ジェットコースターに乗った2日間
この2日間の値動きはダイナミックでしたね。久しぶりにわくわくしました。(損得に関係なく、値動きが荒いと血が騒ぎます。)木曜日の下落幅1143円、および一日の値幅1458円はともに、2000年4月以来13年ぶりです。金曜日の日中値幅も1026円あり、2日続けて値幅1000円以上となったのは、1990円10月以来23年ぶりだそうです。2000年4月と言えばITバブル崩壊時ですし、1990年は平成バブル崩壊中です。縁起が悪いですね。でも今回私は、先行きを楽観視しています。木金の値動きを、ざっくりと記録しておきます。23日木曜日は、まず前日比300円上昇し、その後1400円下落しました。金曜日は、500円上昇後1000円下落し、600円上昇しました。凄い乱高下ですね。日経平均先物の夜間取引も含めると、この2日間で高値16000円-安値14000円割れと、値幅2000円もありました。最近の株式市場の急騰ぶりは異常でしたので、起こるべくして起こった急落だったと思います。今回の急落には、予兆が随所に出ていました。例えば前日の22日(高値325円高,終値246円高)には、場中に日経平均は大きく上げているのに、TOPIXは少ししか上がっていないことに気付きました。さらに内訳をみると、東証1部の大型株指数は大きく上昇していましたが、東証1部小型株指数はマイナスでした。JASDAQやマザーズなどの新興市場もマイナスです。日経平均だけが上がっているような印象です。おそらく日経平均採用銘柄を除くと、東証1部全体でも下落していたのではないでしょうか。値上がり銘柄数(743)よりも、値下がり銘柄数(853)のほうが多かったです。日経平均を無理やり買い上げているようにも感じました。22日と似たような状況が、最近何回かありました。日経新聞には、売買高上位10銘柄の占有比率が掲載されています。22日は46.0%, 21日は49.2%にも達していました。いかに一部の銘柄に商いが集中していたかがわかります。最近は値動きも粗くなっていましたが、これも危険な兆候です。また4月以降急騰していたガンホーやアイフルなども、最近は急落していました。この事実だけでも、変調の兆しに気付くことができたでしょう。変調に気付いてはいても、それを投資に生かすことはできませんでした。考えられる対処としては、2つありました。1つは空売りですが、私の場合は信用口座を持っていないので、インバース型のETFを買います。「こんなに上昇が続くなんて、ありえないだろう」と思ってからも、押し目もなく上昇を続けてきたのですから、市場の下げに賭ける勇気はありません。2つ目は現物の保有ポジションを売却することですが、キャッシュポジションが大きすぎて今年の急騰相場に乗り遅れている身としては、これ以上保有ポジションを小さくすることには抵抗があります。ちなみに暴落前日の22日のキャッシュポジションは67%でした。ということで、事前の対処はできなかったのですが、せめて安いところで仕込みたいものです。暴落したとニュースでは騒いでいますが、株価水準的には、たった9日前の水準に戻っただけです。全く下げ足りません。2週間横ばいだったのと同じことです。いやっ、同じではないですね。21日は今年2番目の出来高、22日は過去2番目の出来高(共にその日時点で)と、ここ2週間の出来高は大きかったです。ここ2週間で高値掴みをして含み損を抱えた人が大量に発生しましたので、上値が重くなる可能性があります。また、数日間反発が弱ければ、急落時に買い向かった人の手仕舞い売りや、逃げ遅れた人の投げ売りなどにより、もう1回急落があってもおかしくありません。しかし下げ相場に転換するとも思えません。今回の上昇相場にうまく乗れているのは、怖いもの知らずの初心者と、上げが早過ぎると認識しつつも、(下げた時の準備もしながら)とことん相場についていくことを決心した強者だけでしょう。相場に乗り遅れて焦っている人が多数派だと思います。押し目を待っている資金がたくさんあるでしょうから、大して下がらないと思います。私としては株価水準には大いに不満が残りますが、この機会に5月末までにキャッシュポジション20%程度まで、買い出動するつもりです。当面は値動きが激しくなるでしょうから、買い出動部隊を3つに分け、・3分の1は週明けに即出動(一部は金曜日に出動済み)・3分の1は下値に指値注文(激しい値動きで、意外な安値にも引っ掛かるかも)・残る3分の1は情勢を見ながらの予備部隊とします。最後に、最近株式投資を始めて、今回初めて急落に遭われた方に、アドバイスがあります。急落した原因や、今後の株価予測などを知りたいでしょうが、ニュースやネットなどで多くの人の意見を聞きまくることは、止めた方が良いと思います。(意見ではなく)事実の把握と、少数の信頼できる人を継続的に観察すれば十分です。いろいろな意見がインプットされると、心に迷いが生じ、適切な対処ができなくなります。自分自身でシナリオを考えた方が、余程うまくいくと思います。たとえ外れたとしても、将来の上達につながります。なお、思惑通りに行かなかった場合の対処は、考えておいた方がいいでしょう。