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テーマ:ニュース(100078)
カテゴリ:戦争と平和
ロシア、西部で複数集落奪還か 越境攻撃のクルスク州
ロシア国防省軍事政治総局のアラウジノフ副局長は11日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で約10集落を奪還したと語った。タス通信が報じた。具体的な集落名には触れなかったが、8月6日の越境攻撃開始以降でロシア側がまとまった数の集落奪還を主張したのは初めてとみられる。 ロシア国防省内に独自の情報源を持つ複数の軍事ブロガーも11日、複数の集落名を挙げてロシア軍が奪還したと通信アプリに一斉に投稿した。 ロシア側はクルスク州の28集落がウクライナ軍に制圧されたと発表した8月12日以降、新たな情報を明らかにしていなかった。 --- ウクライナのロシアへの逆侵攻については、少し前に記事を書いたことがあります。 その中で、「緒戦期に、相手の態勢が整わないうちに奇襲によって一方的に勝利を重ねるものの、やがて敵が態勢を整えると、もうそれ以上は勝てない、それなのに緒戦の一方的勝利の幻想から、退き時を逃して回復不能の敗北を喫する」という例が過去の戦史に多数あることを指摘しました。そして、今回の逆侵攻もそうなる可能性があることを。 まあ、多少なりとも戦争の歴史を知れば、誰でも気が付く話です。当然、ウクライナ軍の幹部もゼレンスキーも、そんな例が無数にあることは知らないとは思えないのですが、何とかなると思ってしまったのでしょうか。 残念ながら、状況は着々と過去の戦史と同じ轍を踏みつつあるようです。現時点では奪回されたのは10集落ということですが、それを再度取り返す力がウクライナにあるとは思えません。 貴重な戦力をすり潰しながらズルズル後退するよりは、そうなる前にサッサと自ら後退してしまった方が得策、と思うのですが、当事者は視野狭窄に陥って見えなくなってしまうのかもしれません。 それにしても、ウクライナに侵攻したロシアに何の理もないことは明白ですが、そうはいってもウクライナの疲弊はもう極限状態のはずです。2年半戦争を続け、この先も更に1年2年と戦争を続けることが可能なのか、もちろんそれを決めるのは私ではなくウクライナの人々ですから、私がそれ以上どうこう言うことはしませんが、物理的な限界はもうそれほど遠くないところにあるのではないか、という懸念を抱きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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