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2021.06.22
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カテゴリ:愛to少女マンガ
​​​​​
​​​「御手洗家、炎上する」みたらいけ、えんじょうする​​​
​​​(藤沢もやし先生・講談社・KISS・全8巻完結)​​​
​​​​​


​今でも覚えている 燃えさかる炎の前で土下座する 母の姿を​


3巻発売時より追いかけていた本作。
じっくりと丁寧に描かれ続け、つい先日最終刊(8巻)が発売されました。​​

​​愛憎入り乱れるホームサスペンス​放火事件(!?)にまつわる心理ミステリー​​​​
として完成度が高い華麗な着地を見せてくれて、

感泣しながらスタンディングオベーションしています。​​
​​​2転3転・・・どころか4回転半ひねりジャンプをさらっとキメられたような爽快感!​
しかも女性向け恋愛モノとしても​楽しめる​という素晴らしさ!
本当に面白い漫画でした!!


絵画好きな私にとって、本作の魅力は何と言っても「漫画としての画面構成」「絵力」
なんですが、​​​ここは以前の記事(→コチラ​)で大いに語ったので今回は割愛しまして・・・


​​「良い人or悪い人 では語りきれないキャラクターの立体感」の魅力​
について、つらつらと感想をば。​​

自他共に認める強欲の化身のような人間だって、守りたいものがあって。
どんなに聖人で居たい人間にだって、黒い感情は確かにあって。
​欲・恨み・ねたみ・怠慢・無関心・鈍感・弱さ・狡さ・・・ ​
誰しも持ち合わせている駄目な部分をピックアップしつつ、
​​​​ーでも皆頑張って生きてるんだよ可愛いよね!!​​​
と押し切る力強さが本作にはありました。

ーまぁ ​許容範囲を超えたら、絶縁上等で闘わないとこっちが殺られちゃうけどね!!​
という一文も付け加える必要があるのですが^^;






​以下キャラクター語りです。​
*ミステリーのオチまで含めたネタバレ感想となります。未読の方は気をつけてください・・・
​というか読まないで下さい! とりあえず本編読んでください!!*​




​・村田 杏子​(むらた あんず) / 山内 しずか(偽名)​​ 25歳・本作の主人公 ハウスキーパー​
ミッションを仕掛けて遂行するキャラクターなので、終始​積極的で魅力的な主人公​​でした。
頭の回転が速く勝ち気ながら冷静沈着&真面目で家族想いで料理上手・・・
​​出来過ぎなくらいの優等生です!​​
ただ(妹にも指摘されてましたが)人を小馬鹿にしちゃう所・
誰にも頼れなくて抱えこんじゃう所が玉にキズ、可愛気はないよね・・・って感じでしたが・・・
読者としては、ずっと安心&期待しながら追いかけることが出来ました。
​​妖怪と化した御手洗真希子を出し抜けるのは貴方だけ! 格好良い!​

ーなんですが、​こと恋愛に関しては​ 理性知らずの​​​超情熱的な娘​​​​でした。しかも恋愛ベタ・・・。​​
いや分かるんですよ 初恋の人だしね!今の状況も奴が優しいから故だし守りたくなるよね!
そしてやっぱり出来る奴だから頼りたくなるよね!杏子ちゃんの気持ちは凄く分かるのですが!!
乙女モードの杏子ちゃんが本当に可愛らしかったので、
クライマックスの怒濤の展開でハラハラさせられました。
​ー頼む!杏子ちゃんのピュアな恋心だけは美しいままであってくれ!! ​と・・・w

今後は好きな人に甘えつつ、持ち前のガッツで未来を切り開きつつ・・・
幸せになって欲しいです^^




​​・村田 柚子(むらた ゆず)​​ 21歳 杏子の妹・大学生​
作中では一番純朴で、本当に可愛い良い娘でした。姉との年齢差設定が絶妙です。
ラストまで読んでから読み返すと​​「物語を展開させる&要素を出す役割を持ったキャラクター」​​
だった事が分かるのですが・・・
この娘はこの娘でずっと生き生きと動いていたのが本当にスゴイです。

​​こんな良い娘が、真希子さん率いる御手洗家の毒気に敵うわけもなく・・・​​
作中では裏切られ傷つく場面もあって、可哀想だったなぁ~ と感じてしまいましたが;
まだまだ大学を卒業したばかり。新しい出逢いが沢山待っています。
持ち前の可愛さと無邪気さを保ちながらも、たくましくなっていって欲しいな、と思いました。




​​​・村田 皐月(むらた さつき)/御手洗 治(みたらい おさむ)​​​​​ 杏子&柚子の両親
​13年前、この夫妻の手元には「真実に辿り着ける手がかり」がいくつも提示されていました。​
妻がもっと心を強く持って、火事の要因を探ることが出来ていれば・・・
夫が自身の保身よりも、妻を守る事を優先出来ていれば・・・
正直、放火犯にはすぐに辿り着けたと思います。​でもそれが出来なかった。
ーというオチになっていましたね。

お父さんに関しては、設定上フォローのしようがなかったのもあって
「自分が一番大事な人」「最終的に誰からも信頼されない八方美人」になっていましたが、​
まぁこれはこれで。仕事人間ではあるし、居るよねこーゆー人・・・距離を置けば無害だよね、と。

​​​お母さんは、最後に自分の中の黒い感情と向き合えて良かったと思います。​​​
​ちゃんと殴り返すことが出来ました。
「嫌い」「許さない」と言葉にする事が出来ました。前夫と決別する事ができました。​
「御手洗家の嫁として一生夫を支える」という誓いは果たせませんでしたが、
​2人の娘達は本当に良い娘たちに育ちました。それが何よりの救いだと思います。




​​・御手洗 真希子(みたらい まきこ)​​ 46歳 治の後妻・希一&真二の母​
​​自他共に認める強欲の化身。虚言癖持ちの​妖怪総本山のラスボス​​​​​。
本作は基本サスペンス&ミステリーだと思うのですが、
​真希子さんの怪奇演出を堪能するホラー作品でもありました。​​​​

この人の妖怪バリエーションが面白く感じてきたら危険信号・・・
そしてこの必死さが可愛く見えてきちゃったらもう手遅れ。。
​​私は2巻で(真希子も可愛いとこあるじゃん努力家じゃんv)と思っちゃったので負けですw

ラストに「13年前からの異常な行動力や長男への過干渉は、息子を守りたかったが故だ」・・・
という事が分かるのですが・・・ まぁそれが一人の(手癖の悪い)シングルマザーの
妖怪化がブーストする引き金を引いちゃったのは理解出来るのですが、
それだけだったら芸能活動をする必要はなかった訳で(最終的にそれで足元すくわれてるし)。
​​​やっぱり元来 嫉妬心が強く、人一倍承認欲求が強かったのだと思います。​​​​

繊細な長男ばかり気にしていたら、最終巻で
別方面からぶん殴られる様がなんともリアルで;​​​​
​​真希子さんは妖怪ではありますが、自らの非を認める事が出来るのが良い所だと思います。

最後に息子達の意志を尊重し、手を離してあげた姿が印象的でした。
いやまぁ散々振り回しまくった後ではあるんですが;
ーそしてVoutubeで成功していて笑いましたw ​
​​​現代人は皆、真希子さんのような
鋼のメンタルが羨ましいのですよ・・・。





・御手洗 希一(みたらい きいち)​ 28歳 真紀子の長男​​​​
​10年来の対人恐怖症・内弁慶引きこもりニート​(アラサー男性)・・・にして​
​​​​​​​手段を選ばない系女達に溺愛される星のもとに産まれたお兄さん​​
なんてったって優しいからね!

ーいや本当にスゴイです
  ​なんでこんなキャラクターが成立するんだろう・・・!?​​​​
​​​ネットで名指しで責められて心が折れた・・・という言い方も間違ってないとは思うのですが、
多分 家庭環境の歪みと後ろめたさを背負ったままでは
どうしても胸を張って頑張れなかったんだろうな、と。​​​
「家族の事なんて知るか!狡して何が悪い!」と自分の人生を謳歌出来る奴ではなかった。
ひたすら内にこもって自分を責め続ける事しか出来なかった。
​​​​​だからこそ、杏子ちゃんは絶対的な信頼を寄せたのだと思います。​

作品全体の「炎上」というモチーフに対し、「星空」のエピソードを多々背負っていました。​​​
(この作品、視覚的な小道具の使い方色づけ方がホントに本当に上手なんですよ!)
​​​読者にとっても アイドル性抜群圧倒的​​ヒロイン​​ヒーローでした。​未来に幸あれ!​




​・御手洗 真二(みたらい しんじ)​ 25歳 真希子の次男​​​
「超優秀で社交的だった長男が引きこもってしまった理由」ばかりが気になって
​​​「愚鈍で卑屈だった次男めちゃくちゃ頑張りはじめた理由」​​​​
​にまで目が行きませんでした。​
くぁ~一本とられた~!! と思いましたよ・・・!​
そうだよね・・・あの母親&兄ちゃん&自分の家族構成じゃ・・・
色々思うところがあったよね・・・。

​御手洗真希子・希一・真二の3人が各々「隠し通すと決めた想い」を抱えていて、​
​​​7巻以降、追い詰められてからガンガン動き出す展開が本当に面白かったです!!​​​
​(希一兄ちゃんは「ここで真実を見定めよう」としていましたね・・・
最終巻を読まないと分からなかった!)

​​放火事件に関しては「悪意はなかった」「直接的な被害者が居なかった」​​
からこその落とし所だったと思います。
​​​36話の、体を張って火種を沈下させる描写が素晴らしすぎました・・・!

希一兄ちゃんは「あいつは強くない」と心配していましたが、​ー大丈夫!​
​​真二君にはしっかりと
真希子イズムのDNAが受け継がれていますから!!​​
(真希子メンタルへの圧倒的信頼度がここで生きるとは!)
​​​​​​​​
​​​​

​​

​ーふぅ。好き勝手語りました。本当に各々の人物描写が面白かったのです!
あと毎巻サブタイトルに規則性があって、センスの塊だと思ってました。

作者の藤沢もやし先生の前作​「17歳の塔」​も拝読したのですが、どうも
​​​​「女の子同士の憧れ投影 転じて 嫉妬バトル​​​​に​​
一番興味がある作家さんなのかな、と思っています。

本作「御手洗家、炎上する」も根本は
​​「御手洗真希子」というキャラクターの、皐月さんへの嫉妬心
それに対抗する存在としての皐月の娘「村田杏子」・・・​​
​という構図、
そして嘘と見栄で塗り固められた城を崩す「ネットでの炎上」が基軸になっていると思います。​


​​​​ーただ、そこから派生したのであろう

​キャラクター達のバリエーションが凄かった・・・!​​​​​

「2人の息子」や「13年前の放火事件」「皐月・修夫妻の確執」などの丹念な造り込みが
​あったからこそ、​本作は「女の園のドロドロが好きな人向け」に留まらない​群像劇・​
良質なエンターテイメント作品として成功しているんじゃないかな、​と感じました。


​​本当に​完成度の高い作品​なので​​
もっともっと沢山の人に読んで欲しい・・・!!

藤沢もやし先生の次回作も楽しみにしています!
by妹​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​





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最終更新日  2021.06.23 20:42:44
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