漫画感想が追いつかない・・・くらい読みまくってます;;↓
赤石路代先生・『P.A.-プライベートアクトレス』
(小学館・文庫全4巻)
その昔・・・まだ小学生だった頃、
榎本加奈子さん主演のドラマを全部観た覚えがあります。
その原作です。
お嬢様学校に通う小早川志緒。彼女には誰も知らぬ仕事があった。
妻子もちの大俳優&大女優から受け継いだ天才的な演技力で、
日常の中、どんな人物でも演じてみせるプライベート・アクトレス!
死んだ娘や母親から、婚約者や会社員の不倫相手まで。
様々な舞台で、現実と虚構の入り混じったドラマが繰り広げられます。
この設定、小学生のつたな~い頭で、『なんて上手な設定なんだ!!』
・・・と思った覚えが・・・;;
いや、生意気なガキですねぇ・・・;;でも本当に。
お嬢様の洋服もウェディングドレスも着物だって・・・
うぐいす嬢も看護婦さんもなんでも有りじゃないですか!!
それでいて、毎回人生レベルのドラマをくっつけることができますし。
見応えって、自由度ってこういうことか!!・・・と;
初めてそういったことを感じた作品かもしれません。
漫画は、流石流石な面白さ&きれいさです。
特に、魅せるものを確実に魅せるスマートさ・・・というか。
必要なものが必要な場所で、ものすごく正確に出てくるんです。
お手本みたいな漫画だなぁ///とすごく思いました。
あとは・・・各エピソードに、 歴史や文学、大女優などの有名人物が象徴として出てきます。
各話のタイトルが、「たとえばハイネみたい」とか、
「ナイチンゲールはどこへいった」とか。
・・・これが、最期のシメにいいんですよ。
特にお気に入りが、2巻に収録されていた『だから赤毛のアンは嫌い』!!
これが絶妙で!
乙女チックな思考回路には程遠いクールな志緒ちゃんが、
「大嫌い」と感情的に否定する『赤毛のアン』。
アンの空想・妄想力・そして孤独に、自分が居るんですね・・・。
う~ん・・・絶妙で大好きですw。
赤石先生の他作品にも、手を出していきたいなぁ///
柳原望先生・『お伽話を語ろう』 『1/100のないしょ話』
(白泉社・LaLa・H5~)
それぞれタイトルは違いますが、
以下続刊?の『一清&千沙姫シリーズ』と呼ばれるシリーズです。
この作品も「青のメソポタミア」同様、
作品自体も先生も全く知らなかったのですが、
・・・だってこのタイトルにこの表紙ですよ!
ブックオフで一目ぼれして、「ゼッタイ好み!」という確信のもと読み始めました。
・・・ふふふ★大当たり★大好きこれ!!
戦国の世。 勢力を伸ばす安住の国から、隣国・加賀の国へ輿入れした千沙姫。
しかし殿は、戦に出かけたばかりで屋敷にいなかった。
不安に煽られながらも、
まだ観ぬ夫を、屋敷中全てのものから、人から感じ取った千沙姫は・・・。
若殿さまと姫君はもうラブラブ。
頭が良く優しい、信頼の厚い若殿・一清さま。
「のんき、わがまま」と散々言われながら、
様々な場所で格式の高さや優しさを発揮する、魅力的な千沙姫。
何の問題もなく、二人は幸せに幸せに暮らしました。
・・・でいいはずなのに、
姫の実家・安住の殿様(千沙姫の父親)が勢力拡大・跡継ぎを手に入れようと、
加賀の国へのアプローチを始める。
・・・微妙な国々のバランスと、揺らぐ千沙姫の立場。
二人は国を護り、平穏な生活を手に入れることが出来るのか・・・!?
↑ここを詰めるのか!!やられた!!!・・・の一言でした;;
だって・・・もう少女マンガ少女マンガの
すっきりした可愛らし~い絵柄なんですもん。
なんちゃって時代劇のベタベタ少女漫画だと思うじゃないですか!!
かなり政治?を絡めた、複雑な話にしようとは・・・!!?
やられた・・・!!
で、また、立場や状況を全て理解した上で、
両親への憧れ・・・乙女チックな恋を叶えようとする千沙姫が ・・・凄いんですよ!!
「ああした方がいい、こうした方がいい」という周りの心配を振り切って、
自分が本当に幸せになれるところで、最高の笑顔で笑うんです。
個人的には、かなり衝撃的なヒロインでした。
続きは『お伽話がきこえる』だったかな?
文庫で出ているんじゃないかと思います。
・・・探します。そして必ず読みます!!!
by姉