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カテゴリ:経済問題
1時間以上かけて準備した「大作?」がすっ飛んでしまいました。苦労した結果、9割以上を見つけることができましたが、アップの時間がすっかり遅くなってしまいました。
今日(12日)は日曜日でしたので、重要と思われるトルコ経済に関する記事は見つかりませんでした。 一方、トルコ政府も、トルコ国民も、リラ暴落からかなり神経質になっていることがよくわかる記事が、アナトリア通信(AA)で13日になった直後に2つ出ていましたので、12日扱いとして紹介します。 1つは預金封鎖のうわさを否定する大統領府からの発表に関する記事で、もう1つは銀行間為替取引に関する量的制限を銀行規制監査委員会(BDDK)が設けたという記事です。
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今日最初に紹介するのは、預金封鎖のうわさを否定する大統領府からの発表に関する記事です。13日00:01(最終版)付けのアナトリア通信(AA)の記事です。 見出しは「大統領府は、『預金封鎖はあり得ない』と発表」です。 ファーティヒ・アルトゥン大統領府広報部長は「この認識作戦(情報操作)は、トルコが直面している経済戦争の一部である。トルコ大統領が行った演説で預金封鎖を行うといったようなことは全く言及されておらず、同様に、全くあり得ない話である。」との表現を使いました。 同部長は、ツイッター上で行った説明で、レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領が今晩(管理者注:12日夜)トラブゾンで行った演説の中で、『トルコ国民を維持するのは、単に我々(注:トルコ政府)だけの任務ではない。産業家にも、小売業者にも任務がある。それが実施されなければ、代替策Bや代替策Cを適用せざるを得なくなる。』との説明を行ったことに対してこのような認識作戦が展開されていることを指摘しつつ、次のように記述しました。 「この認識作戦(情報操作)は、トルコが直面している経済戦争の一部である。トルコ大統領が行った演説で預金封鎖を行うといったようなことは全く言及されておらず、同様に、全くあり得ない話である。大統領の発言は、トルコ経済を強化するためのトルコ政府の決意ある立場を反映しており、トルコから外貨逃避を防ぐための警告の性格を有している。 まだ大統領は、代替策BやCに関する詳細に関しては全く明らかにしていないにもかかわらず、勝手なシナリオを書いてトルコ国民と市場関係者を緊張させようとする行為は受け入れることはできない。トルコは、経済戦争を戦っているところである。この状況下で、トルコ経済は強力である。国民と政府の団結により、この戦争に勝利するのは我々である。」
次に紹介するのは、銀行間為替取引に関する量的制限を銀行規制監査委員会(BDDK)が設けたという記事で、これも13日01:14(最終版)のAAの記事です。こちらは長いので、抜粋して紹介します。 見出しは「BDDK(銀行規制監査委員会)は、TL投機を制限する対策を実施」です。 銀行規制監査委員会(BDDK)から行われた発表によれば、銀行における非居住者が行う、一方が外貨でもう一方がTLのスワップ取引で、トルコの銀行がTLを提供し、外貨を手に入れるスワップ取引及び、これと同様の目的を持つスワップに準じる取引の総額は、各銀行の最新の法的自己資本の50%を超えることができなくなります。 この制度により、現在存在している制限を越えている額が解消されるまで、新規取引を行うことができず、また、同の用の性質を有する期限満了となった取引も更新することができません。自己資本による制限は、毎日計算されます。 このBDDKの決定に関する分析を行ったAAの金融アナリスト兼エコノミストは、この種のスワップ取引は一般的には、外国人投資家がTL購入ポジションで行われていることを指摘しつつ、「この取引に請願が行われた。BDDKが指摘した取引では、外国人投資家はTLを借り入れた後で、TLを空売りしている。これに自己資本規制が行われた。BDDKのこの発表は、TL投機を制限する対策であるということができる」と述べました。
ここからは一言解説です。最初の記事は、トルコが現在戦っている経済戦争がトルコ国民をいかに敏感な状態にしているかを示すもので、2つ目の記事は何とかしてリラ安を止めようとしている様子が分かる内容となっています。特に2つ目の記事で紹介されている対策は確かに最初の段階ではTLの空売りを止める効果があるかもしれませんが、一方で、市場に対する明確な規制であり、資本流動性を制限する内容になるので、少なくとも長期的には資本の外国逃避を促進する危険性がある「諸刃の剣」になる危険性もはらんでします。 実際、13日のトルコ市場では、日が変わった段階で1ドル=7.1TL水準まで下落しており、その後1ドル=6.5TL水準まで回復しましたが、結局、1ドル=6.8~6.9TL前後で推移しています。今後も警戒する必要がある状況には変わりがありません。
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Last updated
2018.08.14 00:57:43
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