能登キリコ祭りがスタート
日本各地で夏祭りがはじまっています。能登には巨大な御神灯をかつぐ「キリコ祭り」があります。7月6日、能登町の「あばれ祭り」を皮切りに、今年も能登各地でキリコ祭りが催されます。キリコは切子燈籠のことで、「切籠=キリコ」と略されたようです。地域によっては100人ものかつぎ手によるヨイヤサー、ヨイヤサーのかけ声も勇ましく、笛、太鼓、鉦で賑やかに神輿渡御の夜道の灯りをにないます。祭灯あかあかと夜空をいろどるキリコの姿は形容しがたい美しさを秘めています。町内によってキリコの大きさにも、祭りの様式も異なりますが、能登キリコ祭りの横綱といわれているのが、8月の第一金曜、土曜に催される七尾市石崎町の「石崎奉灯祭」です。高さ14~15メートルの巨大なキリコを100人以上のかつぎ手でかつぎだし、夜道をねり歩きます。6基の巨大きりこに灯火が献じられて武者絵や大書の墨文字が浮かび上がり、幻想的な空間をかもしだします。輪島では、8月22日から4日間にわたり、4地区の神社の祭礼「輪島大祭」が市をあげて盛大に行なわれます。輪島のキリコは総輪島塗の豪華なキリコで、河井町の祭りでは町内を歩いたあと、夜の11時ごろに河井浜に20基が勢ぞろいする光景は圧巻です。このほか、能登各地で9月の中旬までキリコ祭りが行なわれています。このキリコを一同に展示しているのが、能登のお祭り館「キリコ会館」です。キリコ会館のメイン会場「キリコの杜」には、大小さまざまに20数本のキリコが立ち並び、太鼓、笛、鐘の音でキリコ祭りの雰囲気が楽しめるようになっています。キリコ祭りの日程などについては、キリコ会館ホームページをご覧ください。キリコ会館キリコ会館では、旧盆の8月15日(水)に「キリコ太鼓演奏会とキリコかつぎ体験」が催されます。これまでの太鼓演奏会と違い、輪島市内のキリコ祭りをそのままに、太鼓を実際にキリコに着けて行なわれ、笛、と鉦も加わってキリコ祭りが再現されます。輪島のキリコは、総輪島塗で総費用が約700万円前後し、普通の大きさで35~40人、大きなものでは50人以上でかつがれます。高さ、5メートル、400~500キロといわれる重さがどのくらいのものか、ぜひ体感してみてください。●キリコ太鼓演奏会とキリコかつぎ体験 平成19年8月15日(水) 1回目/午前11:00 2回目/午後1:00(1階の演奏が約15分)キリコ会館 輪島市塚田町(稲忠漆芸会館並び)年中無休 午前8:00~午後5:00(7/15~8/30午後6時まで営業)入場料 大人600円 高校生450円 小中学生350円お問合せ TEL 0768-22-7100