折、Mさんはその学校の在校生だったそうです。送別会の晩、記憶にある、よく覚えている、と言われ、嬉しかったよう。写真はCDの全体像。 ![]() 次の写真はそれを聞きながらの妻が夜なべです。文旦を剥くらしい。 ![]() カットの図。これを一つずつ剥いて、パックに詰めていきます。明日のデザート。 ![]() この皮も料理に使うそうです。 ![]() こちらは菠薐草を茹でるの図。最前、夕食に腹一杯食べたのに。 ![]() 酒が回ってきました。バタンキュー。 今日の類語 「鼬ごっこ」 埒のあかぬ、決着のつかない 愚かしい繰り返しという意味で、福翁自伝に「自分より下に向て威張れば上に向ては威張られる。鼬こっこ鼠こっこ」とあります。余談です。学生時代、野球部の後輩に威張るA先輩にA先生曰く 「おいこらA、偉くもないのに威張るな」喝を入れました。流石A先生です。札幌在住。お元気になさっているかな。 今日の一句 石拾う賽の河原の畑なり 今日のラン なし ロードレーサー1時間 今日の酒 冷酒2合5勺 今日の写真は梅に煙突の図。拙宅梅林にあって花の一番遅い木が今満開です。春です。 ![]() おまけを2枚。送別会の折、皆に頂いたはなです。 ![]() ![]() 平成31年2月25日(月) 午前5時半起床。晴れ。未明の外気温6℃。 終日デスクワーク。明日に始まる会議、長丁場です。準備のため、部下の課長さんはねじりはちまき。助かります。午後、東京からお客様がありました。某大学の教官でした。用件は某案件の挨拶。学生を2人、男女を連れての来佐でした。初々しい。 会社が引け、真っ直ぐ帰宅。ランニングの格好に着替えていたら 「あなた、お父さんに白魚(シロウオ)を貰ったわ」 天下の清流番匠川産です。どうですか、この透明感。魚体の中程にある丸い形は鰾(うきぶくろ)です。今夜は躍り食いで一杯だな。 ![]() 即開栓といきたかったのですが、折角着替えたので一っ走り。日毎、日の長くなっているのを感じます。何時ものコース、F工業の鉄工現場を通ると、猫が3匹走り出てきました。擦り寄ってきます。それが可愛くて可愛くて。カメランでないのが悔やまれました。 家に戻り烏の行水、汗を流しました。頭を拭いたら食卓にこれが出ていました。 ![]() ポン酢を垂らしたら、苦悶なのか、ピチャピチャ跳ねて暴れ出しました。それをつるり、口に含み、そのまま飲み込みました。ポン酢の味しかしませんでした。 ![]() 流した酒は男山の純米。しっかりした正統のお酒。冷蔵庫に冷やしていましたが、燗映えしそう。次に飲む折はそうしてみよう。kusuhitoさん、有り難うございました。 ![]() 白魚の残り半分を口に含み、今度は噛みました。ギシャギシャ、という感じの食感でした。味は淡泊。鯊(ハゼ)の刺身を食べたことがありますが、それに近い。或いは鱚の刺身?それにしても風流でないことこの上無し。生きたままを噛む無体ではあります。春の味覚とはいいながら・・・。次の写真は妻の得意、菠薐草がいい感じでした。 ![]() 「あなた、揚がったわよ」 おお、白魚のかき揚げだ。パクリ。うーん、辛くはないんだけれど塩味がするね、そう言うと、案の定でした。塩麹を使っているとのこと。これ、絶品でした。酒がすすみました。 ![]() 食後はこれを手に取りました。図書館の本は読了。別に別冊太陽を2冊借りていました。そのうちの1冊です。読み終えたら「西行博士」です。が、酔っての読書は千鳥足。身につきません。眠くなりました。バタンキュー。 ![]() 今日の類語 「苦悶」 憂悶、煩悶、悶々、悶える、身悶え 類語辞典によると憂悶(ゆうもん)は心配し悩むこと、煩悶(はんもん)は精神的に悶え苦しむこと、とあります。「悶える(もだえる)」に「身」がつくとまさに身をよじるような苦しさや悲しさになります。こう書くと叱られるかもしれませんが、nkucchanブログの中で使われるとエロスになるから不思議です。 今日の一句 白魚を踊らせて噛む春の味 今日のラン 5km 今日の酒 冷酒2合 日向木挽きブルーお湯割り5勺 今日の写真は文旦の皮を使った菓子です。妻の夜なべ。 ![]() 夜なべをもう一枚。昨日収穫の人参を細くスライス。 ![]() この料理、人参シリシリというそうです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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