液化後発白内障
30代のアトピー性皮膚炎に合併した白内障。術後十数年して視力低下で来院。眼内レンズはPMMAの3ピースが入っており、眼内レンズ後面と後嚢の間には、ミルキーな液体が貯留。視力は指数弁。後発白内障といえば、治療法は条件反射的にYAGレーザーと答えてしまうかもしれない。懸念されるのは、YAG後に網膜剥離を誘発する可能性。ほかにも硝子体中に液体が拡散し、水晶体起因性ぶどう膜炎ににた炎症を惹起しないか、眼圧が上昇しないかといろんことを考えてしまう。私が10年ほど前、勤務していた眼科病院では眼軸長27ミリ以上の場合YAGレーザー後の網膜剥離の発生率が高くなるためYAGは禁止。観血的に後嚢研磨を行っていた。今回の症例は眼軸は普通で近視眼ではないのだが、アトピー性皮膚炎があり、できればYAGレーザーは避けたいと考え、観血的に眼内レンズ裏面に貯留したミルキーな液体を吸引することにした。ただ、後嚢研磨針はないので、白内障手術のIAチップのスリーブを外し、吸引管として利用。潅流はサーフロー針の外筒を用いた。幸い、白色の液体貯留物以外には混濁はあまりなく、きれいに吸引、洗浄することができた。クリニックの家具はできるだけ安くそろえたい 参考サイト https://www.hust.jp/スーパーカブ282回目の給油走行距離 68453km 今回燃費 62.56km/l