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カテゴリ:社会問題
今日(12日)は日曜日であったためか、経済面でも、社会面でも重要と思われる記事は全く出ていませんでした。無理やり見つけたエルドーアン大統領の発言に関する記事がありましたので、今日はこちらを紹介します。
今日は、「(AAでは)記事にならない情報」も、新しい動きは全くありませんでした。トルコ国民とトルコ経済の困窮状況、そして、エルドーアン大統領の大統領候補表明とクルチダルオールCHP党首がアレビー教徒であることに関する議論などです。これまで紹介し忘れていたことが1つあるのですが、早期選挙を行うためには、基本的に国会の決議が必要になることについてです。一方で、今月末を待つことなく、国会も夏休みに入ります。そして10月に再開さされるまで、その間は「早期選挙」の決議を行うことができなくなります。勿論、緊急集会を招集することは可能ですが、国会解散・大統領選挙を決定するためだけに集まるということは、通常であれば考えにくいと言えます。そのためか、エルドーアン大統領はクルチダルオールCHP党首に大統領候補であることを発表するようにしつこく求めています。いずれにしてもこのまま休会となれば、「11月6日説」はほぼ外れたことになりそうです。これより後はトルコでは冬の気候となり、一部の地域では選挙の実施が物理的に困難になるほか、インフレが加速する季節になるため、経済的にも実施は困難になり、トルコの経済状態が悪化したまま、ずるずると任期満了を迎えることになる可能性が高いものと考えられます。経済と言えば、昨日、ネバティ国庫・財務大臣の発言に関する3つの記事の存在を紹介し、そのうちの1つの記事の抜粋を紹介しました。その雑感で紹介しましたが、すり替えや故意に不利な数字を隠すなど、まともにインフレとの闘いをしようとしているようには思えない発言で、「国民の信頼に基づいた対策実施」とはなり得ないことが明白になっています。つまり、「解決する」ではなく、「騙す、誤魔化す、最低限の関心しか向かわないようにする」ことだけを考えていること、つまり次の選挙での敗北を既に認めている可能性が大です。そのため、ここ数週間が「早期選挙」があるかどうかの山場になりそうです。とは言うものの、エルドーアン大統領さえ決断すれば、野党側はいつでも解散・早期選挙に応じると思いますので、その可能性がゼロになるわけではありません。
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今日(12日)は、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1の記事を紹介します。 1 エルドーアン大統領は『(クルチダルオール党首に対して)11月には選挙はない。選挙は来年の6月だ。それに合わせて準備しろ。』と発言 2 チャヴシュオール外相は、『ギリシャ系キプロスは、“信頼醸成措置”と言いつつ、昔の話題を再び交渉の材料にしようとしている。』と発言 3 “爪-鍵”作戦地域でトルコ軍兵士2人が戦死した
今日紹介するAAの記事の見出しは、「エルドーアン大統領は『(クルチダルオール党首に対して)11月には選挙はない。選挙は来年の6月だ。それに合わせて準備しろ。』と発言」で、今日(11日)付の記事で、抜粋して紹介します。 昨日(11日)、レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領は、ヴァン県を訪問した時に、若者との会合を行いました。 エルドーアン大統領は、選挙まで1年となったと表現しつつ、「何人かの人は非常に関心を持っている。ケマルさんも言っている、“選挙の日付を明らかにしせよ”と。私は何を発表するのか。選挙日程は決まっている。それはいつか。来年の6月に選挙がある。ケマルさんは、それを前提として準備をすれば良い。そもそも、お前は大統領候補なのか、そうではないのか、それを発表しろ。大統領候補であることを発表しろ、お前が大統領候補でないならば誰が候補者なのかを発表しろ。しかし、現時点ではどちらも行っていない。現時点では、6人のテーブルは何をすべきか分かっていない状況である。我々にはそのような悩みがあるだろうか、ない。そして、我々はこの道をバフチェリMHP党首と仲間たちと一緒に共和同盟として歩き続けている。」と述べました。 アダナで行った青年フェスティバルへの参加と情熱は、スタディアムの中と外でも全く違っていたと述べたエルドーアン大統領は、「イスタンブル征服記念日の祝賀行事も行った。その時の公式数字を発表する。56万人をアタテュルク空港に集めた。野党はマルテペで集会を開いた。その公式数字も明らかにする。10万6,000人である。この違いは明らかである。皆さんの努力により、我々の努力により、2023年にこの国で新しいブームが起こる。」と述べました。 エルドーアン大統領は、「過去20年間で15の選挙の全てで、この国の皆さん、勇気ある若者のお陰で、支持を得て勝利してきた。皆さんは、ソーシャルメディアに置行けるアンケートの結果として示されるフェイク・ニュースによって広げたいと考えられている雰囲気に、親愛なる若者たちよ、飲み込まれないでほしい。過去20年間と同様、今日もトルコ政治において若者が最も支持している政党は我々である。大統領選挙の選択についても、同じことが言える。神様が私に皆さんのような同志を与えてくださったことを感謝する。青年部は過去1年間で、ここは非常に重要だから聞いてほしい、新しい党員を25万人獲得することにより、その力を示した。この国の圧倒的多数の若者はどこにトルコの将来を見ているか。我々で見ている。」との分析を行いました。 ここからは一言解説・雑感です。最後の部分から紹介します。普通の?、少なくとも反政府系メディアで紹介されている報道では、「過半数の若者は、自分の将来を“外国に出ること”に見ている」となっています。野党にも期待していないのかもしれませんが、20年間与党であるエルドーアン大統領とAKPに期待していないことだけは明白です。また、5月29日のイスタンブル征服記念日の与野党の集会への「実際の参加者数」は「公式数字」とは正反対で、「野党(大イスタンブル市役所)が50万人で、AKPは10万人」と思われます。アタテュルク空港に集まったのが50万人だとしても、少なくとも野党側も同じ50万人と思われます。なお、AKPは公務員や学校(教員・生徒)に動員をかけた(出席義務を課した)そうですが、野党側は参加者のためにバスや食事などを出しただけで、義務化はしていなかったようです。「2023年にこの国で新しいブームが起こる」とのことですが、このブームは、現時点では、“野党6党”、“政権交代”、“強化された議会民主制度”といったものになる可能性が大です。アンケート結果ですので、操作しようと思えばいくらでも操作できるのは事実ですが、2018年6月の選挙では投票できず、来年の6月に投票で初めて投票できる年齢層(来年6月に18歳から23歳になる人)に対するアンケート結果では、AKPの支持率は20%程度で、CHPの支持率は低いもので30%、高いものだと40%程度になっているようです。イマムハティップ(イスラム僧養成学校)が全国的に相当な数ができていることや、親(AKP支持者)の影響かもしれませんが、この年齢層のトルコ人若者の20%がAKPを支持していることは驚くべき事実だと思われます。
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Last updated
2022.06.13 19:51:50
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