コロナ感染者、死亡者、死亡率の最新データを調べてみた その2
【速報】全国での死者数は過去最多の503人 厚労省 新型コロナ新型コロナウイルスについて、厚生労働省はきょう全国で13万2071人の感染が報告されたと発表しました。新たな死者は503人で過去最多となっています。厚生労働省によりますと、東京都できょう新たに報告された 感染者は1万727人でした。先週の土曜日からおよそ8900人減り、3日連続で前の週の同じ曜日を下回っています。現在、入院中の重症者は46人で、新たに33人の死亡が報告されています。一方、全国で新たに13万2071人の感染が報告されました。全国で入院している感染者のうち重症者は、693人。死者は新たに503人が報告され、過去最多を更新しました。---死者が過去最多とはいえ、感染者数も莫大なので、平均死亡率で見れば0.4%程です。以前にコロナ感染者、死亡者、死亡率の最新データを調べてみたという記事で、厚労省の公表する年代別の感染者数と死亡者数のデータから年代別、時期別の死亡率の推移を計算したことがあります。今回、その後の期間の死亡率を計算してみました。 2020.9-22.92022.7-9.1422.12.7-23.1.10全感染者数19,374,810人10,292,580人5,241,511人全死者数35,754人6,065人 7,657人10歳未満死亡率0.0007%0.0009%0.0007%10代0.0004%0.0001%0.0006%20代0.0016%0.0008%0.0010%30代0.0048%0.0019%0.0025%40代0.0154%0.0040%0.0054%50代0.0590%0.0100%0.0196%60代0.2120%0.0375%0.0970%70代0.8846%0.1823%0.4898%80代2.6452%0.7819%1.6638%90歳以上3.9201%1.5268%3.0073%そして、もう一つ、対象期間を昨年9月までの全期間ではなく、昨年6月までの全期間とした表も作ってみました。 2020.9-22.62022.7-9.1422.12.7-23.1.10全感染者数448,0811人10,292,580人5,241,511人全死者数29,689人6,065人 7,657人10歳未満死亡率0.0005%0.0009%0.0007%10代0.0006%0.0001%0.0006%20代0.0024%0.0008%0.0010%30代0.0080%0.0019%0.0025%40代0.0290%0.0040%0.0054%50代0.1274%0.0100%0.0196%60代0.4830%0.0375%0.0970%70代1.9770%0.1823%0.4898%80代5.2569%0.7819%1.6638%90歳以上7.2092%1.5268%3.0073%最初の表よりも、昨年6月まで(第6波以前)とそれ以降(第7波以降)の死亡率の差がさらに圧倒的であることが分かります。確かに、直近1か月は昨年夏場の第7波の時より死亡率はかなり上がっています。しかし、それ以前の死亡率とは比較になりません。逆に言えば、第6波までのコロナが(高齢者にとって)いかに危険なものだったか、ということです。表が見にくくなるため省きましたが、以前の記事に載せたインフルエンザの死亡率と比較してみると、昨夏の第7波では、インフルエンザより死亡率が低くなっていましたが、現在はインフルエンザ並となっています。従って、インフルエンザ並の危険性はある、ということになります。高齢者と基礎疾患のある人にとっては、危険性は高いと言えます(高齢者に対しては、元々インフルエンザは非常に危険な病気です)。しかし、基礎疾患のない50代以下が、そう恐れる必要があるとは思われません。50代の死亡率も、第6波までは感染者1000人に1人でしたが、7波では1万人に1人に下がり、それより増えたとはいえ、現在でも5000人に1人です。ただ、多少気になる点はあります。昨年11月に私(および家族)もコロナに感染してしまいましたが、私は3回目接種から8か月以上経っていましたが、子どもはまだ3回目接種から3か月くらいしか経っていませんでした。それでも発症しました。私の相棒は接種を受けていないため、最初に感染して最後まで長引き※、接種を受けている私と子どもは後から感染しても先に治りました。その限りでは、接種の効果はあった、ということになりますが、正直なところ、最盛期の症状の厳しさは相棒も私も子どもも、あまり差がありませんでした。回復も、2~3日程度の差ですから、ワクチンの効果と声を大にして言えるほどの威力ではありません。つまり、2021年にワクチン接種が始まったころと比べて、ワクチンの効果が落ちてきていることは否めません。ウイルスはどんどん変異していくけれど、ワクチンはウイルスの変異にすぐには追いつけないからでしょう。※相棒は簡易検査キットで陽性にならなかったので、公式には相棒は感染していない、ということになっています。しかし、これは検査キットの精度の問題で、家族3人全員同じ症状なのに、相棒だけが感染していなかったはずはありません。ワクチンの威力が衰えていることに加えて、もう一つ気になるのは、今シーズンはインフルエンザも流行していることです。2020年2月、コロナが日本に上陸した頃は、インフルエンザは大流行状態でした。ところが、コロナ感染拡大が深刻化するとともに、インフルエンザはシーズン途中にして急激に消えていきました。日本中にマスクと消毒、うがい手洗い、外出自粛が広がったことがインフルエンザに対しては強烈に効果を発揮したものと考えられます。それ以来2シーズン、インフルエンザは下火のままでしたが、今シーズンは久々の流行拡大です。それだけ人々が感染対策を忘れつつある、ということでしょうか。先に書いたように、インフルもまた、高齢者にとっては軽視してよい病気ではありません。同程度に危険な二つのウイルスが同時に流行するというのは、なかなかに剣呑な状況ではあります。基礎疾患がない50代以下(つまり私など)に死亡リスクが高いとは言えませんから、極度に神経をとがらせる必要はないとは思いますが、コロナにしろインフルにしろ、かかった私の体感から言っても、とうてい「ただの風邪」では済まないキツイ症状です。まして、高齢者や基礎疾患がある人にとっては、言わずもがなです。濃厚接触者の自宅待機とか、行動制限などはもうやめるべきと思いますが、それはそれとして、感染防止には依然として、くれぐれも注意を払いたいものです。