7700683 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「きらりの旅日記」

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

プロフィール

ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2022.01.13
XML
カテゴリ:美術館・博物館
​カンディンスキーの「小さな喜び」とは何!?​​​​​​​彼の説明がありましたので読んでみましょう(美術館内の解説文も)手書きハート

​Vassily Kandinsky​


Small Pleasures(Kleine Freuden)June 1913

Oil on canvas(油彩・カンヴァス)

109.8cmx119.7cm

『小さな喜び』1913年6月​

ニューヨーク「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」所蔵。

左下に署名と年記:KANDINSKY 1913


ワリシー・カンディンスキー
​Vassily Kandinsky​

1866年12月4日〜1944年12月13日(78歳没)

ロシア出身の画家・理論家。

抽象絵画の創始者。

ドイツ・フランスでも活躍。


作品どうしの比較と、

この『小さな喜び』についての

作者自身のコメント(未刊)から明らかなように、


この絵は、これより少し前の

『太陽のあるガラス』と題する作品にもとづいている。


カンディンスキー自身の言うところによると、

この絵の柔らかな色彩・・・

それは金と銀の使用によって

アクセントをつけられている・・・が、


こうした特徴をカンヴァスの上に

再構造したいという気にさせたのだという。


​​​​彼に​​よれば『小さな喜び』の構図は、​​​​​​​​​

他のどの作品とも異なり、

およそ複雑ではないのでたとえ盲人でも

その意識的に単純な構図を把握できるだろうとしている。


彼の説明によると、

画面中央はふたつの部分から成り、

その内容の大きな方は、

その上の多彩な部分と対照されている。


彼は自分の絵をこのように言葉で説明しながら、

実際にそこに見えるものについて沈黙している。


つまり絵の中の中央にある宮殿のような

建造物をいただいた山がそれである。


この平明な構図についての説明の中で彼はまた、

この絵の四隅に注意を喚起し、

それらはいずれも互いに

「異なり、強く、自明のもの」であるとしている。


この絵を描いた時の楽しさについても、

彼は多くの言葉を費やしている。


また極めて細い筆で慎重に引いた

「細い、極めて細い線」についてもふれている。


金と銀を使いながら、

それが光沢の出ないように

うまく処理した時の満足感についても語っている。


そして最後に、

「多くの小さな喜びをカンヴァスに注いでいる時」

の自分の心の高まりを思い出している。


しかしこうした彼の言葉のどこを探しても、

描かれた喜びがどんな種類のものかについては

何の説明もない。


しかしながら、

ガラス絵に見られる若干の手がかりから想像すると、


ここにある『小さな喜び』とは・・・

輝く太陽の下での、

快い世界での乗馬、散歩、恋、

あるいは舟遊びなどのそれである。


画面右上には、

水平線上に黒雲が生まれてきそうな兆しが見える。


この絵は全体的には、

水に落ちる小さな水滴の

楽し気な響きのような印象を彼に与えたが、


しかしくもりこの黒雲のような形態は、

また、未だ本当に危険とは言えないが、


しかしその音に思わず立ちどまり、

考え込んでしまうような、

沈鬱なバスの響きのように彼には思われた。


全体的には、

この『小さな喜び』は、

幸福で快活な絵であり、

カンディンスキーも大いに気に入っていたようであるグッド


これより10年以上経ってから、

カンディンスキーは、

若い妻ニーナに、

この絵がどんな風であったかを教えるため

『回想』(1924年)を描いたが、

これは、​​​​
​​1913年の『小さな喜び』​​を思わせるところ大である。

(参考文献:Kandinsky TEXT BY HANS K.ROETHEL
   IN COLLABORATION WITH JEAN K.BENJAMINより)


Solomon R.Guggnheim Museum 

ニューヨーク「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」

​​館内解説文

Small Pleasures(Kleine Freuden)

June 1913

Oil on canvas

Solomon R.guggenheim Museum,New Tork

Solomon R.Guggenheim Founding Collection 43.921


By 1913 Kandinsky's aesthetic theoris and aspirations were well developed.

He valued painterly abstraction as the most effective way 

to reveal hidden aspects of the empirical world,

express subjective realities,

aspire to the metaphysical,

and offer a regennerative vision of the Future.

He sought to interrelate colors,shapes,

and lines that would elicit specific responses from viewers.

The inner vision of an artist,

he believed,

could thereby be translated into a universally accessible statement.


He realized,however,

that developing such a style would have to be done slowly in order to foster public acceptance

and comprehension Therefore,

most works from this period retain fragments of recognizable imagery.

"We are still firmly bound to the outard appearance of nature

and most draw forms from it."

Kandinsky wrote.

He also suggested that a hidden pictorial construction existed and would

"emerge unnoticed from the picture[would thus be]

less stited to the eye than to the soul."

Small Pleasures is filled with veiled imagery of the Last Judgment,

as are many paintings from his Munich period,

but its title suggests other readings.

In an unpublished essay on the Work,

Kandinsky wrote that his goal

"was to let・・・[himself] go and scatter a heap of small pleasures upon the canvas."

(写真撮影:ほしのきらり)


​​カンディンスキーにグッドぽち右矢印にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

​​​​​​​​
​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.01.13 00:10:07
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.