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カテゴリ:酒井 正 石仏画の世界
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![]() 21P目 西区二ツ宮の阿弥陀堂入口に立つ六面六地蔵石幢 。笠付きの六面石幢の各面に六地蔵菩薩立像を浮き彫り。紀年銘が見当たらず造立年月日は不明。スケッチの右脇にさいたま市内の六基の六面石幢を上げているが、造立年は万治2(1659)から元禄9(1696)といずれも古いものだ。他に志木市柏町 行屋稲荷の六面塔 正保4(1648)、石灯籠型六面地蔵幢では緑区原山 玉蔵院墓地の二基 寛永15(1638)元禄3(1690) また舟形光背石塔に六地蔵を浮き彫りした一石六地蔵塔としては練馬区錦町の金乗院参道脇 明暦2(1656)などが思い浮かぶが、やはりどれも江戸時代初期の古いものだった。 ![]() 県道56号線、治水橋の東にある二ツ宮交差点の角に阿弥陀堂の入口がある。この交差点から道は二つに分かれ右の道は島根へ、左の道は水判土へ向かうことになる。入口右脇に二基の石塔が立っていた。 ![]() 右 スケッチの六面六地蔵石幢。紀年銘がなく造立年不明。笠付きで中ほどがやや膨らんだ形の六面石幢。正面上部に梵字「カ」お地蔵さまははっきりとした彫りでサイズも大き目。 ![]() 下の台が土中深く埋まっていて、特に裏面などはほとんど見えない状態。このあたりに紀年銘が隠れているのかもしれない。 ![]() 正面と左側面にかろうじて銘の一部が顔を出していた。正面右から「奉」「蔵」「二世」左側面に「足立」「講中」「女中」女性も含めた講によって造立されたものだろう。 ![]() 左 丸彫りの地蔵菩薩立像 弘化4(1847)塔部正面に「當院十一世」とあり、ご住職の墓石のようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.07.05 20:57:04
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