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2020.08.13
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カテゴリ:経済問題

 今日(12日)は、トルコ経済に関する重要と思われる記事がいくつか出ていました。1つ目は6月の工業生産指数に関する予測アンケートに関する記事で、2つ目は6月の経常収支に関する予測アンケートに関する記事です。3つ目は第2四半期の経済成長率に関するアルバイラク国庫・財務大臣の発言に関する記事です。3つ目は経済面からではなく、政治面から面白いと思いますので紹介したいと思います。

 

 経済以外では、今日も155日目の過去24時間の新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況に関する記事を紹介します。

 それ以外では、学校再開に関する進展がありました。セルチュク国家教育大臣からの発表があり、831日からは遠隔授業(インターネット、テレビ利用)を、921日からは対面授業を再開することが明らかにされました。一方、その前にコジャ保健大臣は専門家会議の助言として、「1ヶ月以上、対面教育を延長するよう」に提言していました。1ヶ月の起点をどこにするかで意味が変わってくると思いますが、教育省は「817日の私立学校の再開(補講開始)予定日」ととらえたものと思われます(公立学校は831日からの再開予定でした)

 その他の外交や国内政治では大きな進展はなかったと言えると思います。今日も中心的話題は、(1)ギリシャ問題(東地中海における対立)、(2)新型コロナウイルス(KOVID-19)の流行状況、(3)エルドーアン大統領の発言(ギリシャ問題、経済問題が中心)、ということになると思います。

 アナトリア通信(AA)では、ギリシャとの対立に関する背景に関する説明記事がいくつか出ていましたが、エルドーアン大統領をはじめとする政治家の発言以上の詳しい説明はあまりないように思いました。トルコは「トルコの大陸棚」の権利を主張していると思われますが、どの条約のどの条項に基づく主張なのかは全く説明されておらず、エルドーアン大統領の発言にある「トルコ領土は78万平方キロあるが、トルコ(アンタリヤ県カシュ)の海岸から2km離れた、ギリシャ本土から約800km離れたところにある10平方キロの小島の存在を根拠として、(東地中海のほとんどを)ギリシャの大陸棚だと(トルコのような大国をアンタリヤ湾内に押し込めるようと)主張することはできない」という信条的な主張が紹介されるだけの状態です。後は、「トルコとリビア暫定政府との協定は有効だが、ギリシャとエジプトの協定は無効だ」という、全く根拠の説明のない主張くらいが紹介されていると思われます。したがって、この問題については、管理者は現時点では「トルコの主張が正しい」と後押しできる根拠を持っていない状態です。

 なお、反政府系?テレビニュースでは、「トルコの行動によってギリシャはパニックに陥り、EUやアメリカからの支援を求めている」と紹介しています。武力衝突で勝てるはずはありませんので、パニックになったというのはある意味で正しいと思いますが、EUの権威をかさに着てトルコを圧迫しようとしている態度は100年前(当時はイギリスの後押しがあった)と全く変わっていないように思います。トルコもほとんどすべての周辺国と軍事的な問題を抱えた状態で、全方位外交ならぬ、全方位戦争のような状態になっています。ギリシャもトルコが経済的に苦しい状態にあるにも関わらず、シリア(+イラク)、リビア、アルメニア(アゼルバイジャンへの協力)における具体的な軍事活動のほか、その背景にあるイスラエル、エジプト、ロシアとの対立を抱えている状態(全く問題のない隣国はジョージアと北キプロス・トルコ共和国くらいという状況)になっている上に、トルコが更に東地中海での軍事衝突まで考えることはできないとでも思ったのでしょうか。

 最後に、トルコにおける深刻な状況にある患者の数に関するこの3日間の変化を紹介します。

重症患者数: 603(死者数:14) 617(15) 632(18)

肺炎発生率:  8.2(死者数:14) →  8.2%(15) →  8.2%(18)

となっています(重症患者に関する発表項目は729日から変更になっています)

 

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 今日最初に紹介するのは155日目の過去24時間で新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況に関する記事です。今日(12)のアナトリア通信(AA)の記事です。

 見出しは「トルコでKOVID-19に関して67,237件の検査が行われ、1日の検査件数としては最多に達した」です。

 過去24時間にトルコでは、新たに新型コロナウイルス(KOVID-19)1,212人が感染したことが判明し、18人が亡くなり、その結果、累計感染者も244,392人に、累計死者数も5,891人になりましたが、934人が回復し、累計完治者も227,089人になりました。

 保健省がインターネット・サイトで公表し、また、ファフレッティン・コジャ保健大臣がツイッターで発表した「トルコの日々のコロナウイルス統計」によれば、812日には、検査件数は67,237(管理者注:相当長期間にわたり約3万5千~6万件の検査件数が続いていましたが、8日はついに6万件を超えました。今日まで5日間連続で6万件台となっています)となりました。その結果、1,212人についてKOVID-19への感染が新たに確認されました。

 過去24時間に18人が亡くなった一方、934人が完治しました。累計検査数は5454,988件となり、累計感染者数は244,392人、累計死者数は5,891人となりました。重症患者は632人、KOVID-19感染者の中で肺炎を起こしている人の割合は8.2%に、累計完治者数も227,089人となりました。

 ファフレッティン・コジャ保健大臣はツイッターで、「過去24時間で、32日以降で最大の検査数に達した。重症患者数は15人増えた。感染速度が平均では変わらない状態で、家族間での感染は加速している。患者が1人出れば、1家族が感染したことになる。全ての人は、我々全員のために対策を取ろう。」との表現を使いました。

 

 今日2つ目に紹介する記事は、今年6月の経常収支予測アンケート結果に関する記事で、こちらも今日付のAAの記事です。

 見出しは「AAフィナンスは、経常収支予測アンケート結果を発表」です。

 AAフィナンスの経常収支予測アンケートに参加したエコノミストたちは、2020年6月の経常収支が30億ドルの赤字となると予測しています。

 トルコ中央銀行(TCMB)814()に発表する2020年6月の経常収支に関するAAフィナンスの予測アンケートは、12人のエコノミストの参加によって実施されました。

 それによれば、エコノミストたちによる2020年6月の経常収支予測の平均は30億ドルの赤字と計算されました。同月のエコノミストたちの経常赤字の予測は、最小が23億ドルで、最大が51億ドルでした。

 エコノミストたちの2020年末の経常収支予測の平均は180億ドルの赤字となりました。エコノミストたちによる今年末の経常赤字に関する予測では、最小が95億ドルで、最大が252億ドルでした。

 2020年5月の経常収支は376,400万ドルの赤字で、過去12ヶ月間の累計経常収支は824,400万ドルの赤字でした。

 

 次に紹介するのは、これも上でも紹介しましたが、2020年6月の工業生産指数予測アンケートン結果に関する記事です。こちらも今日付のAAの記事です。

 見出しは「AAフィナンスは、工業生産指数予測アンケート結果を発表した」です。

 AAフィナンスの工業生産指数予測アンケートに参加したエコノミストたちは、2020年6月の未調整の工業生産指数が、昨年同月と比べて2.3%上昇するものと予測しています。

 トルコ統計庁(TUIK)が8月14()に発表する2020年6月の工業生産指数に関するAAフィナンスの予測アンケートは、11人のエコノミストの参加を得て実施されました。

 それによれば、エコノミストたちの2020年6月の未調整の工業生産指数に関する予測の平均値で2.3%の上昇となりました。エコノミストたちの未調整の工業生産指数の予測は、-10.0%から12.4%の間でした。

 また、6月の暦調整後の工業生産指数は年間ベースで1.0%低下すると予測されました。(管理者:記事では、季節及び暦調整後の工業生産指数(月間ベース)に関する記述がありません)

 なお、2020年5月には、未調整の工業生産指数は前年同月と比べて30.6%、暦調整後工業生産指数は年間ベースで19.9%低下し他一方、季節及び暦調整後の工業生産指数は前月と比べて17.4%上昇しました。

 

 今日、最後に紹介するのは、これも上で紹介しましたが、第2四半期の経済成長率に関するアルバイラク国庫・財務大臣の発言に関する記事です。

 見出しは「アルバイラク国庫・財務大臣は、『第2四半期はプラス成長となる』と発言」です。

 ベラート・アルバイラク国庫・財務大臣は、「トルコは、第2四半期の好成果により、経済が縮小している国々と異なり、最小限の影響で済む国の1つとなる。第2四半期の成長率はプラスとなる」と発言しました。

 ここからは一言解説・雑感です。正確な統計でも、プラス成長になる可能性は確かに存在しますが、これまでさんざん「トルコ統計庁(TUIK)は、失業率、インフレ率で嘘の統計を発表している」と指摘されていますので、「またか!」と思われるだけで、本当にプラス成長が発表されても誰も信じないと思われます。

 1つの証拠を紹介します。トルコ経済は工業(製造業)だけでできているわけではなく、サービス業、農業、建設業も存在していますが、第2四半期で最も悪影響を受けたのはサービス業で、建設業、農業の順であり、工業は農業とどっこいではなかったかと推測しますので、トルコ経済の悪化状況を工業生産指数から想像することは、大きな誤りではないと考えます。第2四半期の工業生産指数は、4月には対前年同月比(暦調整後)で-31.4%、対前月比(暦・季節調整後)-30.2%、5月には対前年同月比(暦調整後)で-19.9%、対前月比(暦・季節調整後)17.4%、6月は、上で紹介しましたように、対前年同月比(暦調整後)2.3%と予測されています。つまり、工業生産指数は第2四半期に、対前年同月比で-31.4%、-19.9%、2.3%となるわけですが、これがどうやったらプラスになるのでしょうか? 2.3%ではなく、52.3%なら可能性はあると思いますが、いくらTUIKが頑張っても、第2四半期のプラス成長はほとんど不可能のように思えます。

 多分、「『第2四半期』ではなく、『第3四半期』の言い間違いだった」という訂正が関の山ではないかと想像します。あるいは、「第2四半期ではなく、第2半期(=後半、下半期)と言いたかった」かも知れません。

 

 

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 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。




















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Last updated  2020.08.14 20:02:38
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