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カテゴリ:経済問題
今日(9日)も、トルコ経済に関する重要と思われる記事はあまり出ていませんでした。今日は見逃していませんが(トルコ時間9日夜遅くまで確認)、TUIK(トルコ統計庁)から発表された統計で、記事になっていないものとして「7月の貿易指数」がありました。前年同期比で、輸出も輸入も「単位当たり価値」指数はそれぞれ低下しています。一方、「量」指数では、輸出は低下しましたが、輸入は増加しています。 今日は、と7日に発表になっていて、記事になっていなかった「8月の金融投資手段別パフォーマンス」をAA記事風に紹介します。
経済以外では、今日も183日目の過去24時間の新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況に関する記事を紹介します。 予想どおり、昨日紹介しましたエルドーアン大統領の肝いりで強化され、内務省から81県(トルコ全土)の県庁に通達が出された新型コロナウイルス(KOVID-19)の流行防止対策が、混乱しています。昨日、「出勤者数削減対策を全く行っていないにもかかわらず、『公共交通機関の乗車率を約半分にする』という、ほぼ実現不可能な指示」として紹介しましたが、「乗合タクシー(ドルムシュ)、バス、地下鉄などの軌道交通機関で『立って乗る人』は認めない」とのエルドーアン大統領の厳命は、24時間を経ずして、各県で異なりますが、イスタンブルやアンカラなどの大都市では、立って乗る人は、「乗合タクシー(ドルムシュ)、バス」は3分の1程度、地下鉄などの軌道交通機関では半分程度、認めることとなりました。が、現実には何も変わっていないようです。出勤時間をずらず、出勤する人を減らす、あるいは、バス・地下鉄などの運行回数を増やすなど、「乗る人を減らす、運ぶ回数を増やす」などの対策がない限り、そもそも不可能と思われます。 なお、オズトラックCHP副党首兼広報担当をはじめ、各地の市・区長なども、新型コロナウイルス(KOVID-19)にり患したという記事・ニュースも出ています。 今日最大の話題は、「MIT関係者に関する秘密を洩らした(=エルドーアン大統領が発表した死亡事件を、葬式などに関してさらに詳細に報道した)」などの罪で、3人が拘束されたまままで裁判が行われた新聞記者・テレビ関係者に関する判決と思われます。 判決は、バルシュ・テルクオール・オダTV報道局長とエレン・エキンジ氏については、全ての容疑について無罪の判決、イェニ・ヤシャム(新生活)新聞編集局長のアイドゥン・ケセル氏と、同紙報道局長のフェルハット・チェリッキ氏及びイェニチャー(新時代)新聞のムラート・アーウレル記者については、「諜報活動に関する情報漏洩」の罪で、重罰化と減刑の結果、最終的に4年8ヶ月7日の禁固の判決、バルシュ・ペフリヴァン・オダTV報道局長(管理者注:もう一人のバルシュ氏と同じ役職名です)とヒュリヤ・クルンチ女史については、「諜報活動に関する情報漏洩」の罪で、最終的に3年9ヶ月の禁固の判決を、それぞれ下しました。なお、バルシュ・ペフリヴァン、ムラート・アーウレル及びヒュリヤ・クルンチの各氏については、下された禁固期間とこれまでの拘束期間を考慮して、釈放されました。この判決を受けて、オズギュル・オゼルCHP副党首は、「新聞記者業が裁かれている。新聞記者として働いていることによって、長期間拘束される危険性がある。新聞記者であるという理由で拘束され、有罪となり、同時に釈放されることで、泣かなければならないときに、人道的理由で喜ぶ状態になってしまった。」と述べました。 なお、エルドーアン大統領が安倍首相に電話をかけて、慰労するとともに、二国間関係などに関して話をしたという記事も出ていました。 最後に、トルコにおける深刻な状況にある患者の数に関するこの3日間の変化を紹介します。
重症患者数: 1,118人(死者数:57人) → 1,159人(52人) →1,181人(55人) 肺炎発生率: 7.6%(死者数:57人) → 7.5%(52人) → 7.4%(55人) となっています(深刻な状況にある患者に関する発表項目は7月29日から変更になっています)。
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今日最初に紹介するのは183日目の過去24時間で新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況に関する記事です。今日(9日)のアナトリア通信(AA)の記事です 見出しは「過去24時間にトルコで1,673人がKOVID-19に感染し、55人が亡くなった」です。 過去24時間にトルコでは、新たに新型コロナウイルス(KOVID-19)に1,673人が感染したことが判明し、55人が亡くなり、その結果、累計感染者も28万4,943人に、累計死者数も6,837人になりましたが、943人が回復し、累計完治者も25万4,188人になりました。 保健省がインターネット・サイトで公表し、また、ファフレッティン・コジャ保健大臣がツイッターで発表した「トルコの日々のコロナウイルス統計」によれば、9月9日には、検査件数は11万1,193件(管理者注:相当長期間にわたり約3万5千~6万件の検査件数が続いていましたが、8月8日には6万件を超え、26日からは10万件越え、そして8月31日はついに11万件越え)となりました。その結果、1,673人についてKOVID-19への感染が新たに確認されました。 過去24時間に55人が亡くなった一方、943人が完治しました。累計検査数は810万5,222件となり、累計感染者数は28万4,943人、累計死者数は6,837人となりました。重症患者数は1,181人、KOVID-19感染者の中で肺炎を起こしている人の割合は7.4%に、累計完治者数も25万4,188人となりました。 ファフレッティン・コジャ保健大臣はツイッターで、「合計で800万件を超える検査が行われた。今日は11万件を超える検査が行われた結果、1,673人の新規感染者が確認された。対策に全ての人が支援を与えれば、ウイルスに対して我々はより強くなれる。この力を支持してください。大切な人たちを守ろう」との表現を使いました。
今日2つ目に紹介する統計については、上でも言及しましたが、記事自体は存在しません。前例に倣って紹介します。「8月の金融投資手段別パフォーマンス」は7日の発表です。 仮想見出しは「8月に最大の実質利益をもたらしたのは金地金だった」です。 2020年8月に、消費者物価指数(TUFE)及び国内生産者物価指数(YI-UFE)で調整後、最大の実質利益をもたらした金融投資手段は金地金でした。(管理者注:5月と6月はBIST-100指数でした) トルコ統計庁(TUIK)は、2020年8月の「金融投資手段実質利益率」を発表しました。 それによれば、先月に月間で最も高い月間実質利益をもたらしたのは、YI-UFEで調整後には12.00%、TUFEで調整後には13.65%の利益をもたらした金地金でした。 YI-UFEで調整後には、金融投資手段の中のユーロは7.40%、ドルは3.69%、投資家にそれぞれ実質利益をもたらしましたが、定期預金金利(税引き前)は1.60%、国家国内借用証券(DIBS)は5.36%、BIST-100指数は8.86%、それぞれ投資家に損害もたらしました。 また、TUFEで調整後には、金融投資手段の中のユーロは8.98%、ドルは5.23%、投資家にそれぞれ実質利益をもたらしましたが、定期預金金利(税引き前)は0.15%、国家国内借用証券(DIBS)は3.97%、BIST-100指数は7.52%、それぞれ投資家に損害もたらしました。 過去3ヶ月間の期間で見た場合は、金地金はYI-UFEで調整後には37.60%、TUFE で調整後には40.89%で、最も高い実質的利益をもたらした投資手段となりました。一方、DIBSは同時期には、YI-UFEで調整後には5.43%、TUFEで調整後には4.04%で、投資家に最も大きな実質的損失を与えた投資手段となりました。 過去6ヶ月間の期間で見た場合は、金地金はYI-UFEで調整後には27.62%、TUFE で調整後には28.99%で、最も高い実質的利益をもたらした投資手段となりました。一方、同時期にBIST-100指数は、YI-UFEで調整後には14.09%、TUFEで調整後には12.04%で、投資家に最も大きな実質的損失を与えた投資手段となりました。 金融投資手段の年間実質利益を見た場合には、金地金がYI-UFEで調整後には53.21%で、また、TUFEで調整後には52.89%で、最も高い実質的利益をもたらした投資手段となりました。 同時期にYI-UFEで調整後には、ユーロは23.02%、ドルは15.58%、DIBSは5.85%、定期預金金利(税引き前)は5.11%、BIST-100指数は0.69%、それぞれ実質利益をもたらしました。 同時期にTUFEで調整後には、ユーロは22.75%、ドルは15.34%、DIBSは5.62%、定期預金金利(税引き前)は4.89%、BIST-100指数は0.47%、それぞれ実質利益をもたらしました。
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Last updated
2020.09.10 19:43:24
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