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カテゴリ:美術館・博物館
カンディンスキーの作品で「インプレッション」「インプロヴィゼーション」「コンポジション」のシリーズがありますがその区別の仕方とはややこしいです
Vassily Kandinsky
1866年-1944年 Im provisation XIV,1910 Huile sur toile 『インプロヴィゼーションXIV』1910年 パリ「ポンピドゥー・センター」(国立近代美術館)所蔵。 ワリシー・カンディンスキーVassily Kandinsky 1866年12月4日〜1944年12月13日(78歳没) ロシア出身の画家・理論家。 抽象絵画の創始者。 ドイツ・フランスでも活躍。 カンディンスキーは・・・ 「芸術における精神的なもの」で、 デュラー、ラファエロ、セザンヌらの絵画と共に、 自作3点、 「インプレッション」 「インプロヴィゼーション」 「コンポジション」シリーズから 1点ずつーの図版を掲載している。 そのうちで最初に、 1909年夏頃からはじめたのが 「インプロヴィゼーション」である 「インプロヴィゼーション」・・・とは? カンディンスキーの言う 「インプロヴィゼーション」は、 言語による思考や記憶などを含む 心と精神の動き すべての直感的表現といった意味であり、 「インプロヴィゼーション」が、 「コンポジション」へと発展した例も多い。 「インプレッション」・・・とは? 「インプレッション」シリーズは、 他の二つよりもかなり遅れて、 1911年にはじまったが、 どの作品が「インプレッション」であるかを見分けるのは、 きわめてむつかしい。 「コンポジション」以外の 「インプロヴィゼーション」と、 「インプレッション」の二つのシリーズは、 ミュンヘン時代以後は作られておらず、 いわば抽象絵画へと到るための 作業仮説のようなものと考えられる。 Vassily KandinskyImprovisation28(second version) (Improvisation28[zweite Fassung])1912 Oil on canvas 『即興28』1912年 「インプロヴィゼーション28」 ニューヨーク「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」所蔵。 「インプレッション」・・・とは? 「外面的な自然」から受けた直接の印象。 これが素描的・色彩的な形態をとって現れるもの。 この種の絵を、 私は「印象(インプレッション)」と名づける。 「インプロヴィゼーション」・・・とは? Improvisation 主に無意識的な、 大部分は突然に成立した、 内面的性格をもつ精神過程の表現、 つまり「内面的な自然」の印象。 この種のものを、私は 「即興」(インプロヴィゼーション)」と呼ぶ。 「コンポジション」・・・とは? これと似た仕方で (しかし、きわめて徐々に) 私の内面で形づくられるが、 時間をかけ、 ほとんどぺダンチックなまでに、 最初の構想に従って私により 検討され練り上げられる表現。 この種の絵を、 私は「作曲(コンポジション)」と呼んでいる。 ・・・カンディンスキー『芸術における精神的なもの』より (参考資料:東京美術・もっと知りたいカンディンスキーより) (写真撮影:ほしのきらり) コンポジションにぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.19 00:10:09
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