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2020.12.06
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テーマ:ニュース(100209)
カテゴリ:その他
眞子さまに婚姻の自由ない? 伊吹氏の見解、憲法学者は否定
「小室さんは週刊誌にいろいろ書かれる前に、やはり皇嗣殿下がおっしゃっているようなご説明を国民にしっかりとされて、そして国民の祝福の上に、ご結婚にならないといけないんじゃないか」
自民党の伊吹文明元衆院議長が、小室圭さんに“異例の苦言”を呈したことが物議を醸している。
秋篠宮さまは誕生日に際しての会見で、眞子さまと小室さんの結婚について「認める」と発言された。その理由について秋篠宮さまは「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあります。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきものだというふうに考えています」と、眞子さまのご結婚についても、憲法に明記された婚姻の自由を尊重すべきとのお考えを語られていた。
しかし伊吹氏は「国民の要件を定めている法律からすると、皇族方は、人間であられて、そして、大和民族・日本民族の1人であられて、さらに、日本国と日本国民の統合の象徴というお立場であるが、法律的には日本国民ではあられない」と説明。
さらに「眞子さまと小室圭さんの結婚等について、結婚は両性の合意であるとか、幸福の追求は基本的な権利であるとかいうことをマスコミがいろいろ書いているが、法的にはちょっと違う」と指摘したという。~
『憲法と天皇制』(岩波書店)などの著作がある横田耕一・九州大学名誉教授は~
「たしかに、憲法学会には皇族に憲法は適用されないという考え方もあります。ただし、その考え方に基づく場合も、皇族の人権が制約を受けるとすれば、その根拠は皇室典範のなかにないといけません。たとえば男性しか天皇になれないという制約は、憲法に違反するかどうかは別として、皇室典範に記された法的根拠のある制約です。しかし、皇族の結婚を制約する根拠は皇室典範の中にありません。仮に皇族には憲法が適用されないという立場から考えても、法的に眞子さまが制約を受けるということはありません」

---

眞子さんの結婚問題というのが、結構騒動になっているようです。正直言って、それ自体については私は興味も関心もありません。
個人的には、自分の子どもが小室さん(のような人物)と結婚したいと言ったら、多分止めると思います。先のことは分かりませんが、現時点で経済的に自立した生活が送れる能力があるのかどうか、疑わしいところが多々ありそうですから。多分、5年後か10年後、不幸な結果になっている可能性は高いんじゃないか、という気がします。

でも、説得しても何してもどうしても結婚すると言われちゃったら、もうどうしようもないじゃないですか。おそらく秋篠宮も、相当説得したんだろうと思いますよ。それでも翻意しないんだから、しょうがないじゃない。なるようになるしかない。
まさか、座敷牢に入れて結婚を禁止するんですか?そんなことはできないに決まっているのです。結婚したら、相手が覚醒して真人間になるかもしれないし、そうではなく夢から覚めて離婚、ということになったとしても(そっちの可能性の方が高いとは思いますが)、まだ若いんだからいくらでもやり直しがきく。一度結婚に失敗したら人生終わり、ではありませんから。やってみて、失敗してみるのも人生というもの。

というわけで、私は別にこの二人の結婚を特別に祝福する気はないのですが、そこまで結婚したくて、しかも親も(渋々、ではあるけれど)それを認めると言っているんだから、それを第三者が良いの悪いのと言っても始まらないだろう、と思うのです。

結婚に際して、あんな奴との結婚のために巨額の持参金(一時金)が国費から出されるのは許せない、ですか?それは、私も半分だけ同意します。「あんな奴」ではなくとも誰との結婚であれ、皇族の結婚のために億の単位のお金を使うのはどうかと思うからです。
相手を見て、こんな人なら持参金を認めるがこんな人なら認めない、というのはおかしな言い分です。法律というのは、相手の人柄によって適用したりしなかったりするものではないからです。
相手が小室氏だろうが黒田氏だろうが、対応は同じでなければなりません。小室氏だからではなく、相手がいかなる人格高潔で能力の高い人物であろうが、皇族の結婚に際して世間一般の常識からかけ離れた持参金を、皇族の私費ではなく国庫から支出するのはおかしい、ということに尽きます。

ありていに言って、二人の結婚について、私もあまり好意的ではありません。不幸な結果に終わるだろう、という予感は、ネットで騒いでいる人たちと、多分あまり変わらないでしょう。
が、所詮は会ったこともない他人同士の話です。どうしてもそうしたいというなら、好きにすりゃいいじゃないとしか言いようがない。それを自分や自分の家族のことのように、大声で賛成したり反対するような話ではありません。

ところが、ネット上では二人の結婚問題に怒り狂っている意見があふれかえっているのです。いやいや、なんでそこまで他人同士の結婚に賛成の反対のと言えるのか。いったいどこまでおせっかいな人たちだよ、と思ってしまうのです。

この辺りは、何回か取り上げた選択的夫婦別姓制への反対派に対する感想と軌を一にします。「選択的」夫婦別姓であって、別姓を希望しない人たちに別姓を強いる制度じゃないのに、なんでそれを妨害する、どうして別姓を希望する夫婦に対してそこまでおせっかいになれるのか、と思うのですが、それと同じことです。
きっと、こういう人たちは、逆に自分たちの意に沿う結婚だったら、逆に「国民を挙げて祝福すべきだ」(祝福しない奴は反日だ)などと言い出すんだろうなあ。

というわけで、二人の結婚問題については、私はさして興味もないのですが、それに対するネット民の反応の方に、強い興味を抱いてしまうのです。これも、ネット上だけの動きという気はしますけどね。ネット以外で、この「問題」についてそんなに強い関心を抱いている人なんて、見たことがないですから。

なお、引用記事の伊吹の言い分に関してですが、「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがある」という話と、皇族が「日本国民かどうか」はあまり関係がない、と私は思います。
そもそも皇室に憲法が適用されない、というのも、果たしてどうでしょうか。

憲法第11条に「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。」とありますが、国民でなければ基本的人権を剥奪してよいわけではありません。
第18条に「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。」とありますが、日本国民でなければ奴隷にしてもよい、というわけでもありません。
第30条に「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」とありますが、日本国民でなければ税金を払わなくてもよいわけでもありません。(ただし、皇族は「法律の定めるところにより」税金は免除されています)
つまり、「日本国民でないから、憲法に定められた権利を与えなくてよい(あるいは義務を課さなくてよい)」ということにはならない、ということです。
そのうえで、引用記事が指摘するように、皇室典範という法的根拠なしに皇族の結婚を制限する権限など誰にもない、としか言いようがないでしょう。





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最終更新日  2020.12.06 23:19:42
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