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カテゴリ:川口市の石仏
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志木市の石仏シリーズも終わり、次の地域の準備を進めています。 新しい地域に入る前に、今日はちょっと寄り道です。 5月23日の記事で、さいたま市で見つけた「川口型」庚申塔を紹介しました。 今日はその川口市編をまとめてみたいと思います。 その時にとりあげた特徴として 1.一番大きな特徴は後の二組の腕の付き方、上下に直角に曲がっている。 2.頭頂部が平らな髪型 3.ドクロの首輪をしているものが多い。 また12基の庚申塔を見て気が付いたこととして 4.邪鬼はずんぐりした猫がうずくまるような姿勢で、頭が左で正面を向く。 5.三猿は真ん中が正面向き。両脇の二猿は中を向き足を投げ出す。 6. 期間は享保4(1719)~宝暦2(1752)の33年の間に限定される。 1740年までは合掌型、1742年~1752年は鈴・ショケラ持ちと分かれる。 以上がさいたま市の「川口型」庚申塔の特徴でした。 さて、川口市の庚申塔の中で上の1.と2.の条件を満たすものを年代順に 並べてみます。 1.観福寺西墓苑 前川町4-602 享保11(1726) 合掌型 首輪あり。 2.常住寺 辻700 享保13(1728) ショケラ・鈴持ち 首輪なし。 3.神戸町会館裏墓地 神戸303 享保15(1730) ショケラ・鈴持ち 首輪あり。 4.観福寺西墓苑 前川町4-602 享保15(1730) ショケラ・鈴持ち 首輪あり。 5.安行原の蛇造り 字安行原 享保16(1731) ショケラ・鈴持ち 首輪あり。 6.芝下町会会館 芝下3-35 享保16(1731) 合掌型 首輪あり。 7.妙蔵寺 安行領根岸1809 享保18(1733) 合掌型 首輪なし。 8.観福寺東墓苑 前川町4-602 享保19(1734) 合掌型 首輪あり。 9.新光寺 峯1319 元文1(1736) 合掌型 首輪あり。 10.源左衛門新田会館 源左衛門新田132 元文2(1737) 合掌型 首輪あり。 11.良光院 中青木4-15 元文5(1740) 鈴・ショケラ持ち 首輪あり。 12.不動院 榛松2-2-30 寛保3(1743) ショケラ・鈴持ち 首輪あり。 13.在家町会会館 在家町5 寛保4(1744) 合掌型 首輪あり。 14.笹根稲荷社 西新井宿668 延享1(1744) ショケラ・鈴持ち 首輪なし。 15.新郷若宮公園東路傍 東貝塚71 延享2(1745) ショケラ・鈴持ち 首輪あり。 16.普門寺 本蓮1-12-27 寛延2(1749) 合掌型 首輪あり。 17.卜伝地路傍 西新井宿1216-6 寛延2(1748) ショケラ・鈴持ち 首輪あり。 18.三ツ和平郷公園西路傍 三ッ和2-24 宝暦3(1753) ショケラ・鈴持ち 首輪なし。 19.興禅院 安行領家401 宝暦8(1858) ショケラ・鈴持ち 首輪なし。 20.東福寺 戸塚4152 宝暦11(1761) 鈴・ショケラ持ち 首輪なし。 以上、全部で20基になりました。さいたま市の12基の庚申塔と合わせてみると なにか新しい発見がでてくるでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.07.06 15:34:32
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