小さな単位から考える
地域社会の形は残っているが、30年前にはあった「人の結びつき」はほぼ崩壊した。「個」の世界の始まりである。人間が共同で生活し始めたのが約1万年前だと言う。小さな単位で住むよりも個人の危険を回避出来るからだろう。弱い動物の習性でもある。種の保存という事を考えれば本能と言っても良いかもしれない。時間をかけて現代の形は出来上がってきたことは事実である。その時々で良いシステムを考えて生きてきたのだ。日本は地球儀で見ると小さな島国であるある事がわかる。ここに今、1億2千万以上の人が住んで暮らしている。もう少し俯瞰して考えれば、太陽系の姿が感じられる。地球は太陽や木星と比べればとても小さな星である。しかし宇宙空間から見た地球はとても美しい青い惑星である。まったく奇跡の星というに相応しい。命が芽生える条件がすべてそろっているのだ。しかも循環している。太陽の位置、月の位置、そんな条件が偶然?重なって、命の揺りかごとなっているのだ。私たちは確実に「生かされて」いるのだ。昔の人が朝の太陽に手を合わせて1日が始ったように私たちも「感謝」の気持ちで生きていきたいと思います。出会う人、1人1人の話に耳を傾けていきたいと思います。水俣では「水俣病」が引き裂いた人の絆をとり戻そうと「もやい直し」を続けているそうです。切れた綱を少しづつ繋ぎ合わせているといいます。先祖や親に感謝し家族や友達を慈しみ自分の身体に感謝する。そんな小さい単位から考えていきたいと思います。