カテゴリ:歴史関連
見た目『正座』に似ているけれどそうではなくて、別の名称がついている『大和座り』。
「なんじゃ~それは?」と思わず言いたくなりました。 ![]() もちろん座り方の形のことを言っているのです。それも仏さまの・・・。 『三千院』にある、もっとも重要な建物『往生極楽院(重要文化財)』、そのご本尊が国宝『阿弥陀三尊』です。 中央のご本尊となる仏像は『阿弥陀如来』、結跏趺坐で極楽より迎えに来る際の印相 “来迎印” を結ばれている。 ![]() 『大和座り』というのは俗称で正式には『跪坐(きざ)』というのです。 この大和座り、正面から見ると一見正座をされているように見えるのですが、そうではなくて腰を浮かせて前傾姿勢少し前かがみになっておられるのです。 『跪坐』というのは、つま先を立てて踵がお尻に触れた形になり、礼法や武道武術の座捕ではすぐに動ける(立位になるなどのほか、座ったままの移動に用いる)姿勢だということです。 このように三尊がセットになって、阿弥陀さまが座像で脇侍が跪坐というのが、当時流行した ”来迎形式” というものでした。 三千院以外のお寺でも、『阿弥陀三尊』像の脇侍の仏様は『大和座り』をされているのかどうか? 機会があればそのお姿を探すべく、意識しておこうと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.12 03:40:08
コメント(0) | コメントを書く
[歴史関連] カテゴリの最新記事
|
|