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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2021.11.29
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カテゴリ:社会問題
 今日(28)は日曜日であったためか、今日も経済面だけではなく社会面でも特に重要と思われる記事はほとんど出ていませんでした。強いてあげれば、来週の経済統計発表予定に関する記事が出ていました。

 したがって、今日も「(AAでは)記事にならない情報」を紹介します。昨日は、「善良党はある意味でAKPに取って代わることができる、AKPと同じ『中道右派政党』であるため、『エルドーアン大統領・AKP打倒』が見えてきたところで、『その次の選挙』を見越した安っぽい計算?を行っている危険性は十分あると管理者は考えます。」と紹介しました。今日のテレビ討論・ニュース番組でも善良党の対応を厳しく非難する発言が相次いで?いました。ここは意見が分かれるところですが、こんなところで安っぽい計算をして、選挙で敗れるようなことがあれば元も子もないことは明白であり、今から“次の次の選挙”を考えるよりは、「次の選挙で確実に勝利し、まずは憲法改正を行い、“強化された議会制民主主義”を実現させた後で行う選挙で、政策を競えば良いだけ」と管理者は考えます。この流れで考えれば、「クルチダルオールCHP党首ではなく、イマムオール大イスタンブル市長を大統領候補に推す」という決定も、「大統領選挙に必ず勝てる候補だから」という正当な?考えではなく、「イマムオール市長を大統領に祭り上げておけば、その後の議会選挙でCHPに楽に勝てる」という“せこい計算”をしている可能性が極めて大です。昨日も紹介しましたが、「寄せ集めの民族主義者集団」をまとめることは並大抵なことではなく、大変なことだと思いますが、アクシェネル善良党党首の本心か、それとも分裂を防ぐために仕方なくかは分かりませんが、「野党共闘よりも、自党優先思考」が始まっている危険性が高い状況です。

 なお、全く別の解説者がトルコ人の政治的思考の問題点として、「“狭い思考に陥る”という共通の欠点を持つ、“民族主義”と“イスラム主義”の2つが強いこと」をあげていました。誤解がないように追加説明しますが、全ての「民族主義」と「イスラム主義」が悪いと言っているわけではなく、偏狭な差別主義に陥る民族主義(クルド人やアレビー教徒に対する差別)と、支配(国家・政府)に絶対服従する(スルタンはアッラーの代理人で、一切の反抗・抵抗は許されない)という盲目的なイスラム主義に問題があるという趣旨でした。クルチダルオールCHP党首(アレビー教徒)が大統領候補になること、一緒に選挙ミーティングを行うことに対する躊躇は、このような差別意識と左派への毛嫌いが働いている可能性が大です。昨日紹介した世論調査の中で、「HDPが参加する同盟の候補者に投票しますか」という質問もありました。専門的過ぎると思って昨日は紹介しませんでしたが、今日の説明の流れの中で、紹介することが有益と考えますので、追加して紹介します。上記質問に対する支持政党別の割合((1)投票できる・しても良い、(2)絶対投票しない、(3)慎重に考える)3択になっていましたが、支持政党別の割合は次のとおりでした。

AKP (1)35%(2)45%(3)20%

MHP  (1)5%(2)80%(3)15%

善良党(1)20%(2)60%(3)20%

CHP  (1)45%(2)40%(3)15%

DEVA(1)50%(2)20%(3)30%

未来党(1)30%(2)50%(3)20%

SP   (1)50%(2)20%(3)30%

 MHPと善良党、ここには紹介しませんでしたが弱小の民族主義政党もMHPと同様の傾向でした。「民族差別」とは言えないかもしれませんが、少なくとも「クルド系住民への不信感」が強烈に残っていることが明らかになっています。なお、CHP40%の人が投票しないと言っており、決して少ない数字ではありません。伝統的CHP支持者も国家主義、トルコ主義的傾向が顕著になっています。

 演説原稿を作ったのがこのような状況を踏まえてかどうかは不明ですが、昨日夜にはクルチダルオールCHP党首がまたビデオメッセージを発信しています。今度は「現政権は意識的にトルコ国民を貧困化させて、子供のために働いている両親の努力をふいにしている。子供たちも学校にも行けず、空腹のままで寝ている。そのため、身体的・頭脳的な成長も阻害され、その不利を一生背負うことになる。自分はもう年であり、地位や金銭的な目的はない。このような状況を改善したいだけである。自分は社会民主主義者である。」という趣旨の演説を行っていました。上の説明から言えば、一部の、決して少なくない善良党支持者は、クルチダルオールCHP党首のこのビデオメッセージを不快に思うかもしれませんが、反対に、ことの重大性に気がついて、協力を進めることになるのかもしれません。いずれにしても、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と「鶏口となるも牛後となるなかれ」が合わさって、安っぽい計算に走ってしまわないことを願うばかりです。なお、昨日紹介した外国に住んでいる解説者とは反対に、トルコ在住のベテランの新聞記者・政治評論家は、昨日のクルチダルオールCHP党首がビデオメッセージを「候補者辞退の表明」としてではなく、「大統領候補としての発言」ととらえているようでした。管理者も、「現時点では、クルチダルオールCHP党首は大統領候補になることを目指している」と考えています。ただし、善良党をはじめとする他の政党からの支持が得られないのであれば、固執することはないとは思います。

 なお、「トルコ()が貧しくなっている」ことの指摘として、エルドーアン大統領はいつも「世界10大経済大国になる」、「国民所得を2万ドルにする」などと言っているのに対して、解説者は「今回のリラ相場急落により、国民所得も7,000ドルを割り込んで、15年以上、後戻りすることになる」と指摘していました。また、今年は世界21位まで低下しているGDPの順位も、来年には30位程度まで下がるのではないかと管理者は推測します。つまり、リラ建ての名目のGDPや国民所得はインフレ率程度、あるいは2030%は増加していると思いますが、ドル/TL相場が年間で50%近く低下しているため、ドル建てのGDPも国民所得も大幅に低下しているものと思われます。

 

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 1128(最初の患者確認から628日目)付けの新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します。

今日の検査件数:  35385

今日の感染者数:  21,655

今日の死者数:   213

今日の完治者数:  27

 今日、アナトリア通信(AA)には、次の記事が出ていました。

1 来週、経済統計の数多くの発表が注目される

 

 今日は、トルコとアラブ首長国連邦などの接近に関する、国際的な見方に関する日本語記事を紹介します。

中東秩序「米抜き」加速も=トルコと湾岸諸国が接近  時事通信 / 20211127 1444

 【イスタンブール時事】トルコがアラブ首長国連邦(UAE)との事実上の首脳会談を機に、近年緊張関係にあった湾岸諸国との関係改善に本格的に乗り出した。トルコと湾岸諸国は、いずれも民主主義の価値観を重視するバイデン米政権との関係が微妙で、中東地域での「米国抜き」の秩序形成が加速する可能性もある。

 UAEで国政の実権を握るアブダビ首長国のムハンマド皇太子は24日、トルコを約10年ぶりに訪れ、エルドアン大統領と会談した。会談後、UAEはエネルギー分野などでの対トルコ投資拡大を念頭に、100億ドル(約1兆1500億円)規模のファンド設立を表明。通貨リラ急落で苦境に直面するトルコを支える姿勢を鮮明にした。

 トルコ大統領府高官は皇太子訪問について「地域の安定につながるトルコと湾岸諸国の新たな時代だと信じている」と高く評価してみせた。在米トルコ系アナリスト、ソネル・チャアプタイ氏は「UAEの支援を受け、トルコには借りができた」と指摘。トルコがこれまで良好な関係を築いていたパレスチナのイスラム組織ハマスなど、中東各国・地域のイスラム組織「ムスリム同胞団」系勢力への支援を今後控えていくという見通しを示した。(以下省略)

 ここからは一言解説・雑感です。「国際的な見方」としては、こういう見方になるものと思われますが、今のエルドーアン大統領にはそのような余裕は全くないものと思います。つまり、「国際的な観点、長期的な観点から、外交政策を転換した」という事実はなく、単に「次の選挙に勝つために、使えるものは何でも使っただけ」が、今回のトルコとアラブ首長国連邦の接近に関する正しい解釈ではないか考えます。なお、アラブ諸国の情報には詳しくありありませんが、「アラブ首長国連邦やカタールが、アメリカから離反すること(アメリカが中東の石油・ガスに関心を失うこと)」が現実的な見方なのかどうかは、疑問なしとしません。
 

 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

社債投資まとめ

 いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
株初心者向けIPO初値予想

 今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。




 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。




















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Last updated  2021.11.29 11:30:59
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