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カテゴリ:美術館・博物館
【世界遺産】ヴァチカン市国・ヴァチカン宮殿・署名の間・ラファエロ作品で最も有名な作品のひとつ
ラファエロ・サンティ作『アテナイの学堂』の登場人物に興味津々♪ アテナイの学堂(アテナイのがくどう) アテネの学堂 伊: Scuola di Atene フレスコ画・770cm ルネサンス期イタリアの画家ラファエロ・サンティの もっとも有名な絵画の一つである。 描かれたのは、 ローマ教皇ユリウス2世に仕えた 1509年と1510年の間である。 バチカン教皇庁の中の、 現在「ラファエロの間」と呼ばれる4つの部屋の壁を フレスコ画で飾ることになって、 ラファエロは、まず・・・ 「署名の間」と呼ばれる部屋から着手することにした。 そして、最初に『聖体の論議』を仕上げてから、 2番目に手がけたのがこの『アテナイの学堂』である。 その絵は、長きにわたってラファエロの最高傑作とみられてきた。 盛期ルネサンスの古典的精神を見事に具現化したものと言えよう。 この絵に描かれている人々は 有名な古代ギリシアの哲学者たちである。 研究者たちは、ギリシアの学者(哲学者・科学者)の ほとんどをこの絵の中で見つけることができるはずだと言い続けてきた。 しかし、ラファエロは、はっきりと誰を描いたと言っていなかったので、 絵の中に描かれている人物が誰か? 正確に言い当てることは、はなはだ難しい。 それを説明する同時代の記録も存在していない。 さらに問題を悪化させるのは、ラファエロは、 絵の中の哲学者・科学者が誰なのかを読み解いてもらうための 全員分の仕掛け(図像学)を作っていたはずだが、 それを記録として残していなかったことだ。 とはいっても、絵の中に誰を描くかの選択をするのに、 多くの人の承認が要ったはずと思われる。 【舞台設定】 学堂はギリシャ十字(縦横が等しい十字)の形の中にあり、 キリスト教神学と非=キリスト教のギリシア哲学との調和を意図したものと思われる。 その建築様式はドナト・ブラマンテに触発されたもので、 ジョルジョ・ヴァザーリは、ブラマンテは実際にこの絵を手伝ったと言っている。 研究者の中には、学堂そのものが サン・ピエトロ大聖堂の正面からの景観になるように意図されていたという人もいる。 後ろの方に2つの彫像があり、 向かって左は竪琴を持ったギリシアの神アポローンで、 医、治癒、光、真実、詩、音楽の神である。一方右側にいるのは、 やはりギリシアの女神アテーナーだが、ローマの女神ミネルウァの恰好をしている。 アテーナーは知恵の女神である。 【登場人物】 プラトン、アリストテレスなど、 絵のなかの哲学者の何人かの身元は異論のないところだが、 その他大勢の人物については研究者の間で意見が食い違っている。 以下に示すのは、そのうちの一つ、 Michael Lahanasを中心に推理!勝手に補足 ラファエロが絵のモデルにしたと思われるラファエロと同時代の人物。 1: ゼノン(ストア派)もしくはゼノン(エレア派)? — ? 2: エピクロス — ? 3: 不明 — (フェデリーコ2世・ゴンザーガ?) 4: ボエティウスもしくはアナクシマンドロスもしくはエンペドクレス? — ? 5: イブン=ルシュド(ラテン名アヴェロエス) — ? 6: ピュタゴラス 画面の左下で弟子たちに囲まれて書き物をしているピタゴラス 7: アルキビアデスもしくはアレクサンドロス大王? — ? 8: アンティステネスもしくはクセノポン? — ? 9: ヒュパティア — フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレ もしくはラファエロの愛人マルゲリータ 10: アイスキネスもしくはクセノポン? — ? 11: パルメニデス? — ? 階段下の左側で、左足を台に乗せて 弟子たちとピュタゴラスが書き物をしているのを覗き見ている。 12: ソクラテス 階段の上左で話しているソクラテス? 13: ヘラクレイトスに扮する — ミケランジェロ 中央階段の下で肘をついて書き物をしています。 14: プラトンは『ティマイオス』を持っている。 — レオナルド・ダ・ヴィンチ 15: アリストテレスは『エティカ倫理学』を持っている。 14.プラトンと、15.アリストテレス は、画面の中心に並んで立っています。 左「ティマイオス」を脇にかかえたプラトン 右「エティカ(倫理学)」を手にしたアリストテレスである。 プラトンは、天上にあるイデアを指さし アリストテレスは、手のひらを下に向けて、地上での実践をこそ重んじることを示している。 プラトンのモデルは、レオナルド・ダ・ヴィンチである。 のちのカトリック改革期になると、これら異教徒の姿は、そのままでは受け容れられず たとえば彼ら二人は、それぞれ聖ペテロと聖パウロであると説明されていた。 16: ディオゲネス 中央のプラトンと、アリストテレスの下の階段に座っています。 17: プロティノス? 階段上の右 長い髭に茶色の衣を着て↓ひとり立っている。 18: 身をかがめて床に置いた黒板に幾何学の講義をしてぃるのは、ユークリッドであり、 プラマンデがモデルである。 ラファエロのローマにおける活躍には、この同郷の(正確には、ウルビーノだが) 先輩の存在が大きく、敬意と親しみをこめるためか? ブラマンテが、着ている衣装の緑帯に「RVSM」(ラファエロの手になる、の意)と記している。 19: 球を持つのは、ゾロアスター、後姿のプトレマイオス、自画像ラファエロ、友人の画家ソドマ ラファエロは、観察者をいざなうように視線をこちらに向けている。 偉大な哲学者・賢者たちの列に自らを描き込むことは、 ラファエロの強い自信をあらわしている。 20: 冠をして後姿のプトレマイオス 21: 白いベレー帽のソドマは画家で、ラファエロの友人 ラファエロ自画像の右側で微笑んでいるのは、友人の画家ソドマである。 ソドマは、ラファエロが装飾したスタンツェをラファエロ以前に手がけていた。 注意=間違っていたらゴメンナサイね。 正解は、ラファエロさんのみぞ知る!! 勝手に推理だけどぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.07.29 00:00:30
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