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この数日、都内某所で行われている国際会議のビデオ収録を行っている。会議は、英語とスペイン語で行われており、音声収録は、会場の音声と、スペイン語のときは英語の同時通訳の英語のみの2系統で行っている。
その音声を、どのようにビデオカメラに送るのか、会場の設備担当者と打ち合わせをしていると、50過ぎの現場の担当者は、どうも音響に関して、要領を得ない。なぜなら、彼ら現場の担当者は、ボイラー技師の資格を持っているのだが、畑違いの視聴覚機器の取り扱いについて、ずぶの素人なのである。配置転換で、配属されたとき、引継ぎで、どの機械がなにを行うもので、どの操作をすれば、使えるということは教わり、少しは、理解しているのだが、基本的な理論が全くわからない。 伝わっている、マニュアルどおりにはできても、それ以外の、イレギュラーなものに対しての、対応ができないという。 だからこそ、この会議場の職員は、向上心を持って、学ぼうとしている。やはり、技術者として、いい仕事をしたいのであろう。 しかし、音響のことについて、どう、学んでいいのかがわからないというのだ。音響について学ぶには、専門学校へ行く、実際、現場で弟子入りして覚える、趣味というか独学の三つが主流である。働きながら、集中的にしかも体系的に学ぶことは困難である。 全国に、さまざまな公共施設があるが、この会議場のように音響専属の施設担当を置けないところが、たくさん存在するだろう。音楽や音で飯を食いたいという者が多いにもかかわらず、そういう人間を雇う枠はなく、法律で決められた、ボイラー技師が、同じ建物の設備ということで、音響を担当している。 彼らは、音響の技術というソフトを持たないために、コンテンツが活きにくい。また、音響施設の知識がないために、音響機器のハードウェアの手入れが行き届かず、結果として、肝心なときに機能しない。そういうことが蓄積し、施設利用者の満足度を下げ、さまざまな公共施設の有効利用の妨げになり、最終的に施設稼働率が下がることになる。 施設に対する、音に対する意識の向上と、それに対する人材確保や人材育成が必要だと感じた。 そうそう、音響が好きな人は、PAやスタジオの仕事にはなかなかつけないが、ボイラー技師の免許を取ったほうが、公務員で公共ホールや会議場で音響の仕事ができるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
適材適所。そんな人事配置してる企業は殆どないかもね~。。。。。
(2004.02.05 14:48:45)
こんばんわ。訪問ありがとう。音響こだわってます。映画観設備じゃないと、見たかんじしなくてね。
(2004.02.05 23:43:50)
こんにちは。国の事情が違うとやりたい事のために他の資格を取ったほうがいいと言う、面白い内容でしたね。・・・
今日も快晴、気持ちの良い日が続きます。心も快適に過ごせるといいですね。 サテ、今夜は今年初めて(旧暦から)の満月です。 月のパワーを貰いましょうね。 月光浴がお勧めですよ。両手を広げて月に願いを込めて!!!!きっといいことが起きますよ。 (2004.02.06 12:06:05)
>そうそう、音響が好きな人は、PAやスタジオの仕事にはなかなかつけないが、ボイラー技師の免許を取ったほうが、公務員で公共ホールや会議場で音響の仕事ができるかもしれない。
---- これは、けっこう皮肉な現実ですよね。 わたしは、体した技術もなにもないですが、音楽ワークショップと称して、障がい者関係の文化センターなどで、簡易にプロジェクターや音響機材を利用して、クラブ形式の場を作ることがあるのですが、たいていのその手の公共施設では、視聴覚室や、プロジェクターなどの機材を、あまり使うことがないみたいですね。 少し話はちがいますが、横浜の某施設では、視聴覚室にはそれなりの機材があって、その部屋を借りたいと思っても、通常、会議室としてふつうの話し合いに利用されているために、(たいては、マイクも使わない少人数の会議)利用できなかったりするのです。 でも、その部屋にある機材が可動式であっても、他の部屋で利用できない決まりになっているので、代わりに他で、、、というわけにもいかず。 公共施設には、なにかと、不合理なことが多いですね。 (2004.02.09 01:14:20) |
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