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グルーニング美術館の展示室NO.3には「ヤン・プロヴォースト」の宗教画を多く見ることができました2019年4月の訪問です。キリストの磔刑・・・とは?
きらりのわがまま『ベルギー旅日記』ブルージュ編(78回) グルーニング美術館 展示室 NO.3 ヤン・プロヴォスト Jan Provoost Muns 1462- Brugge 1529 Kruisiging 1501-1505 oliverf op paneel Crucifixion 1501-1505 oil on panel ヤン・プロヴォスト作 『磔刑』1501年-1505年 『磔刑』たっけい・・・とは? 十字架刑のこと。 十字架刑はその残忍さのために ローマ帝国でも反逆者のみが受けた 最も重い刑罰であった。 キリストの磔刑とは・・・? 1世紀前半の30年頃に 当時のユダヤ教のあり方を批判し 人々に教えを説くなどしていたユダヤ人「イエス」が 処刑されたというのは史実と思われる。 キリスト教の教義においては・・・ 救い主であるイエス・キリストが 人類をその罪から救うために 身代わりに磔になったものとされる。 この時代の磔刑では・・・ 十字架につけられて即死することは無かった。 刑を受ける者は、 両手首と両足首を釘で打ちつけられ 体を支えられなくなることで 呼吸困難におちいって死に至った。 長引くと48時間も苦しみ続けて死んだと言われる。 イエスと共に十字架につけられた2人の男は 安息日に死体が十字架にかかっている事を嫌い その前にユダヤ人たちの依頼で 兵士に足を骨折させて窒息させた。 イエスの足も折ろうとしたがキリストはすでに死亡していた。 磔刑は・・・とても苦しそうです イエスの脇腹を突き刺した兵士の名前は「ロンギヌス」で 馬の背に乗った白い髭を生やしたおじいさんの兵士 その槍は「ロンギヌスの槍」として有名である。 ロンギヌスは、イエスの死に確認の際に血が目に入り 「白内障」が治ったと伝えられる。 新約聖書外典では・・・ にがりを混ぜた酢を飲ませられロギンスと言う兵士が イエスの脇腹を槍で突き刺した。 イエスと共に十字架に磔にされた2人の男の名前は、 「デュスマス」と「ゲスタス」と呼ばれる罪人である。 ニコデモ福音書には・・・ 一緒に十字架につけられた悪党の一人がイエスに言った 「もしも、お前がキリストならば、自分で自分を救い また、俺たちを救ってくれればいいだろう」 デュスマスと言う男の方が相手を叱って言った 「お前は、同じ刑を受けていながら神を恐れる事をしないのか? 俺たちは、自分のやった事にふさわしい罰を受けているのだからな。 しかし、この方は何の悪いこともしておいででは無いのだぞ!」 そして言った 「主よ、汝の御国にて私を思い出して下さいますように。」 イエスは、デュスマスに言った 「まことに汝に告ぐ、今日汝は我と共に天国にいるであろう。」 『キリストの磔刑』の絵画に登場する人物は・・・? イエスの母マリア、聖ヨハネ、マグダラのマリアなど。 福音書の記述に基づきラテン語で 「Iesvs Nazarenvs Rex Ivdaeorvm」 (ユダヤの王、ナザレのイエス)の頭文字が ブルージュ「聖母教会」の横にも「INRI」 「INRI」と書かれた『罪状書き』が 十字架の上に掲げられてました いやいや〜そういう意味でしたか〜 「INRI」・・・気になっていたんですよね。 ゴルゴダの丘がアダムの墓であるという伝承に基づきこれを表するものとして イエスが架けられた十字架の根本にはしばしば骸骨が描かれる。 ありますね〜「骸骨」気づきましたか ・・・つづく・・・ グルーニング美術館にぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.27 00:10:11
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