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カテゴリ:占い系よもやま話
こんにちは、星見当番です。
三日かけてやっと簡易版ホロスコープを作るところまで来ましたので、 本日はできあがったものをざっくり読むというのをやってみます。 作成したホロスコープ、メモ用に新しい紙一枚、筆記用具をご用意ください。 筆記用具は普通のペン以外にカラーペンや色鉛筆なんかがあるとなおよろしいです。 【まずは上下に二分割】 上にあげたのは、当番の出生図(生まれた瞬間のホロスコープ)です。 天体を天然石の丸玉(直径20mm)で表しています。 今回はこの図を「例」として説明していきます。 簡易ホロスコープを作ったときの、最初の手順を思い出してください。 まず、東西を結ぶ「地平線」を引きました。出来上がったホロスコープを 読む時にも、まず地平線に注目します。 最初に引いた「地平線」を境にして、ホロスコープを上下に分けてみます。 地平線より上の部分(ハウス番号で言うと第七~第十二室)にある天体と 地平線より下の部分(第一~第六室)にある天体をそれぞれ別の紙に書き出してみます。 書き出せたら、太陽はどっち側に入っているかチェックして丸で囲んでおきましょう。 当番の出生図で言うと 地平線より上にある天体…木星と土星 地平線より下にある天体…月・冥王星・天王星・火星・水星・海王星・太陽・金星 「地平線より上」というのは「その時見えていた空」ということです。 「地平線より下」というのは、「沈んでいて見えない部分の空」ですね。 出生図で太陽が上半分にあるか、下半分にあるかというのは「昼生まれか夜生まれか」 ということです。 当番は夜の10時過ぎに生まれていますから、太陽はホロスコープの「下半分」に 沈んでいるわけです。「自分は昼生まれなのに太陽が下半分にある」とか 「夜生まれなのに太陽が上半分にある」という方はホロスコープ作成中に 何か手順を間違えてるということなので、もう一度作り直しです。 さて上半分にある天体と下半分にある天体の数をそれぞれ比べてみましょう。 当番の場合は上半分に二天体、下半分に八天体あります。下半分にばかりありますね。 上半分に天体が多いという人もいるし、6:4とか5:5とかになる人もいると思います。 ホロスコープの「上と下」はそれぞれ「地上と地下」「外と内」「公と私」にあたります。 「見えるもの・目立つもの」と「見えないもの・目立たないもの」と言ってもいいです。 「出生図の上下どちらに天体が多いか」は、その人のバランスが「外」と「内」の どちらに傾いているかを示します。「傾いてる」というのは関心の傾き、エネルギーの 傾きです。どっち側に居るのがより好き・得意か、どっち側に居たがるか、ということです。 出生図の上半分に天体が多い人というのは、生まれた時「見えている空」に沢山の 天体が輝いていたということです。昼生まれでも夜生まれでも、上半分に沢山星がある人は 基本的に「外」だとか「見えているもの・こと」に関心が強かったり、適性があったりします。 仕事をするんだったら自分が「表」に立つような仕事、人に見られるような仕事、 「人や世間に認めてもらえること」とか「目に見える成果」なんかが好きな人が多いです。 他人から見ても、この生まれの人は「目に見えてわかりやすい特徴」を持っていることが 多い、よくも悪くも「目につきやすい」人です。 出生図の下半分に天体が多い人―当番もそうです―は、生まれた時に多くの天体が 地平線下に沈んで「見えなかった」人たちです。このタイプは「外」よりも「内」に 関心が強かったり、適性があったりします。表に対する「裏」、物事の「見えていない部分」 自分の中にあって外からは見えない「心の問題」などに関心を持つ人が多いです。 チームでする作業では裏方に回りたがり、表に立つことや目立つことをあまり好まないタイプ。 上半分に天体が集中している人に比べると、第一印象がおとなしい感じ、地味めな感じの 人が多いみたいです。夢や目標に関しては、人さまに認めてもらうことよりも、 「自分の基準に照らして納得・満足できるかどうか、内心にフィットするか」を気にします。 上半分と下半分に、大体同じくらいの数の天体が入っている人は 「そう極端に外向きでも内向きでもない」ということです。 それでも「どちらかといえばどっちなのか」が気になる場合は 「個人的天体」と呼ばれている太陽・月・水星・金星・火星が どっち側により多く入っているかを見てみてください。特に太陽と月が 入っている方を重要視します。太陽と月、両方が上半分なら「外向き加減」 両方が下半分なら「内向き加減」です。 もし天体の比率が5:5で、太陽と月が上下にひとつずつ入っていたら? 太陽と月は「公と私」を表す一対の天体です。仕事などで「オン」の時の自分は太陽、 「オフ」でリラックスしているときの自分は月です。「外面(そとづら)と内面」でもあります。 出生図の「上・下」も同じく「公と私・外と内」を表します。この「上下」と「太陽・月」を 組み合わせて読んでみましょう。太陽が上半分にあり、月が下半分にあるのだったら 「オンタイムは外に出ていきたがり、目に見えるものを求める。オフタイムは奥にこもって 内面の満足を求める」ということです。 逆パターンの人もいますね。太陽が下で月が上なら「オンタイムは裏方仕事が得意、 オフタイムは外に遊びに行くのが好き」というタイプです。太陽と月が両方上半分にあるなら 公私ともに「お外」好き、両方が下半分にあるのならどちらかというと「ナカ」が好き。 当番など太陽も月も「下半分」でそれ以外に6つの天体が「下半分」ですから もう公私ともに「内向き」、自他共に認めるインドア派です。 【今度は左右で分けてみる】 ホロスコープを作ったときの二番目の手順は「子午線を引く」ことでした。 MC(第十室の起点)とIC(第四室の起点)を結ぶ、ホロスコープの「縦軸」です。 この縦軸を境に、ホロスコープを向かって左(東側)と右(西側)に分けてみましょう。 第十室から第三室までが「左半分(東半分)」、第四室から第九室までが「右半分(西半分)」。 上下に分けたときと同じようにそれぞれにどんな天体が入っているかをリストアップして 数を数えてみましょう。 当番の場合は… 左半分(東半分): 土星(第十一室)、月(第一室)、冥王星(第二室)、天王星(第三室) 右半分(西半分): 火星(第四室)、水星(第四室)、海王星(第四室)、太陽(第四室)、 金星(第四室)、木星(第七室) 出生図の左半分(東半分)は「個人(自分)に関係するエリア」、 右半分(西半分)は「他人(相手)に関係するエリア」です。 上下に分けたときの「公・私 外・内」と似ているようでちょっと違います。 12ハウスで言うと10・11・12・1・2・3の「左半分」は「自分個人で伸ばす資質」に 関係の深いハウスの集まりです。第一室は「人生最初の目標を立てる」がテーマ、 第二室は「自分の体に備わるデフォルトの才能や資質」、第三室は「初期の教育・知性」 第十・十一・十二室はそれぞれ「自分の天職・自己変革・信仰や魂の問題」に関わります。 これらはすべて、やろうと思えば自分ひとりででも追求していけるテーマです。 ホロスコープのこっち半分に天体が多い人は「自分ひとりで(ひとりでも)やる!」という 独立心が高いタイプ、他人よりまず自分に第一の関心を向ける人が多いです。 ホロスコープの右半分は、ハウスでいうと4・5・6・7・8・9に当たります。 第四・五・六室はそれぞれ「家族・恋愛感情と遊び・羞恥心や奉仕の心」に関係し、 第七・八・九室は「配偶者・性生活及び他人から受け継ぐ力・高等教育・思想・外国」 に関係します。右半分は「自分ひとりでは達成しにくいこと」「相手が必要なこと」 「人間関係の中で磨いていく資質」に関係が深いのです。出生図のこっち側に天体が多い人は 公的なものでも私的なものでも「人間関係」に大きな関心を寄せるタイプです。 このタイプは何かをするときに「相手」に行動なり考えなりを「投げかけて」みて、 相手からの反応を見ながら「じゃあ次はこう?」「じゃなかったらこう?」と出方を変えつつ 行動する人が多いようです。相手からのフィードバックがないとさびしく思う人、でもあります。 これが高じると「相手に振り回される」とか「自分ひとりじゃ決められない」にもなります。 (左半分に天体が多い人だと、他人から反応がなくてもあまり気にしないです。自分が最初に 設定した目標が達せられればそれでいい、という場合が多いので) 【タテヨコ四分割で見る】 今度は縦軸(子午線)と横軸(地平線)を組み合わせて、四つのエリアで見てみましょう。 四つのエリアのうち、天体が三つ四つと集中しているエリアを探してみてください。 また、天体がまったく入っていないエリアがあれば、そこは弱点になりがちなエリアなので 要チェックです。 「地平線より上で、左半分(東側)のエリア」…第十・十一・十二室に天体が多い人: 「外向き」「目に見えるものごと」「自分自身」に強く関心を持つタイプです。 特に社会の中で、自分がどんな役割を果たすのかに興味が向かいます。 「地平線より上で、右半分(西側)のエリア」…第七・第八・第九室に天体が多い人: 「外向き」「目に見えるものごと」「相手の反応」に強く関心を持つタイプです。 多様な人間関係の中で、相手を理解し、心や意志を通わせていくことに興味が向かいます。 「地平線より下で、左半分(東側)のエリア」…第一・第二・第三室に天体が多い人: 「内向き」「目に見えにくいものごと」「自分自身」に強く関心を持つタイプです。 何よりも「自分がこうしたいと思ったことは実行可能かどうか」に興味を持ちます。 自分の才能や資質を伸ばすこと、自分の感覚的好みを追求することに熱心な人が多いです。 「地平線より下で、右半分(西側)のエリア」…第四・第五・第六室に天体が多い人: 「内向き」「目に見えにくいものごと」「相手の反応」に強く関心を持つタイプです。 自分の内面、特に心の問題に関心が深いです。身近な相手の反応や、自分の中での問答を 通して、感情に対する洞察力を磨きます。 以上、目の前にあるホロスコープの天体分布がだいたいつかめたでしょうか? 余裕のある人は自分の出生図だけではなくほかの人の出生図も見てみてください。 「出生図をざっくりと読む・その1」本日はこれまで。「その2」に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.08.03 15:33:02
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