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照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2022.08.12
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テーマ:民主主義(130)
カテゴリ:思想・哲学

  Following in the Schumpeterian tradition, this study defines a twentieth-century political system as democratic to the extent that its most powerful collective decision makers are selected through fair, honest, and periodic elections in which candidates freely compete for votes and in which virtually all the adult population is eligible to vote. So defined, democracy involves the two dimensions--contestation and participation--that Robert Dahl saw as critical to his realistic democracy or polyarchy. It also implies the existence of those civil and political freedoms to speak, publish, assemble, and organize that are necessary to political debate and the conduct of electoral campaigns. -- Samuel P. Huntington, The Third Wave: Democratization in the Late Twentieth Century, p. 7

(シュンペーター的伝統に倣(なら)い、本研究では、20世紀の政治体制を、候補者が自由に票を競い、事実上すべての成人に投票資格がある、公平で、誠実かつ定期的な選挙を通じて、最も強力な集団意思決定者が選ばれる限りにおいて、民主的と定義する。このように定義される民主主義には、ロバート・ダールが現実的な民主主義、すなわち、多頭政治に不可欠と考えた2つの側面、すなわち「論争」と「参加」が含まれる。また、政治的議論や選挙運動の実施に必要な、発言し、出版し、会合し、組織化する市民的・政治的自由が存在することを意味するのである)―サミュエル・P・ハンチントン『第3の波 20世紀後半の民主化』

 人間の尊さを知る人は、自分の信念を曲げたり、ボスの口車に乗せられたりしてはならないと思うであろう。同じ社会に住む人々、隣の国の人々、遠い海のかなたに住んでいる人々、それらの人々がすべて尊い人生の営みを続けていることを深く感ずる人は、進んでそれらの人々と協力し、世のため人のために働いて、平和な住みよい世界を築き上げて行こうと決意するであろう。そうして、すべての人間が、自分自分の才能や長所や美徳を十分に発揮する平等の機会を持つことによって、みんなの努力でお互の幸福と繁栄とをもたらすようにするのが、政治の最高の目標であることをはっきりと悟るであろう。それが民主主義である。そうして、それ以外に民主主義はない。(『民主主義』文部省著作教科書(径書房)、p. 2

 この本が書かれたのは、敗戦後の焼け野原からの復興が緒(ちょ)に就いて間もない頃であって、こんな浮世離れした話に興味関心のあるような人は特殊であったに違いない。否、そのようなことを差し置いても、これが<民主主義>だと言うのであれば、民主主義者はほとんどいないと言っても過言ではないように思われる。

 執筆者は、<人間の尊さを知る>などと軽口を叩くが、人間の尊さとは一体何か。おそらく口先で人間の尊さを知っていると言う人ほど人間の尊さが分かっていない。

 <同じ社会に住む人々>は兎も角(ともかく)、<隣の国の人々、遠い海のかなたに住んでいる人々、それらの人々がすべて尊い人生の営みを続けていることを>、実際その地に足を踏み入れることなく<深く感ずる>ような人は余程の夢想家であろう。

 こんな上辺だけの美辞麗句で<民主主義>が成り立っているのだとすれば、<民主主義>など只の「綺麗事」に過ぎないだろう。






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Last updated  2022.08.12 21:00:10
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