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カテゴリ:社会問題
今日(13日)は、トルコ経済に関する重要と思われる記事がいくつか出ていました。1つ目は先週のトルコ中央銀行の外貨準備高についての記事で、2つ目は7月の建設業の状況に関する記事、3つ目は6月工貿易指数に関する記事で、4つ目は先週の非居住者によるトルコでの投資額に関する記事でした。今日は1つ目と2つ目の記事を紹介したいと思います。
経済以外では、今日も156日目の過去24時間の新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況に関する記事を紹介します。 それ以外では、今日は、(今日も?)エルドーアン大統領の発言に関する記事が出ていました。今日、エルドーアン大統領は少なくとも2回、長めの演説を行っています。その内の1つはAKP結党19周年のスピーチです。膨大な内容で、ありとあらゆることに言及しているかのような分量になっています。エルドーアン大統領の発言そのものではありませんが、管理者が気になった部分を少し紹介しますと、「エルドーアン大統領は、AKPの結党から今日まで行って来たことと態度により、トルコ国民の夢を実現してきた、巨大な社会の希望を活性化し、人類の前にある新しい扉を開ける政党という特徴を持っていることを説明しました。エルドーアン大統領は、今日、AKPはトルコの過去18年間の設計士(建築士)としての役割に加えて、2023年(管理者注:トルコ共和国建国100周年)の目標、2053年(注:イスタンブル制服600周年)及び2071年(注:小アナトリア反動へのトルコ民族(セルチュク(セルジューク)朝)の進出を決定づけた東ローマ帝国とのマラズギルトの闘い1000周年)のヴィジョンによっても、トルコの未来を担いたいとの待望を持っていると述べました。」です。 AKPが結党された2001年8月14日ころは、「深刻な経済危機の最中で、かつ、世俗主義の名の下に、軍事クーデター後の、まだまだ軍の影響力が強く、イスラムとクルド人が必要以上に圧迫されていた時代」であったものと管理者は考えます。したがって、エルドーアン大統領の発言にも出てくるように、当時のトルコ国民の希望、期待に沿った、別のところでの発言にもありますが、トルコ国民(の希望)に寄り添った政治を行う政党としてスタートしたものと思います。その結果が約1年3ヶ月後の2002年11月3日に行われた総選挙で、大ガラポンが起こり、与党連合(3党、MHPもここです)も、その前の与党連合(2党)も国会に議席を得ること(10%の足切りラインを超えること)ができず、前回の選挙では議員を得ていなかったAKPとCHPだけが国会で議席を得るという結果になりました。政権獲得後もイスラム重視、EU加盟目標を梃子として民主化(軍の政治力削減)を実施し、また、経済もしっかりと立て直していきました。そして、その後の総選挙や、ギュル大統領誕生への妨害(国会のみではなく、憲法裁判所も加担!?)にも負けずに前進を続けました。しかし、長期政権になるにしたがって、特に2014年にエルドーアン大統領が誕生して以降は、トルコ人、あるいはエルドーアン大統領個人だけでに特有の話ではないとは思いますが、言動がどんどんと変化していき、「トルコ国民の希望」から大きく外れた行動(例えば、現時点でのカナル・イスタンブル計画の着手強行)を取るようになっているのではないかと思います。現在の経済的困難も、「新型コロナウイルス(KOVID-19)の流行」という天然災害が大きく影響していることは事実ですが、一方で、「コロナ以前」に既に発生していた問題もかなり含まれています。遅くとも2023年に行われる、早期総選挙の可能性もしばしば指摘されていますが、次の選挙(大統領及び国会議員)で、国民がどのような審判をAKP政権(エルドーアン大統領)に対して下すのか、しっかりと見ていきたいと思います。 これ以外では、東地中海が沸騰している?問題では、トルコも外交攻勢をはじめました。エルドーアン大統領はミッチェルEU大統領及びメルケル・ドイツ首相と電話会談を行ったほか、チャヴシュオール外務大臣もボレルEU外交問題・安全保障問題高級代表ほか、いろいろな人に書簡を送っています。 すっかり重要度?関心?が下がってしまいましたが、インジCHP議員の離党問題でも進展がありました。最終的にどうなるかは分かりませんが、現時点では離党せず、「1000日間で祖国行動」を、9月4日のスィヴァス会議記念日(アタテュルクが1919年に祖国救済戦争を開始し、賛同者を集めて行った最初の会議)の日から行動を起こすと発表しました。 最後に、トルコにおける深刻な状況にある患者の数に関するこの3日間の変化を紹介します。 重症患者数: 617人(死者数:15人) → 632人(18人) → 647人(21人) 肺炎発生率: 8.2%(死者数:15人) → 8.2%(18人) → 7.9%(21人) となっています(重症患者に関する発表項目は7月29日から変更になっています)。
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今日最初に紹介するのは156日目の過去24時間で新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況に関する記事です。今日(13日)のアナトリア通信(AA)の記事です。 見出しは「トルコでKOVID-19から完治ひた人の数は22万8,057人に達した」です。 過去24時間にトルコでは、新たに新型コロナウイルス(KOVID-19)に1,243人が感染したことが判明し、21人が亡くなり、その結果、累計感染者も24万5,635人に、累計死者数も5,912人になりましたが、968人が回復し、累計完治者も22万8,057人になりました。 保健省がインターネット・サイトで公表し、また、ファフレッティン・コジャ保健大臣がツイッターで発表した「トルコの日々のコロナウイルス統計」によれば、8月13日には、検査件数は6万6,892件(管理者注:相当長期間にわたり約3万5千~6万件の検査件数が続いていましたが、8日はついに6万件を超えました。今日まで7日間連続で6万件台となっています)となりました。その結果、1,243人についてKOVID-19への感染が新たに確認されました。 過去24時間に21人が亡くなった一方、968人が完治しました。累計検査数は552万1,880件となり、累計感染者数は24万5,635人、累計死者数は5,912人となりました。重症患者は647人、KOVID-19感染者の中で肺炎を起こしている人の割合は7.9%に、累計完治者数も22万8,057人となりました。 ファフレッティン・コジャ保健大臣はツイッターで、「感染者の増加は継続性を得始めた。重症患者人数の増加も15人となっている。5,807の追跡チームが濃厚接触者の追跡調査を行っている。8月6~13日に行われた追跡調査人数は34万9,003人である。ルールを守ることで、保健部隊を支援してほしい。」との表現を使いました。
今日2つ目に紹介する記事は、トルコ中央銀行(TCMB)の先週(8月7日現在)の外貨準備高に関する記事で、これも今日付のAAの記事です。 見出しは「中央銀行の外貨準備高は918億2,400万ドルとなった」です。 トルコ中央銀行(TCMB)が発表した週間統計によれば、8月7日時点でのTCMBの外貨準備(通貨のみ)は7,900万ドル減少して465億9,400万ドルとなりました。7月30日の段階では466億7,300万ドルでした。 同期の金(Gold)準備は16億5,800万ドル増加して、435億7,200万ドルから452億3,000万ドルとなりました。 その結果、TCMBの総外貨準備は、前週と比べて15億7,900万ドル増加して、918億2,400万ドルから918億2,400万ドルになりました。
次に紹介するのは、これも上でも紹介しましたが、7月の建設業の状況に関する記事です。こちらも今日付のAAの記事ですが、ほんの一部分のみ、抜粋して紹介します。 見出しは「建設業界は、7月にも速度を落とさなかった」です。 トルコ・コンクリート協会(THBB)会長は、6月に続いて7月も、建設業界及び関連産業部門の観点からは非常に良い状況であったことを明らかにしつつ、「TUIK(トルコ統計庁)の7月の住宅販売数統計はまだ発表になっていないが、我々のコンクリート指数は7月にも建設業界が好調を維持したことを示している。」との表現を使いました。 環境・都市計画省の統計によれば、2020年7月のトルコ全土における住宅ローンを利用した住宅購入件数は、昨年同月と比べて10倍増加して合計14万1,434戸がローンを離床して販売されました。住宅ローン金利が引下げらえた後、6月1日以降の住宅ローンを利用した住宅販売戸数は25万792戸に達しました。 ここからは一言解説・雑感です。6月、7月は建設業界が(少なくとも4、5月と比較して)好調であったことはまず間違いないと思われます。その火付け役は住宅ローン金利の引下げであったことも事実だと思われます。住宅ローン金利の引下げは今年1月初めから第1段階が始めっていたため、今年は、そもそも住宅販売は比較的好調でした。4月と5月はKOVID-19流行の影響で悪化しましたが、6月からは好調さを取り戻した状態と言えます。が、7月下旬から住宅ローン金利の引上げと貸出絞り込みが行われ、また、6月以降住宅販売が活発化し始めるとすぐに住宅価格が上昇してしっているため、8月以降は、住宅販売戸数では昨年同月比で上昇がなくなる危険性も十分ある状況だと思われます。
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