ウィレム・デフォーがゴッホを演じる日が来るなんて 映画「永遠の門」
みなさんこんばんは。線状降水帯のせいで東北や北陸の17河川が氾濫しましたね。今日はウィレム・デフォーがゴッホを演じた映画を紹介します。映画永遠の門 ゴッホの見た未来を見ました。永遠の門 ゴッホの見た未来AT ETERNITY'S GATE出演ウィレム・デフォー ベネチア国際映画祭最優秀男優賞 アカデミー主演男優賞ノミネートオスカー・アイザック エマニュエル・セニエ マッツ・ミケルセン マチュー・アマルリック監督&脚本ジュリアン・シュナーベル脚本ジャン・クロード・カリエール 画家としてパリでは全く評価されていないフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は、会ったばかりのゴーギャンに触発され南フランスのアルルへやって来る。「まだ見ぬ絵を描くために、新しい光を見つけたい」というゴッホの願いは、この地で春を迎えた時に叶えられた。行きつけのカフェのオーナーであるジヌー夫人に頼んで、“黄色い家”を紹介してもらったゴッホは、ゴーギャンの到来を待ちわびる。広大な畑をひたすら歩き、丘に登って太陽に近づき、画材を取り出すゴッホ。竹の枝で作ったペンの先から、たちまちゴッホだけの線が生まれていく。どこまでも続く風景に絶対的な美を見出したゴッホは、「永遠が見えるのは僕だけなんだろうか」と自身の胸に問いかける。風になびく麦の穂や沈みゆく太陽を見つめるゴッホの瞳は、不思議な輝きを放っていた。ある時、地元の人々とトラブルになったゴッホは、強制的に病院へ入れられる。駆け付けてくれた弟のテオにも、初めて特別なものが見えることを打ち明けるのだった。やがて一緒に暮らし始めたゴッホとゴーギャンは、“絵を描く”ことについて際限なく議論を交わす。自然を見て描くゴッホと、自分の頭の中に見えるものを描くゴーギャン。一瞬で真実を捉えようと素早く描くゴッホ、ゆっくりと降りてくるのを待つゴーギャン。屋外に美を探し求めるゴッホ、内面に深く潜るゴーギャン、すべては正反対だ。それでもゴッホは、「僕らの時代だ」と熱く語るゴーギャンに心酔し、ますます創作にのめり込むが、やがてゴーギャンが去って行くことは止められなかった。「私は霧が嫌いだ。私はこの灰色の光にうんざりしている。新しい光を見つけたい。まだ見たことのない絵のために。日光の下で描かれた明るい絵。I hate the fog. I'm tired of this gray light. I'd like to find a new light. For paintings that we haven't yet seen. Bright paintings, painted in sunlight.」「南へ行け ヴィンセント Go south, Vincent.」 オスカー・アイザック演じるゴーギャンは、ゴッホとは真逆。仲間達と群れようとせず、我が道をゆく自信家。対するゴッホはいつも自信がなさげだ。彼の描く風景は普段私達が見る風景とは異なるので、自分が他人と違っていることを気にしている。ゴーギャン「You don't even paint that way. You paint fast and you overpaint. Your surface looks like it's made out of clay. It's more like sculpture than painting. 君は速書きで何度も塗りすぎだ。まるで粘土でできているようだ。絵画というよりは彫刻みたいだ。」画風は異なるがお互いを認め合うゴーギャンとの共同生活が破綻した事が、ゴッホの孤独を更に深めていく。世間の人と折り合えないヴィンセントをいつも優しく支えるもう一人のゴッホ=弟テオ。漫画でも兄弟関係が描かれたことがあったが、病院にやってきて一緒のベッドに入り彼がおさまるまでずっとそばにいたり、兄と一緒に暮らすようゴーギャンに金を払ってまで頼む献身的な態度には頭が下がる。こんな兄弟欲しい。永遠の門 ゴッホの見た未来 [ ウィレム・デフォー ]楽天ブックス