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テーマ:ニュース(100072)
カテゴリ:災害
「巨大地震注意」呼びかけ終了後も日ごろから地震への備えを 気象庁
南海トラフの臨時情報「巨大地震注意」について、特別な注意の呼び掛けが終了したことを受けて気象庁などが会見を開き、特別の防災対応が終了した後も日頃から地震に備えるよう強調しました。 8日に発表された南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」について、想定震源域で特段の変化はないとして政府は15日の午後5時に特別な注意の呼び掛けを終了しました。 これを受けて気象庁などが会見を開き、8日の地震発生以降、南海トラフの想定震源域で地殻変動などに特段の変化は見られていないと改めて説明しました。 その一方で、「日本国内では、いつどこで強い揺れを伴う地震が発生してもおかしくない」として、政府による特別な注意の呼び掛けが終了した後も日頃から地震への備えを行うように強調しました。 --- 8月8日に宮崎県沖で起きた地震を機に出された「巨大地震注意」の臨時情報が15日に終了しました。予想どおり、というのもなんですが、この間特に何事も起きませんでした。客観的に考えて、この1週間で巨大地震の蛾起こる可能性がものすごく高かったか、というと、そうではないだろうと思います。 ただし、ではこの臨時情報がまったく無意味なものだったかというと、そんなことはないだろうと私は思います。 先の記事にも書きましたが、南海トラフ周辺では100~150年に1回、大きな被害をもたらす巨大地震、超巨大地震が繰り返されてきました。 具体的には 1944/46年 昭和東南海地震/昭和南海地震 1854年 安政地震(東海地震と南海地震が約30時間の時間差で発生) 1707年 宝永地震 1605年 慶長地震(南海トラフ地震ではないとする説もあり) 1498年 明応地震 1361年 正平地震 と、なります。この間、もっとも発生間隔が短かったのは安政地震から昭和と東南海地震の間の約90年であり、最も発生間隔が長かったのは宝永地震から安政地震までの147年です。とすれば、次の南海地震、東南海地震も、前回昭和東南海/南海地震の90年から150年後である2035年頃から2095年頃までの間に起こる可能性が高いだろう、と考えることができます。 つまり、「臨時情報」は終わったけれど、実際に地震が起きる可能性は、これから上がることはあっても下がることはないだろう、ということです。そして、南海トラフ地震はいつか「必ず」起こるので、最終的な発生確率は100%、ということになります。 ただ、そうはいっても「いつ」起こるかを断定することは、現在の人類の科学力では不可能です。そして、これから60年間にわたって平常活動を犠牲にして地震を警戒し続けることはできないのが現実です。そういう意味では、南海トラフ地震に対して「備える」ことは、現実的には不可能です。それでも、平常活動を犠牲にしない範囲では、今後半永続的に備えをしていくしかないのだろうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.17 22:52:24
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