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カテゴリ:酒井 正 石仏画の世界
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13P目は西区塚本3丁目にある神明神社。同時に作られたと思われる一対の庚申塔が並ぶ珍しいケース。酒井さんのスケッチはその右のほうの庚申塔の三面の様子を描き写したものである。同じようなものとして、先日このブログでも紹介した片柳の常泉寺南の庚申塔と大宮聖苑南の庚申塔を挙げている。田中武兵衛作の片柳の二基の庚申塔はその内容が全く同じというわけではなく、いわば兄弟塔というようなもので、400mほど離れたところに立ち、村の二か所の出入り口の塞ぎの役目をしていたのだろうと酒井さんは推測している。こちらの二基の庚申塔は左右の側面が対称的な関係にあり、その他は内容的にはほぼ同じで、対のものとして作られたのだろう。今は神社の境内に並んで安置されているが、創建当時それぞれどこに立っていたのか、確かに興味深いものがある。 治水橋の西、荒川と蛇行するびん沼川に囲まれた地区はさいたま市西区の飛び地になっていて、その南部、塚本町3丁目に神明神社がある。 参道を進むと、二の鳥居の右、境内の隅に二基の庚申塔が並んでいた。 二基の庚申塔は側面の内容が対称的になっているが、その他はほぼ同じ、双子塔といってもいいだろう。 酒井さんのスケッチは右の塔なので、写真では左の塔を見てみよう。角柱型の石塔の正面 磐座の上に青面金剛立像 合掌型六臂。邪鬼はいない。頂点に笠を載せた跡があり、日月雲は笠の前面に彫られていたのかもしれない。足元に比較的大きな聞か猿。さらにその下に六名ほどの名前が刻まれていた。 塔の左側面に造立年月日。その下に言わ猿。これは右の庚申塔の右側面と全く同じである。 右側面に「奉造立庚申」その下に見猿。こちらは右の庚申塔の左側面と同じだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.02.25 21:55:01
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