ダブルタップ
香港の大スター・レスリー・チャンが殺人犯を演じる香港映画。2000年初公開。粗筋 香港の射撃大会で乱射事件が起こる。現場に居合わせた警察関係の参加者が何もできない中、銃器改造の専門家で、射撃大会の優勝候補だったリックが、その男を射殺する。 それから3年後。ホテルで射殺事件が発生。被害者はどれも頭部を撃たれており、プロ中のプロの仕業と思われた。ミウ刑事の捜査により、有力容疑者が浮かび上がった。射撃大会優勝候補だったリック……。感想 どちらかというと童顔のレスリー・チャンが冷酷な殺人犯を演じているのは不思議な感じがしないでもないが……。ま、それもありか。 ダブルタップとは高度な射撃術(二発をほぼ一箇所に命中させる)。それ故に本編では銃がこれでもかというように出てくる。銃器マニアの為に作られたような作品。 香港警察の捜査手法の実情はどうか知らないが、本編で描かれている警察はあまり優秀とは言えない。そのため、刑事ドラマとして観ると、不満な点が多い(尾行が信じられないほど下手。射撃大会が盛んな割にはいざ銃撃戦となるとやられてばかり)。それでも日本の刑事物よりいいが。 売りとなっているガンアクションは迫力満点。コンピュータを駆使したSFXを全く利用していない訳ではないが、予算の都合もあってか押さえ気味。それ故に、いかにも「画像処理による作り物ですよ!」といったシーンが少なく、逆に効果を上げている。 射撃大会の運営事情や、香港の銃器所持事情などが分かり、面白く仕上がっている。 か細い女の子が説得力に欠けるアクションシーンをバンバン繰り広げている「バイオハザード」より余程マシ。ちょっと前に見たSPY-Nは「香港アクション映画なんて所詮この程度か」とガッカリしたが、こちらは「香港アクション映画は日本以上!」と思わせる。 主演のレスリー・チャンはこの後自殺して、世間を驚かせた。人気blogランキングへ関連商品:鎗王(DOUBLE TAP)レスリー・チャンの 恋はあせらず