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ニュースを見ていて驚いた。 イラクで人質になっている3人のご家族に嫌がらせ電話が殺到しているという。 電話に出るなり「ふざけるな」と叫んだり、仏壇のチーンという音だけ鳴らして切れたりかなり悪質らしい。 この手のニュースを見るとなんともいえない嫌な気持ちになりイライラする。なんか、ネットの普及につれて2次被害も多くなってる気がする。気のせいかしら。 事故でも事件でもちょっと大ニュースになると、被害者のもとにかかってくるいやがらせ電話。これって一体どういうことなんだろうか。 ホントに嫌な気分になるのは、その行為の陰湿さ、卑怯さ故だと思う。 まずニュース見て、それから電話を決意し、電話番号を調べ(どうやって?)、実際に電話し、嫌がらせを言う。 この一連の行為を全て遂行するその陰湿さ、いやらしさが嫌なのだ。行為のどの段階でも「ちょっと待て? 俺/私今何してるんだ?」と思わない(自分にストップがかからない)のね。何かつらいことでもあったんだろうか。 曲がりなりにも人の命の問題だ。この一連の事件に対する個人的意見はどうあれ、その命の重さに、家族の心労に思いを馳せられない 、どんな個人的な抑圧した(チンケな)不満を解消しようとしてるのか知らないけど、思いやりがない上に、愚鈍で、言葉に無神経な(これって愚鈍の証だけど)行為だと思う。 いずれにしても皆根拠もなく「何者か」になりたい世の中なので(HPをつくって日記を公開してるあたしも、ネットアイドル気取ってる人たちも、某巨大サイトに必死にちまちま書き込みしてる人たちも)、何か突出した事件の主役になったり、TVできちんと意見を 言う人間が妬ましいのかしらん。 先程言ったように、この事件に対して自衛隊(という名前がホントに奇妙に思えてきたよ、最近。しかも「(イラクは)安全だった」とする、某党首と某党首の後押しで派兵された彼らはまだあっちにいるんだから「安全」なんじゃん。)の派遣に対して個人的に意見をもつのはよい(いくらエセだって一応日本は民主主義を名乗ってるんだし。自分の意見信条は自由に持っててよいでしょう。ちなみにあたしはこの中には「君が代」を歌わない自由も入ってると思うんだが。他に対しては何を言ってもいいけど、自分の国に対する批判は罰せられるのならそれは民主主義じゃないだろう。でもどっちみちエセだし。こういうこと言うとすぐアメリカでもどうの、イギリスではどうの言うやついるけど、別に彼らを民主主義が進んだ理想の国家とみなしてないので。なんでも倣う必要なし。) それを今囚われている人々に対する個人的中傷や非難へ向けるのは間違っている。それは「自由」ではないからだ。(どうしてか分からない人はヤバイ。) 危険な地域に行ったから自業自得というが じゃあ、誰も行かなければいいの? アフガニスタンでもルワンダでも必ず紛争の後には現地には各国からのジャーナリストやNGO、宗教関係者でごった返す。軍隊レベルでの援助だけではなく草の根レベルでのNGO活動に加わる人々だ。 ましてや、イラクに関しては前回の戦争で莫大な金を出し、今回の戦争でいち早く賛成した日本は立派な当事者だ。 劣化ウラン弾で被爆した多くの人々が毎日亡くなって、後遺症に苦しんでいる。 今週では既に600人のイラク人がアメリカの「報復攻撃」で亡くなった。(according to BBCニュース、ロイター) いまだに大量破壊兵器もでなければ、米国は著しく無神経な振る舞いを繰り返してるし。国連決議を無視した云々いうなら、イスラエルはどうなるのさ。 しかも米国支援打ち出した時点で安全な場所なんてあるのかい。 Anyway,それでも私にしても態度を決めかねている部分はあるし、それ見たことかと、自分に都合のいい情報だけ一生懸命集めて、毎日発信し、ヒステリックに喚きたてる、ヒューマニストぶって実は自分の虚栄心を満たして自己満足にひたる人になるのもチガウ。(しかし、最近よく見るのが、何故か「ヒューマニスト」的なことをいうのを嫌う人。誰かが、心配だよね。ショックだよね。的な(格別ヒュ―マニスト的でもないが)ことを言うと、皆は「甘い」から簡単にそう思うが、自分は「冷静に」「現実的に」ものを見るので、いや、自分は「これは自作自演だっていう見方もあるよ。実は3人はこれこれこういう人で…」とさもえらぶって、どこぞの掲示板で仕入れてきた「情報」を垂れ流してご満悦。殊更に「アンチ―ヒューマニスト」的なことをいうやつ。卑しい。自分は他人と違っていると思っている時点で限りなく凡庸であることをしらない。この傾向は結構前Revisionistあたりから気がついてた。) じゃあ、何なんだと問われるとうまくいえないのだけど。 つまり。 前にも言ったけどよく行くサイトにBBCのニュースのサイトがある。 そこのAsia-Pasificコーナーに行くと、写真付で街の人への街頭インタビューの記事を集めた小さなコーナーがある。 そのコーナーに出てる1人が、若い女の子なんだけど「3人の人たちは自分達の責任だと思う。危険なところへ行ったんだから」というコメントを寄せている。 彼女はお化粧をして華やかなピンクのドレス着てお洒落をしている。 彼女の顔は上気し、モデルのようにカメラ目線で微笑んでる(まじで)。後ろには飲み屋の提灯とのれんが見えるので、友達かなんかと飲んでるのだろう。 かたや遠いイラクで毎日のように亡くなって行く人たち、人質になって死の恐怖に直面している3人、心労にやつれた家族。 かたや、お洒落して美人さんな顔ににっこり笑顔を浮かべて「自分達の責任だと思う」とあっけらかんと言い切る彼女。 彼女を責めてるのでなくて。なんだか後味が悪いのだ。 こんなトコお化粧して座って、仕事しながら今日の夕ごはん何食べよう。とか思ってる自分も所詮は一緒なのかと思うからか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 15, 2004 04:54:39 PM
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